核兵器は偏在こそが怖い。広島長崎の悲劇は米国だけが核を持っていたからで、米ソ冷戦期にはつかわれなかった。
インドとパキスタンは双方が核を持った時に和平のテーブルについた。中東が不安定なのはイスラエルだけに核があるからで、東アジアも中国だけでは安定しない。日本も持てばいい。
核を持てば軍事同盟から解放され、戦争に巻き込まれる恐れはなくなる。
国民感情はわかるが、世界の現実も直視すべき。
日本は戦争への贖罪意識が強く、技術、経済的にもリーダー国なのに、世界に責任を果たせないでいる。過去を引き合い出しての“道徳的”立場は、真に道徳的とは言い難い。
     エマニュエル・トッド
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