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マトリクサーな僕4

あ、「まとりくさーなしもべ」じゃなくて「ぼく」ですはい。

*****

何がどう「せっかくだから」なのか理解できないが、その後男たちはカクを担いで愛車のハレのところまで連れて行った。

「やっ、やめ…ッお願い…!」

ふるふると首を振って嫌がっても、仏心を出すようなものがいるはずもなく、まるで布団を干すようにシートに寄りかけさせる。
うるさいとばかりにパシンと尻を叩かれ、ビクっと震えたそこに再び指が入ってきた。

「あぁッ…やだ…!」

ぐねっ捩れる腰に、誰かがごくりと唾を飲む。別の男の指も入ってきて、前も大きな手によってまさぐられ、本人に意思とはうらはらに感じやすいカクは、再び熱い息を吐き出した。

「ほらほら、ケツでイって、愛車にブっかけちまえよ」

「ひぃっ、ヤぁあ…ッ」

大事な愛車にそんなことしたくないと、きゅっと内股になるが、その足は生まれたての小鹿のように震えている。
その無駄な抵抗をも楽しんでいるようで、果ては乳首まで弄ばれて、カクは唇を噛んだ。

その後も必死の攻防を繰り広げ、先に根をあげたのは男たちのほうだった。しかしそうは言っても諦めたわけではなく、トロトロにほぐれたカクの穴を見て、辛抱堪らなくなってしまったと言ったほうが正しい。

「あ〜っ俺、もう我慢できねぇわ」

一人がカチャカチャとベルトを外す音に少し正気に返ったカクはもがいて脱出を試みるが、あっさり元のようにシートに押さえつけられる。
愛車の上で犯されるなんて考えたくもなくて、往生際悪くじたばた暴れるが、素早く砲身を取り出した男が、カクの後孔にピタリと当ててきて、恐怖に体が竦んでしまった。

「暴れるなよ。怪我したくねぇだろ」

はぁはぁと息を荒くした男の一物は見えていないカクにも伝わりそうなほど滾り、漲っている。

「いやだ…っ誰か…!」

(助けて…!)

縋りつくものを求めて、カクは闇雲に手を伸ばした。手に当たったそれを認識もせずに掴む。



瞬間、雷鳴のようなエンジン音が轟いた。

「なんだ!?」

男たちがぱっと飛び退く。カク自身も、胸の下でビリビリ振動している愛車を、目を白黒させて見つめた。
カクが握っていたのはハンドルだった。

カギはズボンの中のまま。エンジンがかかるはずがない。

「…ッ」

しかしカクはこれ以上混乱している場合じゃないと、男たちが後ずさったのをいいことにハレに飛び乗る。
ハンドルを握りしめると、カギがついていないはずのハレは心得たように再び唸った。

男たちを押し退けんばかりの勢いで発進する。「うわっ」と男たちは飛びずさり、ハレとカクに道を開けた。
ガレージを飛び出す前に、ハレは最初にカクが押さえつけられた壁のほうへ走る。
カクがぱっと手を伸ばし、床に置き去りになっていたズボンを回収して、

そしてポカンとした顔の男たちをそのままに、カクはなんとか逃げ果せたのだった。



ハレは人気のない道を走り、途中の路地裏で停止した。慌ててカクは股間を隠すように挟んでいたズボンを履く。
ポケットの中でカギが鳴く。しかし元気よくエンジン音を響かせるハレに、カギを取りだすのはやめて再び跨った。


どうにか帰ってきた我が家は無人らしかった。おじの車がないことで、そういえば今日はおじおばは近所の集まりがあって夕飯はひとりで食べるようにと言われていたのだと思いだす。
修理工場兼ガレージで、ようやくカクはほっと息をついた。

「あっ…ん」

ビクリと肩が揺れる。ほっとしたついでに先ほど男たちと根気比べしていた前や後ろがズクズクと疼きだした。大きな車体に縋りたいのに、今はその振動が、体の芯にいやらしく響いてしまう。

「や、…ダメ。アっ」

ドッドッドッ、といつもなら大したことのない揺れなのに、今のカクにはハンドルを手放すこともできないほど、強烈な刺激になる。
頭を振ってごまかしても、口の端から飲み下せなかった涎が、つ、と垂れてしまうほどに。

そしてとうとう。

「あぁんッ、ヤ、アぁあーッ!!」

カクは誰もいない自宅のガレージで、愛車にイかされてしまったのだった。


マトリクサーな僕3

「やだっ、離して…ヒィッ」

ふるふると力なく首を振るカクは、今やあられもない姿で薄汚れたガレージに転がされていた。
下半身は何も身につけておらず、細っこい足はそれぞれに男に抱えられて大きく広げさせられている。
上半身も胸までめくり上げられて、どことなく色気のある薄い腰が露わになっていた。

バイクのカギは、ズボンのポケットの中だ。なのにもう男たちの照準はすっかりカク自身に変わっていて、放り投げられたズボンには近づきもしない。おそらくカクをいたぶった後でも十分と考えているのだろう。


カクの心情を現すように縮こまっている一物に無遠慮に手を伸ばされて、カクはまたも悲鳴を上げる。

「いやぁっ…もうやだ!」

実は壁に押し付けられて、前をまさぐられた時、カクは自分でも信じられないことに、射精してしまっていた。
こんな恐ろしい状況で感じてしまったことと、みすみす男たちを喜ばせるようなことをしてしまったことの両方のショックでカクは達した瞬間に崩れ落ち、今の体勢に持ち込まれてしまったのである。

濡れたパンツを見た男たちが囃したてるので、とうとう泣いてしまったのだが、それで解放されるはずもない。

もう二度とあんな絶望的な想いはしたくないと心は叫んでいるのに、ツーっと撫でられただけで腰がビクビクと震えた。

「お前ほんとエロいな。
もしかしてこっちも開発済みか?」

「やッ…!やめ、ろッ
…ひぃんッ」

突如、内側に通じる場所に男のごつい指をぐりぐりと押しあてられて、あまりの衝撃に一瞬背中が浮く。しかしすぐに他の男に抑え込まれ、ズリ、と侵入を許してしまった。

「いやだぁああ!!」

「あ、なんかきついな。ってことはハジメテか?」

ひくっひくっと嗚咽と共に跳ねる胸を男が熱っぽく見る。その奥に横たわる悲壮な泣き顔にこの上なくそそられた。

「よーし。じゃあ俺らでこいつをオンナにしてやろうぜ」

マトリクサーな僕2

「かっくーん!」

バイク用の駐車場に愛車のハレを停めていたカクは少し恥ずかしそうに振り向いた。
小走りでやってきたのは洋一(よういち)という幼馴染。
幼馴染といってもカクが事故に遭うまでの付き合いだったのだが、洋一の明るい性格と、日本人のわりに赤茶けている生まれつき髪のおかげで、一目でわかった。
そして洋一もカクがおもちゃの車を乗り回していたことをぼんやり覚えており、ハレに乗って登校してくる姿が幼い日と重なって思い出したそうだ。

「はー、やっぱかっこいいなぁ」

洋一は進学を期に一人暮らしを始めたので、バイクを買うような余裕はない。
指を咥えてうらやましそうに見ている。

「かっくんいいよなぁ。おじさんが車屋で」

「だからさ、かっくんて呼ぶなよ。恥ずかしいから」

最近ではまわりの新しい友人たちにまで「かっくん」が浸透しつつあるのだ。男としては威厳に欠けるあだ名なのでやめてほしい。
ただでさえカクは、母親譲りの優しげな面差しで、体も細身なのだ。

「いいじゃん。俺のことも「よーくん」って呼べばさ」

カラカラ笑って、洋一は取り合わない。再会して改めて洋一という人間を見てみると、明るいというのは確かに彼の美点だが、同時に彼の頭が少しユルいこともわかってきた。要はものごとを深く考えない性格でお気楽。カクは今後、そんな洋一に振り回されることになったりするのだが、もちろん彼らはまだ知らない。

「言わないよ。まったくもう」

ちらりと愛車を見て、カクは学び舎に入っていった。



カクは入学当初からハレで登校していたので、本人の知らないところで有名になっていた。
加えてカクの見た目が熊のような大男ならまだしも、御しやすそうな優男。密かに女子から人気も高いと聞けば、男たちからすると嫉妬するなという方が無理からぬ話だったかもしれない。

その日カクは洋一に強請られて大学にほど近いホームセンターに来ていた。

「よかったー!昨日いきなりトイレの電気が消えてさぁ。カクが連れてきてくれて助かったよ」

近いといってもそれは車で来るからであり、徒歩が移動手段の洋一には厳しいところだったそうだ。自転車のコーナーを見て「買おうかなぁ」と悩んでいる洋一にカクは声をかける。

「洋一、僕ちょっとバイクのところ見てくる。送ってほしいなら少し待ってて」

「わかったぁ。外で待ってるわ」

うん、と頷いて車用品のコーナーを目指した。
初めてくる店だったので、見たことのない商品もあり、ちょっとウキウキしてしまう。しかし洋一も待たせていることだし、結局何も買わずに店を出た。

ハレを停めたところに近づくにつれて、カクはだんだん焦りだす。
ハレが、いない。

有名なバイクを乗るにあたって、カクはそれなりに盗難には気をつけているつもりだ。
洋一のことは最初から疑っていない。彼はまだ免許をもっていないから。
しかしそれなら何故、ハレも洋一もいないのか。

「かっくーん!」

声のするほうを慌てて振り向くと、のんきな笑顔で洋一が手招きしていた。
走り寄ると、洋一はホームセンターの裏手を指さす。

「かっくんのバイク、そこじゃ危ないからって運んでもらっておいたよ」

「運んでもらった、って…、だ、誰に?」

「ん?先輩?」

首を傾げる洋一にこれは大変だ!と走り出す。洋一はついてくるのかと思いきや、「俺、自転車もらったから帰るな〜」とキコキコ帰ってしまった。

途端に心細い気持ちになりながらも、愛車のためカクは洋一が指を指していた方を目指す。
ホームセンターの裏手には空家があり、そのくずれかけのガレージの奥にハレはいた。

そしてハレを囲むようにしてたむろしていた、ハレを担いでここまで来たらしい数人のガラの悪そうな男たちが一斉にカクを見る。
口の中をカラカラにしながら、それでもカクは背筋をぴんと伸ばして男たちをみた。

「帰りますので、バイク返してください」

「なぁ、その前にちょっと乗せてくれよ」

「……」

洋一ほどお気楽ではないのでカクには彼らが親切心でハレを運んだわけではないと解っている。どう返事するのが正解なのか、出来るだけ騒ぎを起こしたくないと思っているとじれったそうに一人の男が近づいてきた。

「いいだろぉ?なぁホラ、カギ」

「すみません…ちょっとこれから用事があるので…」

嘘ではない。帰ったら今日もおじの手伝いをするのだ。それでなくてもこの店に寄ったから帰りにが遅くなっているというのに。
しかしカクの返答は男たちにとって不正解だったようだった。

「ぁあ?いいだろうが!すぐに返すって言ってんだから!」

空気が震えそうな声で、目の前で言われたカクはビクっと震えた。それが男たちを増長させてしまったのか、ぞろぞろと男たちが寄ってきてカクを壁に追い込む。

「ほらほら。カギはどこだ〜?」

ひと際大きな男がカクの肩を掴み、くるりと反転させて壁に縋りつくような格好にさせられた。慌てて身を捩って嫌がるが、たくさんの手に押さえつけられてしまう。
男たちは口々に「カギ」「カギ」と言いながら、何を考えているのか、ぴったりした服に包まれたカクの細い腰や尻、太ももを、いやらしい手つきで触ってきた。

「やだ…ッ、離し…、やぁっ」

「おいおいやらしい声出すなよ。俺らはカギを探してるだけだろ」

ヒヒっとヤニ臭い息を吹きかけながら、男の手がカクの前に回される。
カクの体に言い知れない戦慄が走った。

「ヤッ誰か…!助けて…!」


マトリクサーな僕1


佳久と書いて「ヨシヒサ」と言うのが彼の本当の読み方なのだが、3回に1度は「カク」と呼ばれるので、小さいころのあだ名は「かっくん」。
そんな彼は車が大好きな子供で、よく庭でおもちゃの車にまたがり、遊んでいた。
不思議なことにそのおもちゃはいつの間にかカクの家にあって、カクはてっきり両親が買ってくれたものと思い、また両親は孫がかわいい祖父母がこっそり買い与えたのだろうと思っていたのだが、実は本当にどこからともなく現れたのである。

ある日、カクと両親は旅行に出かけた。近くのキャンプ場に行く予定だった。
カクがお気に入りの車のおもちゃをだっこして「持っていく」と聞かなかったので、仕方なくそれをカクの足元に置き、本物の車で出かける。

しかし彼らはキャンプ場に辿りつくことはなかった。
事故に遭ったのだ。

かけつけた警官は、一目で「ダメだ」と思ったという。
車は大破していた。事実前のほうに乗っていた両親は助からなかった。

しかし後部座席に乗っていた男の子だけは奇跡的に助かったのである。
彼がだっこしていた車のおもちゃがボロボロに壊れながらも、つっかえ棒の役割をして隙間ができ、無事だったのだ。

警官たちはそのおもちゃが足元に置かれてあったのであって、少年がだっこしていたのではないと知らない。少年も無事とはいえ、それから目が覚めたのは数日後だったから、誰もそのことについて不思議に思う者はいなかった。
そのおもちゃのエンブレムがぼっきり折れてなくなっていて、それが元々こういう状態だったのか、事故で壊れたのか、そしてエンブレムがどこに行ったのか、誰も知らないまま。そのエンブレムのない車のおもちゃは本物の車とともに処理されてしまった。


カクはその後、父親の兄夫婦の家に引き取られた。おじはいわゆる「町の車屋さん」で、車でもバイクでも自転車でも、修理もするし販売もしている。
そして子供がいなかったので、いつかは後取りにと、カクを優しく、時に厳しく、本当の息子だと思って育てた。

カクは車やバイクが好きだったのも手伝って、学校から帰るとすぐに作業場にやってくるような孝行息子に成長する。
そんな彼も今年で19歳。
このまま家を継いでもよかったのだが、この時勢だから大学まで行けばいいとおじたちに後押しされ、少し親元を離れて大学に通うことにした。

通学用として、そして今まで小遣いも強請らずに家の手伝いをしてくれたカクへのご褒美として、おじはバイクを与える。
それはおじが若いころに買ったハーレーで、確かに古さは感じられるが、きちんと整備され、新しいものにはない渋さが備わっていた。
愛称は晴助(ハレスケ)。しかし流石に恥ずかしくて、カクは晴助をハレと呼んでいた。それならハーレーをちょっと短縮しているように聞こえるかもしれないと思ったのだ。

こうしてカクはハレの所有者となり、大学生活をスタートさせた。



*****

バイクだし、買ってないし、きっと大丈夫。気のせいですよ皆さん!

孕ませ隊


みんなー!そろそろ誰か孕ませたくないかい!?

正月に鬼と私をサイトに移動宣言してしまったので、こちらでの後釜を考えていたんですが。
いつぞやロボが熱かったときにロボ姦だかメカ姦やりたい言ってたのでそれに着手したいと思います。

もしかしたら孕むとは違うかんじになるかもしれないけど、とにかくやってみましょう。わっしょーい!
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