スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

あたしという鋳型

話題:ひとりごと

好きで入れていたウォークマンの曲たちも今ではほとんど聴きたいとは思わなくなっていた。合わなくなってきたと感じるのは、あたし自身の変化もあるのだろう。前はなんとも思わなかった話題に違和感を抱くようになった。会話はつづかないけれど年行事のように会っていたあたしは、どこか出かける理由がほしかったのかもしれないし、友人がいると思っていたかったのかもしれない。ひとりで過ごすことに慣れ、彼と暮らす街に慣れ、彼との暮らしが尊くなった。無理をしてつづけるのではなく、会いたくなったら会えばいい。疎遠になっていてもひょんなことから会うことになったり、毎年会わないと終わってしまう関係だったり、縮小されていく人間関係だけどなんだかは今は清々しい。


似合わなくなった服がたくさんあった2019年。もう27歳、服の系統も変わるだろう。身だしなみを整えることへの興味はメイク動画を観ることのたのしさを、新しい服や化粧品を選ぶうれしさをおしえてくれた。似合う服もメイクも、好む食べものも観るドラマやアニメ、映画も変化してゆく。彼のすきなアニメを一緒に観ようと誘われてハマったり、ふたりで鑑賞する時間が自然とできたり、晩酌するのがたのしくなったり、更新されていくあたしという人間。どんどん脱皮していきたい。今までのあたしの鋳型のまま歳を重ねるのではなく、新しい鋳型に今までのあたしを流し込みたいと思った。

恋する備忘録

話題:ひとりごと

今年もたくさんのアニメやドラマ、映画を観て、本を読んだ。そのなかでも印象に残ったものは数えるほど。何度も観たくなる作品に出会えるのは毎年あるともかぎらない。今年はそんな作品がいくつもあり、充実していた。その感想を熱量に任せて紡いでみる。


「魔法使いの嫁」というアニメを観た。放送当時はやっていたことすら知らないくらいに感心すら持てていなかったアニメなのに、突然と目が合った気がして、導かれるように観てしまった。2クールもあるし、しばらくはたのしめるなんて思っていたのに2日くらいで観終えてしまうくらいにのめり込んでいた。おもしろい作品はあっという間に観終えてしまうらしい。携帯もいじらず、作品とだけ向き合う。こんなに集中して観られるなんてしあわせだなと思った。始めから終わりまでひたすらに泣いていた。わるいひとはわるく、いいひとはよく、鮮明に色分ける。愛することの純粋さがバシバシと伝わってくる。自然と涙がぼろぼろとこぼれて、ぐいぐい引き込まれていく。やさしくて生々しくて、愛にあふれていた。不器用な主人公たちを見守るようやさしい隣人たちはだれひとり欠けてはいけない大切な存在。自分の痛みをやわらげるためなら他者を傷つけてもいい、他者のために自分を犠牲にするのは一緒だよという言葉の重さ。言葉は、わかり合うためにあるのではなく、話し合うためにあるとチセとエリアルは知った。互いを縛るのではなく、尊重しあうことを。

「恋は雨上がりのように」は、アニメがすきで実写はどうなんだろうと思っていたけれど、不安など吹き飛ばすほどにすてきな作品だった。夢を追いかけることに遅いなんてない。いくつになっても追いかけていいし、立ち止まってもいい。片想いしたり、両想いになったりしながら夢と寄り添う。冴えない店長はアニメ同様、すてきでした。

村田沙耶香の「マウス」は、読んだ瞬間に恋をした。2時間くらいで読んでしまうくらいに夢中になっていた。たまにある、この本がすきという感覚が心地よい余韻のように包み込む。スクールカーストを気にしすぎて本来の自分を見失っている律の前に現れた瀬里奈という存在。脆く、細く、周りのことなど気にすることなく泣く。自分の灰色な世界を持っていた瀬里奈に律はくるみ割り人形の本を出会わせた。律は助けるためにしたのではない、その灰色な世界をこわしたかったから。それは予想を越えて、瀬里奈の仮面となり、社会にも溶け込めるつよい暗示のようになった。大学生となっての再会からのテンポ感、喧嘩、仮面を外し息がしやすくなったふたり。瀬里奈の芯の固さに痺れる。ああ、とてもすき。

この他にも書きたいものがあるけれど、きょうはここまで。長文失礼しました。

G線上のあなたと私

話題:ドラマ

クールが変わるときの転換期って、今までインプットしたものをアウトプットしたくなる。言葉があふれて止まらないといった具合に感想がわき起こる。

今期イチオシと言えば、ドラマは「G線上のあなたと私」である。観る予定はなかったのに彼と喧嘩をして眠れないときにたまたま観ていたドラマだった。それから最終回まで夢中で観ていた。まず一言、いくえみ綾はどうしてこんなにも女心をつかみ、えぐるのか。也映子に自分をかさね、わかりすぎてイラつくところを幸恵さんが救ってくれる。也映子が救われたようにあたしもおなじくらいに救われた。幸恵さんの言葉や存在なにもかもがいいのである。也映子たちよりも年上でいろいろと悩んでいるのに余裕があるようにみえるし、也映子たちの前では大人の先輩として振る舞ってくれる。性別も年齢もちがう3人がたまたま出会ったバイオリンにつながれて、救われたり苦しんだりしながらも出会う前より何歩か先を歩けるようになっている。何者になるわけではなく、すきだからつながる関係ってつよい。最終回は特におもしろく、なんだかんでG線上のアリアばかりなのは笑ってしまうし、3人のコントのようなやり取りもたのしかった。そして、幸恵さんが也映子に語りかける言葉の数々があたたかいけど胸に刺さる。経験則から言ってくれる言葉を素直に聞けるほど大人にもなれない也映子をやさしく諭す。同年代の友人にはできないことであろう。年上で経験則があるからこその説得力と幸恵さんのやさしさが心を素直にしてくれる。幸恵さん自身、つらいこともあったのに前向きで旦那さんともなんとかやっている。それは結婚しているからってのも大きいけど、幸恵さんの考え方ってのもある。嫌なことや許せないこと、我慢や妥協を繰り返しても、つらいときに思い出せるようにうれしかったことを蓄積させておく。なんてすてきな考え方なのであろう。あたしも幸恵さんのようになりたいと思った。

日々更新システム

話題:なんかなー

※ちょっと愚痴。



一緒に暮らしていると嫌でもおなじ部屋にいないといけない時間がある。きょうはひとりでいたい気分なのにとか日々変わる気持ちは一定ではないから察する能力が必要になってくる。彼はあまり話したくないのか、かと思えば、自分の話をばーっとしてきたり、ようは自分の話はしたいけど、あたしの話は聞きたくないに近い。仕事で疲れているから会話をするげんきがないのはわかっているから話しかけないように気を遣う日々。圧倒的に仕事で成り立つ日常のなかで会話をするげんきのある日は休みだけとなるとほぼ会話せずに暮らすことになる。会話をするために同棲することを選んだわけではないけど、もの寂しいというか、なんのためにあたしは地元を離れて彼の地元へ来たのかなと思ってしまうときがある。よく目にする女が男についていくことが当たり前だと思っているというのに激しく共感する。あたしにも地元に家族がいて友人がいて馴染みのあるお店や道があった。彼が今もなお慣れ親しんだ土地で家族や友人たちと気軽に会えるのも、土地勘があるから当たり前のように案内できるのも、あたしがそっちへ行くことを選んだからだと、一度でもいいから考えてほしくなるときはある、わがままなのかな。

気づけば、友人と会う頻度は減り、電話さえすることもなくなり、便利なツールがあるのに連絡さえ取り合わなくなり疎遠になる。悲しい連鎖は止まることなく失われていく、ただただ。この年齢で親しいひとをつくるなんてなかなかむづかしい、あたしの性格では。引きこもり体質なのが幸いして、あたしは彼の地元の狭い範囲を買い物程度でしか動き回らない。命令されたわけでもないのにひとりでやれることなんて限られているから自然と行動範囲は決まってくる。時おり、これは水槽のなかなのかなと思うくらいに息苦しく感じるときがあって、そのとき思い浮かぶ光景は悲しいけれどもう会うことはないであろうひと。時間をつくっては、いろんなことを話した彼にあたしの話をまた聞いてほしいし、彼の話も聞きたい。現状につまずくたびに、あたしはどうしてあなたを思い出すのでしょうか。そんな問いさえ、あなたには聞けないのに、ばかみたい。

価値観のちがい、会話を重要としないし、たのしまないひとと彼を位置づける。きょうもまたインプットしては書き換える。脳という媒体にあたしは彼という情報を何度も何度も上書きする。彼仕様のマニュアルはいつになっても完成しない。

27

話題:誕生日

9日に呆気なく27歳になりました。どんどん30歳へと近づいていく。昔イメージしていた27歳の自分はもっと大人で、結婚して子どもがいると当たり前のように思っていたけれど現実はちがう。そんな悲しい現実はあるけれど誕生日はやっぱりうれしいもの。彼には前の日にお祝いをしてもらい、ごはんへ行き、プレゼントをもらった。実家に帰っていたときに家族からもプレゼントをもらい、一年でいちばんプレゼントをもらうときだなともらったものを写メに撮る。こういうとき、姉弟が多いのはたのしい。


自分の誕生日プレゼントになにを買おうかと悩んでいた。似合わなくなった服を断捨離したので、今の自分に合う服にしようかなと思ったものの、それは必要経費であり、誕生日という特別な日にわざわざ買うものではないかと思ったり。どうせなら普段なら買うことを躊躇うようなものを買うのがいいと思い、予算を決めて、コートを選びに行った。一目惚れしたコートに出会い、予算の半分で収まったので、さらになにかを買おうかなと考える。ちょっと高いケーキやお酒、香水にしようかなと考えがまとまり、頬がゆるむ。やっぱり、買い物はたのしい。一年に一度、自分を甘やかす日、それが誕生日。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2019年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
アーカイブ
カテゴリー