こないだテレビでやっていた「御法度」の後半部分だけ観たんだけど、あれなかなか面白いなぁ。
映画の公開当時は「魔性の美少年ってこの七光り二世俳優かよ!大島渚の趣味どうなっとんねん!」と思っておりましたが、それからおよそ20年。歳を重ねた自分がこの映画を観たとき、ひとを惑わす艶めかしい色気という「魔性の美少年」とはこういう事か!という理解が及び、大変面白かった。ただのカッコイイ、カワイイ、だけでは足りないのだな。
松田龍平の切れ長の目が時代劇・若侍に非常にマッチしていて、この頃の松田龍平が天草四郎時貞を演じた映画かドラマが見てみたかったなと思う。

ちなみに前半は見ていないのでストーリーの全貌は良く知らないの。新選組が舞台で、剣の腕を買って入隊させた新兵の加納くん(松田龍平)の色香に、隊員内で衆道が広まりギスギスしだす。刃傷沙汰にまで発展したことから、副長である土方歳三(ビートたけし)が加納くんをどうにかしてやる…というざーっとこういうはなし。
衆道も異性恋愛も友情も、誰かへの執着は人を狂わせる、正常な判断ができなくなる…というようなジワ怖サスペンスであった。
映画内に余白ヶ所が多く、たくさんの解釈ができるところがまた面白い。(辻斬りの犯人は誰なのか?黒幕は誰なのか?願掛けって何なのか?などなど)
簡潔な回答が欲しい人は見ない方がいい映画である。

さて、「クローバーフィールド パラドックス」これネットフリックスオリジナル作品なのかな?相変わらずの終わり方よ(笑)
パラドックスという通り、並行宇宙というかパラレルワールドに紛れ込んでしまったという話しなんだけど次々と巻き起こる不可解な事件が何故起きるのかが全くもってわからな過ぎて、登場人物が次々死んでいくのをただ見ているだけ感がありました。

そんで「サイレント沈黙」、これずっと見たいけど見るには覚悟がいるわー(内容的なものと時間的なもので)と思って見ていなかったけど、今月31日で配信終了っているから観た。3時間て長いわ。ただただずーっと拷問拷問という時間が続き、ツライ。
「沈黙」は高校の時の夏休み読書感想文課題図書で、読み始めてはみたものの活字でずーっと拷問の描写が書かれていて、いたたまれなくて途中で読むのやめたのよねー。

続く