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リハビリにお付き合いください。


子豚があんなかんじなので、たまにはエロを書いてみようという試みです。
大丈夫かな。。とにかくやってみます!


*****


「んっ…、竜逞、」

胸に沈む頭を抱いて、惣之助はもじもじと腰を揺らす。
じゅっと粘度のある音が聞こえて、「あぁ」と喘ぎながら顔に血が集まってくるのを感じた。

「そこばっかり、だめだって…」

少年の頃の細く骨と皮だけのようだった体から、青年期を終え、惣之助はいまや立派な成人になっていた。
立派と言っても、隣に竜逞がいたのではどの男も細身に分類されてしまうのだが。

背も高くなり、帯を締めた細腰から伸びる足はしなやかに、上にはそれなりに厚くなった胸と、なかなか小奇麗な顔が乗っている。
しなやかな足も、毎回余すところなく舐めしゃぶるほど竜逞のお気に入りだが、とりわけ彼は惣之助の乳が好きだった。ほどよく脂肪が乗り、弾力があって、真ん中には普段はつつましいのに、挨拶するとまるで返事をしているようにツンと尖る。そこが健気で可愛いと、吸ったり舐めたりを止めてくれない。

乳輪がとりわけ感じることなどとっくに知られていて、クリクリと舌を尖らせて舐められて、くたりと体から力が抜けた。

「大丈夫か、惣」
「ん、も…、こっちを…」

腰を抱いていた手を剥がして、尻を掴ませる。竜逞は嬉しそうに笑いながら、しかしまだ乳へ未練があるのか、ちゅ、と吸い付いてようやく開放してくれた。

昔から竜逞は準備に恐ろしいほど時間をかける。ほろほろのぐずぐずに解けて、惣之助が「やだお願いばかもう入れて」と懇願してもなお、穴を解し、全身を撫で、口でも指でも、持て得るすべてで惣之助を愛すのだ。

「あぁっ、はぁ、竜、て…ッ」

自分達で建てた酒蔵の奥の部屋の、持ち込んだ布団の上。尻を高く上げて、惣之助は潤んだ目を竜逞に向ける。

「欲しいっ…早く」
「あぁ・・・」

ここのところ忙しかったため、抱き合うのは久々だった。竜逞も実は切羽詰まっていたらしく、鼻息荒く惣之助に覆い被さる。油を使って解かした穴がヒクヒクと動くのが、先端を当てた竜逞に伝わっているだろうか。

「んぁ…ッヒ、」

ぐぬと押し入ってくる塊に、ガクガク腰が震える。耳もとで竜逞が堪らなさそうに低く呻くと、キュンと穴が絞まり、二人して間抜けな声を上げた。

「アァッ、きも、ち…。竜逞、りゅうてぇ」
「惣…、動くぞ」

コクコク頷いて了承を示すと、がっしと腰を捕まれた。

**


「ハァー、ハァーッ」

この場から一歩たりとも動いていないのに、どこへ走ってきたのかというほど、二人の息は乱れていた。あれから正面から後ろから抱き合って、今はまた正面で抱き合って、惣之輔の間には竜逞が挟まっている。

「抜くぞ」

額の汗をぬぐおうとしても手が動かせないなとぼんやり惣之助が考えていると、しばらく脱力していた竜逞が体を起こした。しっかりと腕で自分を支え、慎重にはまっていた穴から抜け出していく。
「んぅ」と鼻にかかった声を上げて、それを見る。すっかり抜け終えて、惣之助の足の間でなぜか正座した竜逞は、ほぅと満足したように息を吐いた。

「疲れた?」
「大丈夫だ。待っていろ、湯を持ってくる」

そういって着物を手繰り寄せる竜逞に、珍しく「あぁ、ちょっと待って」と事後はほとんどぐったりして話すこともできない惣之助が引き止めた。

「どうした」
「う、うん。あのさ」

これ以上恥ずかしいこともないだろうというほど、互いに曝け出しているのに、惣之助がモゴモゴと口ごもる。再度竜逞が問うと、ひっくり返ったカエルのように寝転がったままの彼は、そっと口を開いて。

「膝を、閉じさせてくれるか…?
力が入んなくて、さ」

えへへ、と照れを隠すように笑った惣之助の胸に、竜逞は何も言わずに突っ伏した。

*****

閉じたくても閉じない膝、好きです☆

子豚な王子様50

拍手へのお返事ができず、皆様すみません。
長く停止していたのに、見てくださる方々がいてくれて、嬉しいです!

というわけでそろそろ子豚が佳境に入ります!こちらがひと段落したら子竜の続きに移ります〜


*****


闇の沼から抜け出すと、そこは古めかしい廊下でした。
ティカルはぞわっとしました。なんだかここは今までの場所とは違うように感じたのです。
エンも同じように感じているのでしょうか、廊下の先を見据えて、じっと黙っています。

「!」

廊下の向こうに何かの影が見えて、エンはぱっと柱の影に隠れました。ティカルはエンに抱えられたままだったので、いっしょに隠れます。エンが息を止めているようだったので、つられてティカルも息を止めていました。

誰かが、廊下をスタスタと歩いていきます。後ろ姿しかよくみえませんでしたが、おでこに何か、あの煉鬼という人からも生えていた角があったように見えました。

十分に通り過ぎて、エンが「あいつは…」と小さく呟きました。もしかしてエンは、角の生えた人を知っているのかしらとティカルは思います。

エンはゆっくりと、誰かがいるような誰もいないような廊下を、さっきの角の人の後を追うように進んでいきました。ティカルも鼻を鳴らさないように気をつけながらついていきます。途中で、中からうなり声のする扉を通り過ぎて、ティカルはぶるっとしてしまいました。

しばらく進むと、大きな扉から出てくる角を見つけました。そしてこちらに背を向けて、去っていきます。とても大きな扉です。ティカルは、プラムの部屋の扉も大きかったなぁと思い出して、そうすると、この扉も偉い人のいる部屋なのかしらと思いました。
エンは扉の前まで来ましたが、なかなか開こうとしませんでした。手を握ったり開いたり、ドアノブに手を伸ばしたかと思えばひっこめたり、迷っている様子です。

ティカルが、また角の人が来たりしないかな、とヒヤヒヤ周りを見渡していると、なんと、扉がひとりでに開きました。
「!!」
「ブヒっ」

「これは珍客だね。なぁルエド?」

部屋には男の人が二人いました。細身の男の人はこちらを見て微笑んで、奥で窓の外を見ている人を「ルエド」と呼びます。

「呼んでいないから、客ではない」

ルエドと呼ばれた男の人は面倒そうに振り向きました。ティカルは首をかしげて、どこかで見たような人だなぁと思いました。
エンは部屋に入ったものの、一言も話しません。
「ひどいな。じゃあ僕も客じゃないってことかい?」
細身のほうがクスクス笑って、ルエドという人に「そのとおりだ」と言わんばかりの視線を向けられていました。

「ではお邪魔そうだから、帰るとしよう。くれぐれも未来の自分を、消さないようにね」

ティカルが、えっと思う暇もなく、細身の人はクルンと回って、いなくなってしまいました。

未来の自分とは、どういうことなのでしょう。


*****

子豚な王子様49

最近になって、マ○ベル映画を見ています。楽しいですね〜


*****

そわそわしながら待っていると、しばらくしてそろりそろりとエンが戻ってきました。ティカルが真っ先に駆け寄っていきます。

「ずっと心配そうだったよ空豚くん」
「ごめんな。空豚」
「ぴぃ!」

臣という人の言葉に、エンがにっこり笑って頭を撫でてきたので、ティカルも嬉しくなって大きな声で鳴きました。

「あなたの世界にも、人とは違う何かがいるんだってね」
「はい。今はほとんどいないらしいんですが…」

エンはみんなの輪の中に入って座り込み、話し始めました。

「俺の世界には、魔王という悪の親玉みたいなヤツがいて、悪事の全ては魔王が取り仕切っていたんだそうです。
二百年ほど前に滅ぼされたので、今はいません…。

でもそれなら世界が平和なのかというと、そうじゃない。山賊にも出会うし、凶悪な事件も起こってる。

聞いた話だと、魔王は悪意のよどみから生まれるそうです。滅ぼされてもまた人の悪意のよどみから魔王は生まれるんだって。俺は、それがいつなのか、見たいんです

「それって…?」

唯一の女性が尋ねます。

「…魔王が生まれる瞬間を」
「不思議…。エンさんが言うと魔王が怖い人に思えないんだもの」
「そうですか?」
「うん。魔王が生まれたら、すぐ倒してやるぞー!って言ってるようには見えなかったわ」

ふふ、と笑いながら、「ね」と臣に同意を求めます。

「そうだね。オラ達に似てるのかも。煉鬼様やシロウくんは普通の人からしたらとっても怖い存在だけど、深く知っていた今では意味なく怖がることはないから」
「怖がられたら困るな。なんたって今は、その鬼の嫁だ」

臣は頬を染めて、煉鬼の膝をペチと叩きました。
ティカルは自分なりに考えてみて、もしかして魔王という人も、煉鬼のように悪い人ではなかったのかも、と思いました。

「納得するまで、見極めろ。
大事なことなんだろ?お前にとって」

煉鬼の言葉に、エンは顔を上げると大きく頷きます。
そしてふと、ティカルを見ると、そのお腹を両手で掴みました。

「ありがとう。行って来ます」
「ピ?」

エンは何を言っているのかしら?と思っていたら、ティカルの足元がぐにゃりとなりました。いつもの、あの吸い込まれる闇の沼です。わたわたしていると視界の端で、はじめにエンとやりあったトウジという青年がぱっと動きました。

「履物を忘れてるぞ!気をつけてな!」

「ありがとう!」

ヒュッと投げられた靴を片手で受けとって、エンが笑います。トウジも気の合う友人に向けるようにニヤっと笑いました。
皆もようやく、エンとティカルがどこかに行ってしまうのだと理解して、口々に「気をつけて」「また来てね」と言っています。それに大きな声で返して、エンはティカルの足元にできた闇の中に吸い込まれていったのでした。


*****



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