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何故忙ス

リアルが立て込んでいるため、更新はお休みします。
10月いっぱいはサイトのほうは更新できないかもしれません。

日記は時間があったらいじる所存です!

鬼と私の、エロ道中3


「よ、め・・・?」

「おぅよ」

たっぷりと鬼が頷く。そしてまっすぐにこちらを見た。

「お、オラが…?」

恐る恐る自分を指すと、鬼はふっと笑う。

「そこでくたばりそうになってる妹でも、構わねぇぜ?」

「そ、それはダメだっ」

ぱっと、妹を鬼の視界から遮るように両手を広げる。しかし、そうなると残るのは。

「……」

「どうする?」

再び膝を曲げて青年を覗きこんだ鬼は、恐ろしい笑みを浮かべながら答えを迫った。
なかなか踏ん切りがつかない青年が、「でも」、「嫁って言ったって」とまごついていると、「ああそうかい」と楽しそうに言う。

「俺はどっちでもいいんだ。別にお前じゃなくても、ちょっと気に入ったやつがいたら、そいつでいい」

相手の意向は関係ないのだろうか、と頭をよぎったが、それよりもまず、自分のことだ。


この鬼に、助けを請わなければ、妹タミは助からない。
しかしこの鬼に、助けを請えば…

自分は鬼の嫁にされてしまう。


妹の命を取るか、自分の体を取るか。



青年はチラ、と横たわる少女に目を向けて、次に鬼を見ると、

もう一度、膝の前に両手をついた。


「オラを、嫁にしてください」

「あいわかった」

*****


エロはまた次回★
ひっぱりますよー

キリリク

キリリクを頂きました!
前回の50万と合わせて、内容をご報告させていただきます。

500000HIT亜子様より
『獣王ガインとお妃になったクエナが夜の営み中にお子様が部屋に☆』

555555HIT猫子様より
『ある教会の話で、たくさんの子供達に囲まれた幸せな日常生活のお話』

亜子様、猫子様、そのまま抜粋させていただきました!ありがとうございます。

取り掛かるのは、竜の話がそろそろキてますのでその後になりそうです。よろしくお願いいたします。

鬼と私の、エロ道中2


「うわ、ぁ…」

身の丈はどんな大男よりも大きく、腕などはまるで丸太のよう。
そして額からは2本の角が堂々と生えている。

驚いた拍子に尻もちをついたままの姿勢で、青年は鬼を見上げた。

「何してんだって聞いてんだがよ。聞こえてないのか?」

鬼はひょいと首をかしげてしゃがみこんだ。
顔が、青年の目の前にくる。

「わっわっわっ…」

後ずさりしたくても、後ろにはタミがいる。彼女をそのままにして逃げることはできない。
そんなわけで彼はピキンと凍りついたように鬼と対峙した。

「耳でも悪いんか。ならしょうがねぇな」

「ならしょうがない」それを「話が通じなければ食べてしまおう」と勝手に思い込んだ青年は、慌てて口をパクつかせる。

「き、聞こえてるっ
耳は悪くない!」

「んだぁ?聞こえてんなら返事しろよ」

ひぃいっと青年はあげかけた悲鳴を必死に呑み込んだ。これ以上鬼を怒らせないようにしなければと思ったからだ。

「で?」

最初の「何してんだ」の続きなのだろう。やたらとフワフワする歯を叱咤激励しながら、なんとか青年は話した。

「この先の、村にいく途中なのです」

「村ぁ?もう夜になるぞ。何考えてやがるんだ

それよかこっちの村のほうが…」

そこまで言って、鬼は青年が今まで辿ってきた道を振り返り、言葉を切らせた。
青年は、うつむいて答える。

「そっちの村は…、オラたちの村は、無くなりました」

「…そのようだな」

鬼の目は、遠くもよく見えるのだろう。少し低い声で「何があった」と青年に尋ねてきた。

「最近、畑がやたらと荒らされるものだから、村の男衆たちで、狩りをしたんです…

そして、大きな鹿を仕留めて、しばらくは畑の被害もなくなりましたが…

村に、変な病気が流行りだして…」

はじめは、狩りに出た男衆の家、そして大きな畑を持つ家、そして父と母。
みんなが、段々呼吸が苦しくなって動けなくなり死んでしまう謎の病気で、村は覆い尽くされた。

「そいつもか…」

「はい…。でもタミは父が調合した薬が効いて、隣村のお医者に見せればきっと治るって」

だからこうして、病の妹を背負い、大急ぎで村を出てきたのだと青年はいった。
しかし、鬼は首を振る。

「無理だな。医者じゃ、そいつは治せねぇ」

「え?」

「そいつは呪いだ。山の主を殺した者たちへの呪い。

人間でそれを治せるのは…、京にいる陰陽師とかいうやつらくらいだろ。それも凄腕でないと無理だ。
そこに辿りつくまでに、このチビも、お前もくたばっちまうだろうよ」

「そ、そんな…」

ふるふると肩を震わせる人間に、鬼は頭を掻きながら「まったくなぁ」と呟く。

「なんで主を殺しちまったんだか…。供え物とかしておけば、山のやつらは人間の領域には入ってこなかったろうに」

山への畏怖を忘れると、だいたいこうなるんだよなぁ、とそれほど残念そうには聞こえない声でそういう。

「ど、どうしたら…っ」

「ああん?」

青年は尻もちをついていた姿勢から、正座に座りなおして、膝の前に手をついた。

「どうしたら、妹は助かりますか?!
タミはまだ5つになったばかりです…っ

赤ん坊の時から病弱で、外で遊んだことなんかなくて…、このまま、なんの楽しい思いもさせないまま死なせたくないんです!

どうか!どうか妹を助けてください!!」

ガバっと頭を下げる青年に、鬼はきょとんと眼を丸くした。

「おいおい。お前さん、俺が何かわかってんのか?」

「は、はぁ。鬼、さまですよね?」

「さま、ってなぁ。」

鬼と言ったら、人間は大概怖がるものだ。
青年だってさっきまで、腰を抜かして怖がっていたというのに、鬼はまさか頼られるとは思ってもおらず、再び頭を掻いた。

「やはり鬼さまでも、山の主の呪いは解けないのですか…?」

「なにぃ?」

ピキっときた。青年にそんなつもりはなかったようだが、馬鹿にされたみたいで頭にきてしまう。
たかが一つの山の主と、あの世とこの世を行き来できる鬼では、断然鬼のほうが強いのだ。


「おぉし。治してやろうじゃねぇか」

そこで鬼はニヤリと笑い、青年を見下ろした。

「ほ、本当でございますか!?」

ぱぁっと顔を明るくして、青年は何故か目をギラつかせる鬼を見上げる。

「あぁ、ただし条件がある」

立ち上がった鬼はずいと青年に顔を近づけた。
「条件?」と反復する彼に牙を見せながら、鬼は言う。


「条件は、俺の嫁になること、だ」


*****

ワイ!オー!エム!イー!

YOME!!!!

とりあえずエロ部に到達するまでは急ピッチで行きたいです。

鬼と私の、エロ道中1


青年が、山を登っている。
簡素な着物の裾を蹴散らして、斜面に挑んでいる。

彼の背には布包み。
たまに彼が振り返って話しかけることから、中身は生き物であることが分かる。

だがすでに周りは暗い。かろうじて、足元が見える程度だ。
おそらく彼が目指しているのであろう、この道の先にある村には到底着きそうもない。

それでも彼は、行かなければならなかった。

彼には、そして背負われている彼女には、

もう帰る場所などないのだから。




「けほっ、けほ…っ」

「!タミ?!大丈夫か?」

背後から聞こえた苦しげな咳に、青年ははっと振り向いて、妹のタミを背から降ろした。

「兄ちゃん。くるしぃ」

まだ舌足らずな少女は、暗がりでもわかるほどに顔を真っ赤にして息を切らせている。
青年は腹に括りつけていた荷をほどきながら、話しかけた。

「待ってておくれ。今、お薬をだすからね」

「おくすり、きらぁい」

「そんなこと言ってはだめだ。病気が治ってくれないよ」

そういいながら、粉の入った紙を取り出し、水の入った竹筒を差し出す。
タミは嫌々言いながらも、素直に口に含んだ。

「どうだい?苦しくなくなったろ?」

「うん・・・」

まだ口の中が苦いのだろう。顔をしかめながら、渋々うなずく。

「もう少ししたら、またがんばろうね」

「あと、どれくらい?」

薬の影響で眠くなってきたらしい。少女はふぁ、とあくびをした。

「わからない。でも次にタミが起きたら、きっと着いているよ」

そんなこと、できるはずがない。そう分かっていても、兄は妹を安心させるために笑顔を作った。
やがて眠ってしまった子供の横で、青年はようやく溜めこんでいた息を落とす。


しばらく休んで、そろそろまた出発しようかと、
そう思った時だった。

「何してんだお前」

ビクっと青年は飛び上がって、あたりを見回す。
すると、自分たちが来た道とはちがう、山の中から、声の主が。

「ひっ」

現れたのは、一匹の鬼だった。



*****

やってしまいました!
いきあたりばったりの一発書きなので、これからどうなるかさっぱりわかりません!

こんなのでよろしかったら、相手してやってください。よろしくお願いします!
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