昨日の朝一の仕事:発泡スチロールの切断。



いや、イミテーション用のケーキの土台になる発泡スチロールを刻んで整形してたんです。舞い散る削りカス。こなァ――ゆきィ――! でも静電気を帯びてるからいろんなところに張り付く。めっちゃ張り付く。刻み終わった後神経質に掃除したった。でも掃いても掃いても舞い散るばかりで全然集まんなくて段々イライラする。なんやねんこいつら。掃除機もってこい!! ってなりましたけどあの現場に掃除機さんはいない。これお客さんの口に入るかもしれないし。昨今マイクロプラスチック問題っつーのが食品関係では割と深刻な話になりつつありますし。ちゃんとしとかなきゃいけないんですけどちゃんとできない。プラスチックは生分解されないのが多いかんね!!! 摂取したらダメなんだぞ!!

あとそれと。発泡スチロールと格闘してるトクメーを見て「えっ。先輩今日何の仕事してるんですか?」とか「遊んでんの?」とかいった後輩たち。テメーら覚えとけよ…。菓子屋の仕事は造形に近いもんがあるからしゃーないの。やることの半分ぐらいは図画工作ゥ! 菓子屋に必須技能なのはフランス語でも英語でもなく図画工作技能家庭科。



で。そのあとその発泡スチロールをぬりぬりしてちゃんとケーキに見えるように形を整えてー。


ちなみにイミテーションで食べるもんじゃないので、塗るものはショートニングっていう油脂です。一応食べれるんですけどそんな積極的に摂取するもんじゃァない。お菓子の成分表示にたまにいるショートニング。パイとか。パウンドケーキとか。クッキーとかにたまにいる。つまりそういう用途です。ちゃんと食用ケーキは別に用意してる。でもなんでイミテーションを持っていうかっていうと、これはケータリング専用装置だからですね?
ケータリングする場合の現場って、冷蔵庫が無かったりあっても小さかったりするので、正直あんなでっかいウエディングケーキとかに気を使える場所がナイ。よって、自分のところで持ってる保冷バックに保冷剤ガンガンに突っ込んで持ち込みするんです。そんな状態なんで、現場でカットすることがすごく難しい。生クリームが完全に固まってなかったり緩んだり、お客さんのところに出して引っ込めてそれからー、とかやってると間に合わなかったり場所もなかったり。だったらもうあきらめてそれぞれ別個に用意しよーな、ってのが現在の店の基本方針。おおむね同意。



ちなみに今他店舗にて受け持ち中の今年入ってきた新入り君は、このケーキのカットが大の苦手らしい。真っすぐに切れないんだけどどうしたらいいのか分かんないと担当上司が叫んでた。気長に構えて教えてやって。反復練習あるのみっす。