これの前の記事に、7フォルテのssを書いてぶん投げました。
ふと思った。
「全く同じ話を8以降のフォルテを意識して書いたらどうなる?」のかと。
7フォルテは少し落ち着いてましたが、8のフォルテだからね、ちょっと元気が良いよね(笑)
と、いうわけで再編集して同じ話を置くという。
実験的なアレのため、フォルテの台詞以外は一切合切手をつけないでみた。
故に話し相手役は引き続きターボマン。
全く同じ話のつもりでやってるし、7フォルテの方を考えて……それからしばらくして何となく、8フォルテに改編したので、話の流れというか台詞の中身自体を変えたくなったけど、話の流れもそのまま縛りなので何かカオス。
つーか、強そうだけど、物凄く(頭が)弱そう(笑)
7フォルテのために考えた話なので、8フォルテはそもそもゴスペルとの関係性が違うような気もする。
(7フォルテにとってゴスペルは相棒/8フォルテにとってゴスペルは表向きはオレ様の子分みたいな感じだけど、本人の自覚してない深いところでは相棒だと思ってる)
ちなみに、出月版ロクフォル見て悟りました。
私の8以降のフォルテ像、出月版の影響強いな……と。
……まぁ、8フォルテに一番最初に触れたのは出月版なので……。
Xやロックマンもそうだけど、私の場合マンガから入ったからマンガの影響の方が多く受けてる。
まぁ……なるべく出月版フォルテまで暴れん坊にはしないようにしたつもりですが(自己申告)
「当たり前だろ、オレを誰だと思ってるんだ!」
「大体、ワイリーのヤツのやり方が気に入らねぇんだよ、ロックマン倒すごときに大群なんか必要ねぇだろ!何て言ったって最強のオレがいるんだからな!」
「つーか、なんでオレのバスターのフォルテブラスト外しやがったんだよ、おかげで一撃の攻撃力大分落ちたじゃねぇかよ!」
「まぁ、オレにかかれば連射だろうがチャージショットだろうがあっさり使いこなすけどな」
■□■□■
「どうしたフォルテ、遂に頭がおかしくなったのか?」
憂さ晴らしにアスファルトを駆けている間、積み上げられたタイヤの上でフォルテがぶつぶつと何かを話している様子が気になった。
「はぁ?」
「ずっと独り言言ってただろ」
「独り言なんて言ってねぇし、そもそもどこがオレひとりなんだよ!サングラスなんかしてるから見えねぇんだろうが、外した上に叩き割って視界良好にしてやろうか?」
「これは付いてるから外せないというのは置いといて……」
F1に変形して走り回っていたのを止めて、フォルテの方へ向かう。
フォルテは『オレひとりではない』は言うが、周りにフォルテ以外に誰もいない。
強いていうなら、フォルテの傍らにフォルテのサポートロボットであるゴスペルが座っている。
「……まさか、ゴスペルと話していたのか?」
「あぁ?そうに決まってるだろ!他に誰もいねぇだろうがよ、あんまり変なこと言ってるとゴスペルに頭かじられるぞ」
ゴスペルは、こちらを鋭く睨み付ける。
ロックマンの連れている『犬』型サポートロボットのラッシュと違い、『狼』モチーフだからか、その体躯はかなり大きい。
立ち上がったら、多分フォルテの身長を抜くだろう。
「ゴスペルはこのオレには劣るが、オレのサポート出来るぐらいには結構強いからな、覚悟しろよ」
フォルテが楽しそうにそう言った瞬間、ゴスペルはフォルテの方を見ながら唸る。
……少なくとも、俺には『唸っている』ようにしか聴こえない。
「お前よりオレが強いのは当然だろうが、主人を誰だと思ってやがる」
「……本当にゴスペルと会話出来るんだな、お前は」
「そんなの当然に決まってるだろ!合体するのに意思の疎通が出来ないと不便じゃねぇかよ。このオレが合体しようとしてるのに失敗してバラバラになったとか笑えねぇんだよ」
「でも、俺にはゴスペルが言葉を喋っているように聴こえないんだが……」
「わかるように喋ってるわけねぇだろーがよ」
素朴な俺の意見に、フォルテはあっさり肯定した。
「こいつと話せるのはオレだけなんだよ。なぜならオレは最強だからな、オレが最強だから、他のヤツらと違って機械無しで会話出来るんだよ」
フォルテは、ゴスペルの頭を撫でる。
「あと、こいつはオレの最強の片割れだからな!オレ以外のところに行くなんて許さねぇんだよ!こいつは最強のオレのそばにいれたら嬉しいに決まってるからな!」
「…………ゴスペルも、フォルテと同じこと思っていそうだな」
ゴスペルが吠える。
フォルテは、一瞬だけ驚いて………でもすぐに満足そうにニヤリと笑った。
「お前の予想があってるかなんて、絶対に教えてやんねぇよ!」