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ロックマンは、ロボットとして完全と言えるのか問題

最近、鉄腕アトムに出てくるアトムは『涙を流せない』ことと
『悪いことが出来ないから、不完全な存在』だという話を知りました。
ロボットを何をもって完全・不完全と定義するのかはわかりませんが、人型をもつロボットの場合、どこまで人間に近付けるのかが完全・不完全の定義だと、手塚先生は考えたのかもしれません。


ロボットと人間の差違に萌える系人間の私としては、色々考えさせられる話です。
特にロックマンのモデルが鉄腕アトムだというのは有名な話ですし
(別に関係ないけど)ロックマンのコミカライズを担当した池原先生は手塚先生のアシスタントでしたし、鉄腕アトムとロックマンは割と近しい存在のような気はしています。

何度も言うけど(笑)個人的に『ロックマン』の描写は、悩み苦しみながら戦う有賀版よりも、悪即斬的発想の池原版の方がロボットっぽさがあって好きだったりします(※『ロックマン』の描写であって、『ロック』の描写とは言ってない)
私は、人間と違う存在だからロボットに惹かれるので、まるっきり人間と同じだけど人工的に作られたよ、だったらロボットである必要性がないなーと思っちゃうので。
人造人間とかでいいじゃんって考えちゃうのです。
やっぱり、ロボットたるや
『俺は涙を流さないダダッダー ロボットだからマシーンだからダダッダー だけどわかるぜ熱い友情 君と一緒に悪を討つ』ぐらいのノリがいいんです。
(でもロックには泣けてほしい/大いなる矛盾)



多分、ロックマンはアトム同様に悪いことなんて出来ないと思います。
それは、ライト博士がプログラミングした道理や倫理観からというのもあると思います。
はじめて世界を救ったときに、人に感謝されることで学習したというのもあると思います。
うちの場合はカリンカちゃんに説教されたり、泣かれたり、ひっぱたかれるからというのもあるかもしれませんが

でも、もしかしたら知名度のあるロックマンが悪いことをしたら、一部の人たちは喜び、感謝するかもしれません(笑)
それを考えると、ロックマンは大多数を救うことはできても、全ての人を救うことは出来ないはずです。(屁理屈)

ロックの定義する『悪いこと』は、同時にライト博士が定義する『悪いこと』と同一だと思うので、ライト博士とロックの意見に違いが出ることなんて、多分無いんじゃないでしょうか。
故に、ロックはライト博士が思う『悪いこと』は出来ないし、しない。
ライト博士が悪いことを推奨してるなら、ロックもするかもしれませんが(笑)

ただ、ロックマンが悪いこと出来ないように造ってあるのは、ライト博士がロックをいかに大事に丁寧に作ったかの表れのようで。
愛する子供のような存在のロボットには、みんなに好かれてほしいから、正義感のある性格なのでしょう。
家庭用目的で造られたはずなのに、戦闘出来るようにしてくれと言ったのは
ライト博士がプログラミングした正義感や倫理観がまずあって
これを元にロック自身の考えが構築され
日々を過ごす上で学習して経験と共に更新されていき
行き着いた先なんだと思います。
それがロボットという存在だと思います。

決して、私利私欲で性格や思考を決めたのではないと強く思います。
はじめは確かにライト博士の設定した常識に沿っての判断だったと思うけど、そこから学習してロック独自の判断基準が構築されていって……あぁ!やっぱりロボットって燃える!




話を戻すけど、『悪いことを考えられないから不完全』という発想は、かの有名なアイザック・アシモフの『ロボット三原則』とは、また違う発想ですよね。
ちなみに『ロボット三原則』はこうなってます。

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

これは、SF小説の話ですが、現代のロボット工学の世界にも多大な影響を及ぼしている考え方です。
要するに、人間>ロボットが原則です。


鉄腕アトムではアトラスというロボットがいます。
人間の命令以外でも、自分の意思で人間を傷つけられる。
人間の命令に、自分の意思で従うか否かを考えて決定できるロボットです。
……これって、良くも悪くも凄いことだと思うのです。
そのアトラスというロボットは原作と一回目のアニメでは、『自分の意思で行動できるロボット』という設定なだけで、出番はそこまででもなかったようなのですが、二回目、三回目のアニメ化では設定が結構変わり、割と出番のあるキャラになったそうで。

ちなみに、私自身はアニメも漫画も知らないんですが。
たまたま仕事中に梱包に使われていた新聞に『鉄腕アトムは泣けない』『悪いことが出来ないから不完全』という話があったのを見て、これ書いただけなので。
三度目のアニメ化の時は見てたような気もするんですが、主題歌がm-floとCHEMISTRYの『Now or Never』だったことしか覚えてない。
……しかもそれ中期で、前期と後期は違う曲だったらしいけどそれは覚えてないし。
アマプラにあるっぽいから、今度見よう。(本当に見るかはわからない)

あっ、三度目のアニメ化『ASTROBOY 鉄腕アトム』でこのアトムのライバル的存在(らしい)のアトラス役が檜山さんだと知って盛大に吹いた。
……ロックマンの世界に、檜山ボイスのフォルテってロボットがいましてね(以下略)



ロボットの自我はプログラミングされたものが、基点になっていると思っています。
基本的に、ロボットの判断というのは白か黒かで決定されていて、グレーゾーンとか無いと思っています。
黒寄りのグレーとか、白寄りのグレーとか、そんな曖昧な判別するイメージが無いんですよね。『ロボット』という存在に対して。
極端な話、選択に『許す』・『許さない』は有れど
『許してもいいと思ってはいるけど許さない』
『許したけど納得はしていない』なんて、無いと思うのです。

そもそも『善悪のプログラミング関係無しに自分の意思で判断が出来る』ということは
・許すか許さないかを、何のしがらみもなく自身で決定できる
・前回と同じ状況で許すか許さないかを再選択しなければならなくなった場合、前回と同じ選択を選ばなくてもいい
・そしてその選択を選んだ理由が、前回と異なってもいい
・倫理とか道理とかは、選択する際の判断材料に起用してもいいししなくてもいい
・そもそも選択に理由がなくてもいい



……自我が存在するロボットがこれを行うって、恐ろしくないですか?
だから、『ロボット三原則』が、重要視されるんだろうなーって。
自我があって、人間に対して何のリミッターも存在しないロボットは、自身で選択肢を選べる上に、それが人間に害をもたらすものであっても選択できるんてすよ。
こわ。

でも、怖いと同時に自発的に物が考えられるようになると、ロボット自体の可能性は広まりますね。
そのうち、ロボットにも赤ちゃんや子供のようにひとつひとつ倫理観とかを教え込んで、自分に近い考え方にカスタマイズできるようになる日が来るかもしれないなぁー。


鉄腕アトム世界の理論だと、ロックマンは間違いなく不完全なロボットです。
でも、人間を模したロボットとしては悪いことが出来ないから不完全でも、正義の味方としては完全だと思いたい。
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