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12/17〜12/20

魔王の遊び…大好きです。エロくせつなく愛がある感じ〜」様
→ありがとうございます!バッドエンドの波がどっと来た時に初挑戦したお話なので、そう言っていただけると嬉しいです。
もしよろしかったら、孕のほうに続編があるのでそちらもどうぞ。しかし魔王は出ませんので注意です。



久しぶりにお邪魔しました!猫×鼠がかわいいです(///∇///)〜」様
→ありがとうございます!ケモミミたちを好きでいてくださって幸せです〜。なかなかケモミミ書けませんが、他のお話で少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。



妖怪、人外物大好きです!妊娠出産物大好物です!!〜」様 
→わーいサンクチュアリだなんて!ありがとうございます!私も妊娠出産もの大好物です〜!
今回から始まったお話もよろしくお願い致します。

ついにー


とうとう二世のお話に手を出しましたよ!ひゃっはー!!

どうぞよろしくお願い致します!

11/25〜12/13

拍手コメント、皆様ありがとうございます。返信不要のかたもお気遣いありがとうございます!


毒虫の母君をようやっと読みました。ずっと虫かぁと敬遠〜」様
→お返事遅くなってすみませんでした!そうなんです一番最初が毒虫なので、「え〜?どうしよっかなぁ」と思われる方も多いと思います。
そこを飛び越えてチャレンジしていただき本当に嬉しいです!!さらにお褒めのことばまでありがとうございました!



子豚さんの続き楽しみにしています(*´ω`*)〜」様
→ティカルのお話を楽しみにしていただけて嬉しいです!ありがとうございます〜



感動するお話しばかりでとても面白かったです。〜」様
→感動だなんて!お褒めの言葉ありがとうございます。サイトの更新ももう少ししたら始めますのでよろしくお願い致します。



子豚ちゃんいつも楽しみにしてます!ああっ〜」様
→ああっじれったい想いをさせてすみませんです!しばらくは仲良くキャッキャウフフすると思うので、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。



ティカルかわいいです!いつもワクワクしながら読ま〜」様
→子豚を楽しみにしていただきありがとうございます。またしばらくしたらハラハラ展開になる予定ですが、よろしくお願いしますです!

子豚な王子様15


この話をサイトで更新しようか、新しい話を書くか、何かの続編を書くか、絶賛思案中でございます。
それまで子豚で繋ぎます。

ところで都会では(?)胸空きタートルネックとやらが流行っているそうですね。
ツイッターでも言ったんですが、それなら男物は尻を開けてくれませんかね?
おっぱいは四六時中モロ出しですが、尻なら大丈夫。
こう。何気なく屈んだ時に、ぷりんって尻がこんにちはするのは、とても奥ゆかしくていいと思います。

お仕事が忙しくて、「あーこたつ背負いたい」ってときに考えてました。仕事しろ★


*****



プラムは援軍とともにティカルの父親のいる国へ出発していきました。
その前に、こっそりと、ティカルの使用人扱いを改めてやろうかと提案がありましたが、忙しく働いているほうが、心配に押しつぶされないからと、ティカルは辞退しました。

「王様は無敵なんだから負けるはずないって!」

それでもやはり心配なものは心配で、ツツムに何度も励まされながらティカルは庭木の剪定を手伝ったり、本棚の片づけをしたりします。


やがて戦いはプラムと父王側が圧勝したと、連絡が入ってきました。ツツムの言った通り、プラムは無敵っぷりを発揮してティカルの国を鼓舞し、そのプラムが言っていた通り、仕掛けてきた国は食糧も、戦力も限界だったようで、あっというまの終結だったようです。

ティカルはほっと胸を撫で下ろしたのですが、そのときはっと気がつきました。
これから、自分がどうなるかと思い至ったのです。そもそもティカルがこの国に居るのは、援軍のかわりだと聞いています。
それなら戦いが終わった今、ティカルは自分の国に戻るのが道理です。

王や妃に会いたい気持ちはありましたが、しかし、ティカルの心は揺れていました。
あんなことがあって逃げるように国を出てきたティカルです。帰っても、上手く人と関わっていけるか心配でした。
そして何より、ようやく少しだけ仲良くなったプラムともっとお話ししたいと思っていたのです。


しかしその悩みは、帰ってきたプラムによって、解消されました。

「おかえりなさいプラム」

「あぁ留守中は問題なかったか?」

「うん。あの、お父様と何か話した?」

困り顔のティカルに、滞在のことを聞きたいのだとプラムは察しました。
少しじらしながら、はらはらするティカルの様子を楽しみつつようやく口を開きます。

「ティカル王子には、まだこっちで社会見学させてほしいと父王は言っているが、どうする?」

「!…あ、あの、うん。僕まだここにいたい!」

ティカルはほっとしました。父王は、戦いが終わってもティカルがプラムの国にいられるように取り計らってくれていたのです。
にこにこと笑うティカルに、向こうの王様から「ティカルはそちらに残りたいと思っているはず」と言われていたものの、やはり故郷に帰りたいのではないかと少し思っていたので、どうしてかプラムもほっとするのでした。

それからプラムは、ティカルに使用人の仕事だけではなく、勉強もすればいいと提案しました。
ティカルも人間の姿になれて、ようやく始めた勉強が出来なくなるのは寂しく思っていたので、その提案には喜んで頷きました。
勉強は側近であるオクの部下が交代で教えてくれることになり、書庫の本も許可されたものなら読んでもいいとなって、ティカルの毎日はさらに充実しました。

「ティカル様は飲み込みも早く、はじめは渋々だった部下たちも今では講師を取り合いするほど人柄もいいようです」

しばらくして、そう報告してきたオクに、プラムは「そうか」と返事をしながら内心で二つの想いが顔を出していました。
ひとつは「ティカルなら部下たちの心を捕らえるのも、頷けるだろう」とティカルの人懐こさや純粋さを誇らしく思う気持ち。
そして一つは、ティカルが、多くの人に人気が出てしまうことへのちょっとした不満でした。

なにせ、プラムのほうは戦いの後処理に忙しく、なかなかティカルに会う機会がないのです。
どうしてティカルに会いたいのか、プラムはそれを、肩の凝る政務の合間の息抜きのために、ほんわりとした雰囲気のティカルに会いたいのだろうと考えることにしました。

「今晩から、ティカルに酒を持ってこさせるように伝えてくれ」

「かしこまりました」



*****

子豚な王子様14


最近こればっかりだなぁ。しかし気にしない!!

*****


プラムはティカルが描きあげた地図を見て、思わず「ラクガキか」と言ってしまいました。
ティカルは一生懸命描いたのですが、「手」を手に入れてまだ8年ほどしか経っていないせいか、子供が描いたようなものになってしまうのでした。

しかしプラムは、側近のオクに頼んであらかじめ最近の地図を取り寄せていたので、ティカルの、見様によっては芸術的に見えなくもない地図と見比べて、自分で昔の地図を復元しました。

「プラムって地図上手だね!」

フンフンと鼻息荒く感心するティカルに、このくらい描けてあたりまえだろうと思いながらも、なんとなく嬉しい気がするプラムです。
咳払いをして、ティカルに自分の描いた地図を見せて間違いがないか確認させました。

「そっくりそのままだよ。よかった。これで戦わずにすむんだね!」

オクが、先ほどから敬語で話さないティカルにピクピクと頬を引き攣らせているのが視界の端に映っていましたが、プラムはあまり気になりません。
それよりも、ティカルが言った言葉に、首を横に振って「戦いはする」と言う方が大事でした。 

「え…、そんな…」

途端にティカルは青ざめ、目がうるうると潤みだします。

「や、やだよプラム。僕、お父様やプラムが、戦いに行かなくていいようにって、考えたのに…。
それじゃ意味がなくなっちゃうよ!」

突然プラムに近寄って、胸のあたりの服をぎゅっと握ってくるティカル。流石にオクが「立場をわきまえなさい!」と叱責しました。

「ブヒ!ご、ごめんなさい…」

見る見るしゅんとするティカルに、プラムは、絵と言い、言葉や態度と言い、ティカルは見かけよりずっと幼いのだなと考えました。
そういえば彼は、幼少から大病を患っていて人前に出られないと有名でしたし、自分も今回初めて彼に会ったのですから、社会経験というものが少ないのでしょう。
聡明なプラムは、この短時間でティカルのことをほぼ正確に理解していました。

「ティカル」

だからか、プラムはそっとティカルの肩に手を置いて、目線が同じになるように少し体を屈めて、幼い子に言い聞かせるように話しかけます。

「もう時間がないんだ。わかってくれ。
あの国の食糧は本当に切迫している。軍人だけでなく、庶民も、皆死んでしまうかもしれない。

俺がお前の父を手伝って、出来るだけ早く戦いを治めて、あの国の王族を黙らせる。それから川や湖を復活させるのが一番早いんだ」

食糧がなく、目が血走っているような状態の向こうの国に「川を作りましょう」と言ったところで無駄だとプラムにはわかっていました。
話に応じるような国だったならば、そもそもティカルの父親に友好的に支援を申し込んでいたはずなのです。

それを言うと、ティカルは鼻を啜りながら、小さく頷きました。

「…そうだね。ごめんなさいプラム」 

プラムはふっと表情を和らげると、ティカルの目じりをぐいぐい拭います。部屋の隅で、オクは王様になって以来ずっと仕えているけれど、あんな顔のプラムは初めて見たと驚いていました。

プラムは、オクの驚いた表情に内心では「こいつを黙らせるにはこれが最善だと思っただけだ」と思いながらも、何故か演技だけではないような変な心地がしました。

「いいんだ。父親だけではなく、俺の心配もしてくれてありがとうな」

「心配するよ!プラムは優しいもの!」

「俺が?優しい?」

出会って、一緒にいた時間は1時間にも満たないというのに、優しいと言いきったティカルにプラムはおかしそうに首をかしげます。それにプラムの評判は、冷徹だとか、好戦的だとかであり、優しいと言われていることがないのも知っています。
ティカルは一瞬口を開きかけましたが、はっと思いだしたように口を閉じて、やがてもごもごと言いました。

「さっきも、助けてくれたし…」

「・・・ああ」

湯殿での一件をプラムは思いだしました。あれしきで優しいと言われてもなとプラムは思っていましたが、ティカルの頭の中では、子豚の時代の出来ごとが蘇っていました。

ティカルだけの、暗い部屋に迷い込んできた男の子。はじめてぎゅっと抱きしめてくれた男の子。それが今、目の前にいるプラムです。

ティカルはどうしてか、胸がドキドキするのを感じました。
抱きあげられたときを思いだすと、だいたいこうなるのですが、今はもっと、体中が熱くて、ドキドキもいつもよりうるさいようです。
ティカルは自分を落ち着かせるように首飾りを弄りました。

「それは?」

プラムにも見えたのでしょう。使用人服には不釣り合いなほど見事なその首飾りを覗きこみました。

「僕の大事なもの。これがないと、僕困るんだ」

なおも首飾りを弄りながら、ティカルが答えます。プラムは何故かその首飾りを誰からもらったのか問いただしたいような気分になりましたが、自分でもどうしてそうしたいのかがわからなかったので、ぐっと言葉を飲み込みました。
ティカルの肩から手を降ろし、 ふいと顔を逸らせます。

「出来るだけ早く戦いは終わらせる。父王のことは案ずるな」

「ありがとう…。がんばってね」

どうして顔を背けてしまうのかティカルにはわかりませんでしたが、大きく頷いて部屋を去って行きました。
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