話題:自分の気持ちがわからない

斉藤和義の歌うたいのバラッドを聴きながら、こんなラブソング歌われたら泣いちゃうのにと心に染み込んだ歌詞を抱きしめながら眠った夜。

何度目の喧嘩なんだろうとため息をこぼす。価値観、金銭感覚、育った家庭環境のちがいが同棲生活に歪みを生じさせる。俺はわるくない、そんなことくらいで怒る神経がわからない。ガッカリしたと何度も言われては、ああ、また点数が下がったとすきという気持ちを数値化した点数はもうマイナスの域だろう。これくらいで、と言われるのがいちばん傷つく。価値観のものさしがちがえば、歩み寄ったり、理解しようとするのが恋人ではないのだろうかと思うこと自体が甘えだと言われた。よわいのもネガティブなのも甘えだと。お前がよわいから俺がつよくならなきゃいけない、支えてももらえないのに俺よくがんばってるし、俺がダメになったらおわりだからなと。
あたしは、おかしいのかもしれない。彼といるとそう思う。ふつうじゃないから彼を怒らせてばかりいる。些細なことでも傷ついたり、泣いてしまう。感情の切り替えがうまくできなくなっている。彼を許すことが困難。世界が狭いからそれくらいのことで怒るんだと言われる。残り湯で洗濯することを知りながら流してしまった彼は、ごめんとは言うものの、これくらい許せよと言った。支払いはあたしなのに、彼は罪悪感などさほど感じず、これくらいのことを許せないなんておかしいからなと言った。そうだ、全部あたしがわるいんだと思えば簡単なのに心はそうはさせてくれない。涙がながれて仕方なく、こんなつらい日々と離れたくなった。
世界が狭いからと言うならば、あたしが自由でいられる地元で暮らそうと言いたくなった。あなたはなにもかも馴染みのある土地で地元の人たちと働きながら、実家も近くて、遊び場所だってある。あたしは、食材や生活用品の買い出しと職場の往復だけ。仲のよい友人と仕事おわりに会うこともなくなれば、日々の愚痴を帰ってきて話せる環境もない。狭い水槽に閉じ込められた気分で毎日を生きている。なにも知らない土地でたのしもうと努力してもやることはやりつくし、結局は引きこもる。そして、どんどん世界が狭くなる。彼しかいない環境で彼に嫌われたらいづらくなる。頼れる人もいない土地であたしはサンドバッグ状態で彼の愛のない言動を受け止めてくしかないのだろうか。

愛は重たいくらい愛されてる方がいい。嫉妬されてる内が華である。