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「ん、んぅ…っ、…はぁ」

ぬるぬると舌を絡ませるなんて、気持ち悪いだけだと思っていた。
しかし実際にやってみて、「脳が溶ける」というのはこういうことなのだろうかと、モンは思う。

今、二人はモンに宛がわれた部屋にいた。
ウノがモンの手を引っぱって、ここにきたのだ。

「お前…どうして…」

「ぼ、僕にも…、わかんない…。

でも、今は…モンさんとこうしてたいんです」

ダメですか?と潤んだ目でそう言われて、追い返せるわけがない。
返事の変わりに、彼がまとっている服の裾をたくしあげると、彼は喜んで脱ぐのを手伝った。

「あァ…っ、も、大丈夫だから、っ」

ベッドに横たえ、具合を確かめるようにそこに触れたモンに、首を横に振りながらウノは自ら両足を抱え上げる。


「ここに、…、いれて…?」

確かに彼は淫魔だと、そう頷ける色気だった。
初対面のときはあれほど冴えなかった少年が、匂うほどに艶やかにモンを誘う。

ふわふわと光に誘われる虫のように、モンは彼を組み敷く。

「いいんだな?」

「はい…。ンっ、あぁッ…はぁああ、んッ」

穿ちながら、モンは生まれて初めて「死んでもいい」とほんの少しだけ思った。


今まで、一度も、死にたくないと強く思っていた。
まだ生きたい、まだ生き足らないと、そう思って今まで生きてきたからだ。

そんな彼の心が、初めて満たされるほどの至福だった。


「あっ、あ…ッ、な、中に、出さないで…ッ」

「あ?なんでだ…」

「僕が、あなたの精っ、を食べちゃ、からッ

ぁああんッー!」

ゴプ、と忠告を聞かずにモンは彼の中に出した。髪を振り乱しながら、ウノは喘ぎ、満たされる。


「ど、して…?」

「俺にもわからねぇさ…。次は外に出す…、いいか?」

次、という言葉に、ウノはうっとりと頷いた。


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9月8日は「くぱぁの日」だと聞いたので、遅ればせながら!