電子書籍アプリのキンドルにはいわゆる読書メーター機能があって、これを見ると昨年はキンドルで61冊を読了しており、紙で買って読んだ記憶のある本を加えると80冊前後になるか…。
これに対し、色々なご感想があろうかと思います…。「え?趣味は読書的なことを言っててその程度?」とか「暇だね」とか。
私がこの数字を見たときに最初に感じたのは

「…年間こんなに本に金かけてんだ…」

である。小物。
趣味に金がかかることは分かるけど、私どれだけ本買ってるんだ…。改めて数字で見るとなかなかショックを感じるものだなぁ。
そして今までその本は紙で購入していたわけだけど、そりゃ場所をとるわけだ…(涙目)
昨年は5月の中旬辺りからキンドルのリーダーを購入してガンガン読みまくったけど、今年は1月から読みまくるつもりなので、目標読書数を100冊にしといた。別に達成できてもできなくてもどうでもいいけど、私、割と本読んでたんだなぁ。意外だった。
読書スピードが遅いので、ひとから「月に何冊読むの?」と聞かれたときは「せいぜい2、3冊ですよ」と返し、大したことないヤツという反応を返されていたが、61冊を8か月で読了というデータから月に7冊は読んでいる計算になるではないか。こりゃあもう以前私に「大したことないヤツ」反応した人にもう一度聞かれたい。そしたらこう返してやるのだ。
「月に7、8冊ですかね…(ドヤッ」
…。……。まあ、そうすると暇なんですねとか、コロナでおうち時間がとか、何読んでるんですか?とか望んでいないリターンが来そうなので勘弁しておいてやる。

さて、年末年始、私のメンタルはストレスで割とズタボロだったわけだが、会社での昼休みに笑える本を読むことで何とか乗り切っていた。なかでも以前読んだ巨大仏を見に行く本を書かれた宮田さんの本がとにかく面白く、私のメンタルヘルスに大きく貢献してくだすったのだ。
タイトルは「なみのひとなみのいとなみ」作者は宮田珠己さん。通称タマキングwww
この人は脱サラして旅エッセイを書く作家になったのだが、旅行記ものだけではなく日常エッセイも面白い。そもそも小学3年生みたいなあだ名がオフィシャルに紹介されている時点でこの人面白いって。
なかでも「決断と決断と決断」の頁が同感と面白の嵐だった。

話しは最近郵便受けに光ファイバーにしませんかというチラシがよく入っていて複雑な気持ちになるというところから。速いというので電話回線をISDNにしたが、1年もしないうちに普通回線に戻してADSLにした方が速いと言われたのだという。ISDNとかADSLとか懐かしい響き。
「これにより次々と出てくる新しい商品が、早くなったり便利になったりサービスがよくなったりしながら、同時に料金も安くなっているという妙な流れがあり、悪くないこととは思うが、なんだか急き立てられているようである。」と。
わかるわかるー!!ケータイ(スマホ)業界なんかまさにそれで、新しいプランだのなんだの、流れについていかないとどんどん損してる気がする。ついてこないと置いてけぼり感ハンパなし。

そんで
「私の実感では、最近、何かについて比較検討して決断しなければならないというような局面が、加速度的に増えているような気がする。
中略
規制緩和か技術の進歩か知らないが、次々と新しいサービスが登場し、決断の機会が増えて、いい迷惑である。
ものすごい速さで回転する回転寿司を前に、手を出しそこねているような気分だ。
中略
頼むから選択肢の中に、ふつう、というのを入れておいて欲しい。私は何も裏技とか特典をフル活用して最大限のメリットを享受しようなんて考えていないのだ。ふつうのサービスを、ふつうの料金で受けられればそれでいい。ただ気が付けば大損しているというようなことのないよう、誰かがよきにはからってくれれば十分なのである。」

…わかりみの嵐やっっっ!
特に入院保険やら生命保険やらのプランの時にホントそう思うよ。なんたら特約やらなんやら、そこまでいるものなのかプロの判断でこちらの年収やらを考えて「ふつう」のプランを持ってこい!どうせ入院しました通院しましたとか言ってもなんだかんだ言って金なんか払わないくせにクソ保険屋が(過去の恨みから保険屋に対して辛口)
私は些細な「比較検討、決断」でとにかく疲れてしまうので「ふつう」の選択肢がほしいって言うのがよーーーわかるわぁ。スマホのソシャゲでもガチャチケットを「今後何があるかわからないし」とかいってチビチビ使ってるのだからそんなドケチの優柔不断が生きやすいプランを提供してほしいよ。