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さくらを見に行こうか

話題:本日の恋心模様

すっかりと春めかしくなった街は、さくら色に染まり、さむさを溶かした。いろいろとあっても時間は毎日ちゃんと過ぎてゆく。あたしを置いてきぼりにしたとしても、現実は止まることなく、あたしをあすへとつなげてく。

彼とは相変わらず、一進一退な感じで、よかったりわるかったりしている。時おり、感じる温度差に気づかないフリしながら、このひととあたしは生涯を共にするのだろうかとぼんやり思う。それでも、他のひととの未来は見えてこない。だからきっと、今はこれでいいんだと思う。

彼が職場のひとにあたしの話をして、いい彼女じゃんとうらやましがれたことを話してくれた。なんか、すごくいいなって言われたんだけどって、きょとんとした感じで話すから、彼には伝わってないのかとさみしく思いながらも、そういうあたしのがんばりみたいなところをちゃんといいじゃんと言ってくれるひとが身近にできたことは、彼にとって、あたしのことを見つめ直すきっかけになるのではないかと期待したり。あたしが友達に彼の話をすれば、口をそろえて別れた方がいいって言われるこのギャップは、もちろん彼には伝えない。

周りの結婚ラッシュも落ちつき、姪っ子の成長記録という名の動画や写真を見ているだけで子育てした感じになっているけど、やっぱり、自分の子どもはほしいなと思う今日この頃。

愛をさがしていた

話題:ひとりごと

今ほど、SNSが注目されていなかった5、6年前。あたしは、高校を卒業して、それまで高校に行くことでつながっていたひとたちと会わなくなり、連絡も月日を重ねるごとにすくなくなり、気づけば、疎遠。社会に出ると友達なんてつくれないんだなと思い、始めたのがSNS。当時は、今ほど、悪用されたり事件になることはすくなかったからか、いろんなひとと会っていた。今となれば、自分の危機管理力のなさに驚いてしまう。それでも、今もなお、つながっているひともいるし、すべてが意味なかったわけではないと思う。ただ、ほとんどのものは残っていないけど。
そんなことを思い出して、何度も待ち合わせた改札口、知らない街、知らないひと、なにもかもが新鮮で、季節ごとに変わる街並みがきれいで、キラキラとネオンライトはあやしく光って、安っぽいラブホテルのお決まりのタバコ臭さに包まれて、愛をさがしていた。なかでも、新宿はすきで。もう2年くらい足を踏み入れていないけれど、さむい冬空の下で見たCharaのCocconのプロモーションとか、大雨のなかびしょ濡れになりながらゴジラをみつけた時とか、東京にはたくさんの思い出が棲みついている。今はない、会えないひとたちと共有した時間が、時おり、フラッシュバックしては、もうあの頃には戻れないんだとかなしくなる。せつなくなる。なにかがなくなった、あたしのなかから。そんな気がする。





彼の職場のアットホーム感に嫉妬してしまう自分がいる。仕事ばかりと思いながらも、聞きたくもない女の先輩との話はつづいてく。あなたのそのくちを縫ってしまいたくなった。
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