お久しぶりの鬼と私です〜。エロは次の機会に★
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ひとつ前の村でのあれこれを思い出してしまった臣は、なかなか寝付けずに起きて外を眺めていた。
ちなみにあれこれとは、夫である煉鬼が、言うことを聞かない臣に「戒め」として大きな犬の姿で抱いたことである。
その後、煉鬼は村の頭領からの求めに応じて、男手の足りない仕事を引き受けてくれた。
村には他に仕事がなかったので、その日のうちに村を出発した臣は、もう彼これ5日ほど煉鬼の姿を見ていない。
出会ってからまだ1月と少しだが、それでも毎日のように一緒にいた煉鬼がいなくなって、臣は心にぽっかりと穴が開いたように感じていた。
ちらりと、「今この村を出て行方をくらませば、夫婦うんぬんの話もなかったことにできるのではないか」と思ったりもしたが、臣はあまり名案だと思わなかった。
鬼と夫婦になる、まして自分が嫁の立場であるということについては、確かに今でも納得していないところはある。
しかし、そのことを抜きにすれば煉鬼は、臣が想像していた「鬼」よりもずいぶん「いい鬼」だった。
妹タミの病気のことが一番大きい。それに加えて、村から出たことがない臣にとって、煉鬼はとても物知りで、頼もしかった。旅に必要なものや、仕事の探し方、臣が知らないことをさりげなく教えてくれるのだ。
「どうしてるかな…煉鬼さま」
誰にいうでもなく、ぽつりとつぶやく。すると部屋が一瞬ぽっと明るくなって、ハっと臣は振り向いた。
「呼んだか」
「煉鬼様…!」
そこにはずっとそこにいたかのようにくつろぐ鬼の姿があった。
窓を閉め、タミを起こさないように移動すると、小声で尋ねる。
「あちらの仕事は?」
「とっとと終わらせてきた」
「お疲れ様でした」
「おう」
答える鬼の声が、どことなく嬉しそうに弾んでいる。どうしたのだろうと、首を傾げると煉鬼は突然臣の手首を掴んだ。
「え、れん…?」
「いくぞ」
立ちあがる煉鬼に引っ張られて、足をもつれさせながらついていく。
煉鬼はこの前のように、左目を無造作に抉ると、それを眠っているタミの見張りとして畳に置いた。
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遅くなってすみませんでした!
9/15 騎士様
→メールありがとうございます。獣王と囚人で感動していただき、嬉しいです★
了解しました。クエナと獣王に「いつまでもお幸せに〜」と伝えておきます。
9/21 Y様
→メールありがとうございます。獣王と囚人シリーズはグルとチュヤのも合わせると長い話になってしまうのですが、読んでくださって嬉しいです。
お役目さまも、楽しみにしていただいてありがとうございます。がんばります〜。
人にされて嫌なことは、人にしちゃダメなんだぜ!!
ちっちゃなことですが、とりあえず私は、くっちゃくっちゃ音を立てて食べないようにしたいです。
なんで他人の音ってあんなに気になるんでしょうか。私だけですか?え?気にしいですか?
何の話をしようとしていたんでしたっけ?
そうそう!お役目さま更新しました!
たぶん次で終わると思います〜。
「
更新お疲れ様ですっ♪いつも楽しく拝見しております(*^ω^*) 〜」の方
→返事が遅くなってすみませんでした!キイロ…ッお待たせしております。お役目さまが終わったらキリリクと並行して進めていきたいなぁと思っているので、足並みは遅いかと思いますが、待って頂けると嬉しいです!
よろしくお願いします〜
「
お役目さま面白いです( ・∇・) K2は一度なると 〜」の方
→自分のK2を慣らす日が来るかもしれないなんて…。その後は食事とかにも気を使っているおかげか、今のところ大丈夫そうです。そんな日が来ないようにがんばります!
「毎日楽しみにしています。惣之介も徐々にかわいげが〜」の方
→お話の中の人物を、少しでも気に入ってもらえたら嬉しいです★
ネタバレになるので、その後のことはまだ話せなくてすみませんが、引き続きお付き合いくださると嬉しいです。
「御役目さま素敵です。相思相愛になったら、〜」の方
→注目してくださり嬉しいです。
竜逞は確かに独占欲が強そうですね。どこまでもついてきちゃいますからね★上の方と同じ言葉になりますが、ネタバレになるため、後のことが話せなくてすみません。
五つ子はなんかちょっと憎めないかんじに思っていただけると嬉しいです。
さて、あと一人になりました。がんばろ〜。