スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

子豚な王子様27


子豚のことを考えていたら、つい「ブヒ」って言ってしまったメス豚はここです(痛

*****


「子豚を治す方法ですか?」

その夜のことです。プラムは側近のオクと話をしていました。
上機嫌に現れたプラムの提案に、しかしオクはあまり感銘を受けていないようです。

「なんだオク」

「…いえ」

オクの家は子豚信仰でした。子豚信仰というのは、子豚を神様の使い、もしくは天使として崇める考えの事です。
ですので、オク個人としてはあの愛らしい子豚がもう見られなくなるのは残念なことでした。しかし、変身するときのティカルの怯えようも見ていましたので、自分の希望はぐっと抑えたのです。

「まず初めに、あの首飾りを作った魔法使いを呼び寄せようと思う」

「わかりました。では向こうの王に連絡いたします」

「ああ、頼んだ」

そうしてプラムは、ふうと息をつきました。
オクがどうしたのですかと尋ねると、少し残念そうにプラムが言います。

「いや、夜は長いなと思っただけだ」

「…そうですね」

今日も、部屋のカーテンは開いています。そしてプラムはオクと仕事をしていました。
ニータが来ても「仕事だから」と帰ってもらうつもりだったのです。

どうしても、今日だけは、ティカルの肌の感触を塗り替えたくなかったのでした。本当は今だって、ティカルの隣にいたいのですが、夜だから我慢しているのです。


しかし、昨夜来たからでしょうか、ニータはやってきませんでした。
彼女はとても鋭い勘を持っているので、何かを怪しんでいるうちは続けてやって来ると思っていたのですが、はずれだったようです。

不思議な胸騒ぎを覚えながら、プラムは外が白くなり始めたころに、ようやく眠ったのでした。





2日後の夜のことです。

「心配かけてごめんね。ファファ」

「まったくだよ兄さん。今度こんな高熱出したら、国に無理にでも連れて帰るからね」

ベッドから顔をちょこんと出して、ファファの脅しに困った顔をしているのはティカルです。
あの日から2日経ちましたが、なんとティカルは次の日の朝に高熱を出してしまっていたのでした。

「か、帰るのはやだよぅ」

「ふぅん。どうして?」

ファファはわかっていてわざと尋ねます。するとまた熱が上がったのではないかというくらいティカルは真っ赤になってモニョモニョするのです。

「あぅ…プ、プラムのこと、好きだから」

こんなに初心な兄が、もうプラムと一線を越えてしまったのかと、ファファは少し信じられない気持ちがしました。
あまりにティカルが恥ずかしそうにするので、ファファは話題を変えることにしました。

「夜の女王、来てないんだって?」

こそこそと小声でそういうファファにティカルもこそこそ言います。

「そうらしいんだ。どうしたんだろうね」

「兄さんに見せつけられたから、満足したんじゃない?」

そうなのかなぁとティカルは首をかしげます。プラムは昼は仕事の合間にお見舞いに来てくれるので、そのときに勘の鋭い女性だと言っていました。ファファの言うことはなんとなく違う様な気がします。

しかし現実として今日も合わせると3日来ていません。不思議だねと兄弟はこそこそ言い合いました。


その時、扉がノックされて誰かが入ってきました。

「失礼します」

「ツツム?どうしたの?」

やってきたのは使用人仲間のツツムでした。手にお茶の入っているらしいティーポットとカップのお盆を持っています。

「喉が渇いているといけないからと、王様が持っていくようにおっしゃったのです」

いつもと違って、上品な言葉使い、そして上品な笑顔を浮かべるツツムにティカルは困惑しましたが、ファファとは初対面でしたし、隣の国の王子だと知られてしまったからだろうと思いました。

「ツツム。いままで通り話してくれないかな?」

「え…?いや、えっと…」

途端にツツムは困惑した顔をしました。二人が知り合いだと理解したファファはティカルを見ます。

「ティカル、この人は?」

「ツツムだよ。僕、この国に来て最初は使用人の手伝いをしていたんだ。その時に仕事をいろいろ教えてくれた人」

ね。と微笑むティカルにツツムはどぎまぎしながら「え、えぇ」と頷きます。ファファは「ふぅん」と言って、ツツムを見ました。

「ねぇ、ティカルと王様は最初から仲がよかったの?」

「ふぁ、ファファ!」

いいじゃないといたずらっぽく笑うファファに、ティカルは困ったようにツツムを見ます。
ツツムはお盆をテーブルに置いて、お茶の準備はせずに、話を始めました。

「使用人として働かせるくらいですから、最初はそれほどでもなかったのでしょう。
しかしだんだん、王様は彼のことを気にかけることが多くなりました」

「へぇ、そうだったんだ」

頷いて聞いているファファに、ティカルもその当時を思い出して口を開きます。

「そうだよ。でも戦いのことも気になってたし、どうにかしてプラムに会いたくて、ツツムに頼んだんだ。
そうしたらお風呂係を手伝うことになっちゃって…」

「えぇ?!大丈夫だったの?」

「ううん。湯気だけで気を失ってしまって、プラムに助けてもらったんだ。
でもおかげで、それからお話しできるようになったんだよ」

驚くファファに、今度はツツムが言います。

「夜の祭りにも、行ったんでしょう…?」

「え、…うん」

その祭りの次の日に、たしかツツムと話したような気がしたのですが、何せあの時は、初めてのキスでぼんやりしていましたので、記憶違いだったかな、とティカルは不思議な気持ちになりました。

「あの日を境に、すっかり仲良くなられたみたいで」

「あはは!仲がいいなんてものじゃないさ」

ファファがケラケラと笑い声を上げる中、ティカルは自分の体がすうっと冷えていくのを感じました。


頼んでも治らなかったツツムらしくない、たんたんとした敬語。
祭りの次の日に話したのは、やはりツツムだったこと。
それに何より、ツツムだってそうそう王のそばにいくことはありません。それなのにツツムはずっと王様の様子を見ていたように言いました。

―だんだん、王様は彼のことを気にかけることが多くなりました、と。


「ファファ、だめ…っ」

「恥ずかしがらなくていいじゃないか。もうベッドも共にして、いつかは夜の女王の力の及ばないところに行くんだろ?」


*****

ファーファー!!!!

(´・ω・`)シュン


_Λ  Λ_
(´・ω・`)
我の尻尾…

くっなれないことすると上手くいかないですね。(AAとかテルの変な言葉使いとか)
鬼と私、更新しましたー

子豚な王子様26


(!エロ注意!)
*****

口の中にプラムの舌が入ってきて、はじめは驚いていたティカルでしたが、プラムが「落ち着いて」というように頭を撫でると、大人しく彼の舌を迎え入れました。
次第に、舌と舌が触れあうと気持ちいいとわかったらしく、白い頬を真っ赤に染めて、ティカルはペロペロとプラムの舌にじゃれつきます。

そしてプラムは、ティカルがキスにすっかり夢中になっている間に、するすると彼の服を脱がせていきました。

ようやく唇が解放されて、ほぅ、とため息をついたティカルは、見下ろした自分が裸なのに気付いて、ぼんやりと首を傾げました。

「プラム?あれ?僕の服…」

「気持ちよかったか?」

プラムに尋ねられて、ティカルはこっくりと頷きました。服がどこに行ったのか、またティカルが尋ねようとすると、今度はプラムが男らしくバサバサ服を脱ぎ出したので、二人とも裸ならいいか、とティカルはのんきにそう思いました。

すっかりこちらも裸になったプラムは、寝転がっているティカルに覆いかぶさりました。

「ふふ、重いよお」

胸から、お互いの心臓の音が響いてきます。

「ティカルはあたたかいな」

うっとりとプラムがそう言うと、ティカルの肌をするすると撫で始めました。
ティカルは時々擽ったそうにしながら、負けじとプラムの大きな背を撫でます。

しかしプラムがティカルの前を触ろうとしたので、流石に驚いて声をあげました。

「ぷ、プラム、そこは駄目だよ…」

「どうして?」

ケロリとした顔でそう問う彼に、ティカルはおろおろと悪戯な手を握ります。

「だ、って…、人前でいじっちゃ駄目なんだって…」

するとプラムは愉快気に笑って、自分のものを二人の手に押しつけてきたのです。

「うひゃっ」

「俺はもっと触りたい。だから、ティカルも俺のを触ってくれ。そうしたらおあいこだ」

おあいこだったらいいのかしら。ティカルにはわかりませんでしたが、プラムがいいと言うならいいのだろうと思うことにしました。

ゆるゆるとプラムが動かすのを真似して、ティカルもプラムのおっきなそれを撫でてみます。するとプラムが嬉しそうに笑ったので、プラムが手を放しても、ティカルはせっせと、自分のとプラムのものを擦りました。
しかし、困ったことにそれは長く続きませんでした。気持ちいいことに不慣れなティカルは、あっという間に限界が来てしまったのです。

「んんっやぁ、あ、熱い…。助けてプラム」

何やらゴソゴソしていたプラムは、涙目のティカルの頬に口付けて、「よく頑張ったな」と褒めてくれました。

「も、もういいの?」

「ああ。次に進もう」

ぽんやりと首を傾げるティカルの太ももを、プラムが抱えあげました。
ほっそりした足の間から覗いた、ピンク色の入り口に、知らずにプラムの喉が鳴ります。

思わず性急に進めてしまいそうになったプラムでしたが、ティカルが「次って何?」と尋ねたので、はっと我に帰りました。 

「ティカルの、一番奥が知りたい」

「僕の、奥?」

頷いて、プラムはティカルと繋がるための場所を指で撫でました。一度、びっくりした顔をしたティカルでしたが、プラムが真面目な顔で、丁寧に説明すると、おずおずと尋ねてきました。

「で、でも、プラム…。入るのかな?」

さっきまで触っていたのです。握りきれないほどの大きさのプラムが、普段閉じている場所に入るのでしょうか。ティカルは少し不安げな顔をしました。

「あぁ、だから、ゆっくりほぐすから。できるだけ、痛くしないようにする。

駄目か?」

その、駄目か?と尋ねる顔が、あまりにも切実で、ティカルは思わず頷いてしまいました。
ほっと息を吐いて、プラムはさっそく準備に取り掛かります。

実はさきほどゴソゴソしていたのは、この準備のために使う薬を探していたのでした。
指にたっぷりと掬い、ティカルの蕾に塗っていきます。

「う、う〜ん」

排泄に使う場所を、プラムに触られていることに、ティカルはまだ葛藤があって、変な呻き声が出てしまいます。
プラムは表面を柔らかく揉んで、やがてゆっくりと指を入れました。

「ぶひっ」

「大丈夫」

圧迫感に、ティカルの四肢に力が入ります。その腰を撫でて、太ももを撫でて、優しいキスを送って、しかしプラムは止めることはしませんでした。

欲しいのです。
プラムは、こんなにも何かを求めるのは自分史上でも初めてでした。

ニータと結婚するのが嫌で、彼女の力が及ばない土地を探していたプラムですが、しかしそれは切実な願いではなく、父のとばっちりで結婚するのが嫌だったというのもあります。

ティカルと出会うまでは、ニータと結婚するのも、仕方ないかと思っていましたが、今は違います。

「ティカル、ティカル…」

自分の体だけでは抑えられない、溢れる想いをプラムはティカルの名前を呼ぶことで吐き出しました。
ティカルはまだ、おしりの違和感に眉根を寄せていましたが、プラムの頭をきゅうっと抱きかかえます。

「プラム…。僕、ここにいるよ」

探しているように聞こえたので、そう言ったティカルでしたが、プラムは少し泣きそうな顔をして、ティカルの胸に顔を産めました。

「好きだ。愛している」

「ん…、僕も」

こっくりと頷くティカルの足を、再度抱えなおしました。

「すまない…ッ、少し、痛いかもしれない」

そういうと、ティカルはこっくり頷きました。

「うん…。プラムが痛くするんなら、我慢する」

「…ッ」

ひゅっと空気を飲み込んで、プラムはとうとうわけがわからなくなりました。
ティカルの声がずっと聞こえています。半分は泣き声だとわかっていましたが、どうにも止められませんでした。

「あ、あぅっあうウ…ップラム、プラムッ」

それにティカルも、止めてほしいとはちっとも思いませんでした。中にプラムが入り込んできて、体はひどく痛かったのですが、さっきも言った通り、それを与えるのがプラムなら、全部ほしいと思ったのです。

やがて、熱い火の塊がティカルの中に燃え始めました。

「ブひ、ひっ、あつ、熱いよぉプラム、ふぇ…っ」

プラムははあはあと息を荒くしながら、やっぱりティカルの名前を呼んでいます。
その首にしっかり抱きついて、ティカルは全身を震わせました。

「あっあっ、も、僕、へん…っ
だめ、へんになっちゃう!…ひぃんッ」

鼻が詰まってブヒブヒ言ってしまいますが、二人ともそれに構っていられません。プラムが大きく突き上げるので、ティカルの涙が枕に散りました。


「あぁあーッいやあぁあ!!」

そうひと際大きく叫んで、ティカルはふっつりと気を失ってしまいました。
同時に、ティカルの中に証を放ったプラムは、ティカルの横に倒れ込みます。

こちらもぜいぜい肩で息をしながら、重い腕を持ち上げて、汗で前髪が貼りついているティカルのおでこを掻きあげました。
そして次に、最中にずっと、ティカルの首元でシャラシャラと音を立てていた首飾りを見ます。

「ティカル…」

プラムの中に新しい目標が生まれました。
ティカルが、この首飾りがなくても、子豚になってしまわないよう。呪いを解く方法を探そうと。



*****

5/1〜5/19

コメントありがとうございました!返信不要のかたもありがたく読ませていただいております。
いい○もー!の方もありがとうございました!


獣王シリーズが大好きです。白い子も楽しく読ませていただきました〜」様
→お返事が遅れてすみませんでした!楽しんで頂けて嬉しいです!
ロウの焼き餅も見てみたいですねぇ。ハクの可愛さは獣人国ではトップクラスなので!番外編のことをはっきりと言うことが出来ずに申し訳ありませんが、他のお話で楽しんでもらえるようにがんばります〜



敢えて言わせていただく、いい○もーーーー!!〜」様
→おお!自給自足で言ったいいと○にお返事いただけると思っていなかったので嬉しいです!早く続き書きますね〜



スライムの話が好きです!なんでか切ないけど幸せな〜」様
→ありがとうございます!スライムの話はユキとアキとありますが、恥ずかしながら私も気に入っています。
またお越しください〜。



毒虫の母君の番外編で、ユキが透明だった事について〜」様
→そうでしたね。いつか書きたいと思っていますが、なかなか手が出せずで申し訳ないです!



お久しぶりです!


お待たせ致しました。4567890HITの尚様!
桜の季節も過ぎてしまいましたが、キリバンリクエストの鬼と私の、エロ道中の番外編に取り掛からせていただきます。

楽しんでいただけると幸いです〜。


先週は失礼致しました。結局朝までやっても更新プログラムは終わらず、「これは、とうとう来たか(故障)」と覚悟したんですが、いまでは何の支障もなく動いてくれています。
何だったんだろう。ツン…?

前の記事へ 次の記事へ
アーカイブ
カレンダー
<< 2015年05月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール