日記では子豚を書いているので、しばらく他の短編は書かないと思ってた?
残念!エイリアンは待っちゃくれないんですYO!!
はい、すみません。
サイト更新せずに何をしてるんだという話ですが、辛抱たまらんかったんです。
特殊色が強いと思われます。どうぞご注意ください。
さて、そういうわけで久しぶりにエイリアンが降臨したのですが、いままでのエイリアンとはまた違ったお話です。嗜好や目的はほとんど一緒ですが。
地球によく似た「ちきう」という星にエイリアンが来ちゃってさあ大変。
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宇宙船が現れた。
狙ったかのように中枢都市の真上に現れ、その一帯はすっぽりと相手の要塞となってしまった。
中にいた住人の安否は不明で、見せつけるように死体が出てくることもなければ、もちろん誰かが生きてもどってくることもない。
分厚い壁は、この星の技術では全く歯が立たない。
交渉したいと中に入っていった男たちも帰ってこない。
しかし不思議なことに、その宇宙船及び要塞は不気味なほど静かだった。何のためにやってきたのか、誰が乗っているのか。
そもそも侵略するつもりがあるのか。
わからないまま時がすぎ、遠く離れた土地では忘れる者が出るような、そんなある日、
エイリアンが現れた。
虫を大きくしたようなエイリアンに世界が悲鳴をあげた。黒く固い体に何本もの手足。普通の武器では到底死なず、動きも早い。
それでも、男たちは必死に戦った。そしてエイリアンたちを退けることができたのだ。
「要塞の入り口が開いているぞ!
都市の住人や、先に連れていかれた捕虜の生存者がいるかもしれない!」
それが罠だとしても、使命に燃え上がった男たちは要塞に入る選択肢しかなかった。
武装した車で乗り込んでいく。しかし彼らは、思いもよらない事態を目の当たりにする。
*
―彼らは誰も、戦うことは嫌じゃなかった。この命を差し出すことにも恐れはなかった。
―でも、こんな…。こんなことになるなんて知っていたら…。
『妊娠適合者。生産部ニ回ス』
『コチラモ適合。今回ハ妊娠適合者ガ多イ。ジツニ収穫ダッタ』
『ヤハリ誘イコンデ正解ダッタ。
適合シナイ者ハ、搾乳部ヘ連レテ行ク』
尻に突き刺さっていたものが抜かれていく。ちきう上にはないその棒状の物質は、先ほどまで散々兵士たちの体を調べ、吟味していた。
「くそぉッ離せ!何のつもりだ!」
仰向けにされた兵士たちは一様に足を開かされ、膝がわき腹に着くほどに持ち上げられた状態で拘束されている。手首もろとも、膝裏と背をぐるりと縛られ、その拘束具も見たことなく、頑丈そのもの。
頭上で何か話しているのはわかるが、内容はわからない。妊娠適合者。生産部。搾乳部。わかったとしても、これからの己の行く末を瞬時に理解は出来なかっただろう。
背中の拘束が、天井から吊るされているフックのようなものにひっかけられる。エイリアンは大きく、人ひとりを持ち上げるくらい易々とこなした。
捕らえられた者のおよそ半分の列が動き出す。局部を見せびらかすような格好で。
さきほどまでの折檻とこの姿に、羞恥していた兵士たちは、しかし自分たちの終着点を見て唖然とした。
円柱状のタワーが、見えないほど高く上に伸びている。
それは大まかに一メートルほどの格子で区切られており、その一つ一つには自分たちと同じ姿勢をさせられた、(おそらくここの都市にもともと住んでいた人だろう。交渉を求めた者もいるかもしれない)それも男だけが入れられていた。
皆、目はうつろで、新たな「適合者」がやってきたことに気付いていない。
「あ、あぅ…。んっ、産まれる。アァッ産まれますー!!」
突然の大声に、兵士たちは大きな体を竦ませてそちらを見た。格子の中のひとつで、男が苦しんでいる。すぐにエイリアンがそばに寄り、その「適合者」の尻に差しこまれていたものを解除する。
「はっ、あヒっはぁあアー!!」
遮ったものがなくなった彼は、体を仰け反らせた。そのせいで腹が異様に膨れているのがより浮き彫りになる。尻から見えているピンク色のものは、腸の一部のようだ。
そのピンク色が、ゆっくりと盛り上がっていく。
誰かが堪らずに泣き叫んだ。
「い、嫌だ…!帰らせてくれ!もう帰らせてくれぇ!」
黒い黒い、嫌でも目の前のエイリアンを思い出させる色が顔を覗かせた。
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種付けが見たい人ー?