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ノスタルジックラプソディー

話題:恋人の存在

雨の降る休日、電車に乗ると脳裏に再生される新宿の改札口。ろくでもない男なのに会いたくなるのは、それだけ、当時のあたしを救ってくれたからだろう。たのしかった。恋という感覚を思い出させてくれ、ときめかせてくれ、嫉妬で押しつぶされそうになったり、会いたくて焦がれたり、恋愛特有の気持ちを味わしてくれた。どんなにろくでなしであっても、すきになった男のことをわるくは言わない。そんなろくでなしの面も含めて、恋していたから。


今の恋は、恋愛初期のようなときめきや焦がれるような気持ちはないけれど、他の男と過ごす自分を想像することはできず、よく言えば、で落ちついた、わるく言えば、諦めた。だけど、常にジェットコースターのような気持ちを抱えながら恋していたら疲れてしまうし、それは恋のまま愛に育ったなかったことを意味しているように感じる。
これから、一緒に住み、互いに見えてくる一面もあるだろう。その一面がいいものなのか、我慢できないものなのかはわからない。始まる前から悲観していても仕方ない。今は、これから始まろうとしているふたりの生活に期待しようと割りきった。実際、したことないことに怯えて、不安になって、喧嘩しても悪循環しか生まないから。生産性のないことをつづけても無意味なのに、彼は、予定が狂ったとか呪われてるとか自分だけがかわいいがゆえに、文句と愚痴のオンパレード。そういう言葉をくちにすることが、自分に不幸を運んでいるとも知らず、大してしてもいない努力が報われないと嘆きつづける。そんな彼の姿は、哀れでしかなかった。
報われないのはなんでだろう?と彼がよく言うけれど、そんなのは簡単で、あなたがあたしと付き合いながらも風俗やキャバクラ、ガールズバーで遊び、名刺を落としては、別れてた時に行ってた時のだと言い訳し、それを信じないならば、もういいと開き直ることを何度もしているから。この同棲だって、あなたが風俗嬢の名刺を持っていたから、行動できないあなたに代わって、あたしがあなたの地元で一人暮らしをしていたのに裏切ったから、呆れて、実家に戻ろうと手続きを進めていたら、あなたはようやく、危機を感じて、一緒に住もうとくちにした。罪悪感からなのか知らないけれど、自分の言葉に責任を持ってほしい。覚悟を決めて、歩むしかないのに、いつまで、駄々をこねるの?責任転嫁をするの?努力が報われないと嘆くことさえ、アホらしい。いつまでも茶番劇を繰り広げないで、呆れるほどに自分本位な彼に、あたしは、恋ではなく、依存しているのだろうか。

悩むくらないなら暮らしてみたらいい。それでダメなら終わりにすればいい。そんな簡単なことをおしえてくれた年下くんは、いつも、あたしの気持ちを軽くしてくれる。恋をしていないからつづく関係に感謝しながら、残り数週間の一人暮らしをたのしもうと思った。
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