あの時あの場所で

夕立というか落雷パネェwwとひとしきり笑って雨上がった後、市役所にスライディング駆け込みして用事終わってバス停に向かって歩いていたら…また降られますた。

まぁ降ってくる前に定休日のケーキ屋さんの屋根っていうか軒下というかそんな感じに避難していた訳だが。

雨宿りしてる最中に目の前をバスが通り過ぎて、嗚呼次は何分後にバスが来るんだろう的な遠い目をしていたら……折り畳み傘を差した奥様(おばちゃんと言える世代)が私の隣に雨宿りしに来たのです。

折り畳み傘で凌げる雨量じゃねぇもんなぁとぼんやりしてたら、奥様が「すごい雨ですねぇ」と他愛ない世間話をふっかけてきたので此方も「突然降って来ましたねぇ」とか返してそんな感じで軽〜く会話のキャッチボールしてました。

もう少しで止むのかなぁと雨音が緩くなった頃…奥様が「住まいはどちらですか?」的なことを訊いて来たので、「あっちの方です」と指差したところ……


何故か奥様と相合い傘で帰ることになりまして。


なんっ、ええ?!多分もうすぐ止むよ?!(゚Д゚)という本心を隠し、折角のご厚意を無駄にしてはならないという使命感の名の元に(?)身長の都合上私が傘を持ちながら一緒に歩いた訳ですよ。

でもほら折り畳み傘って小さいやないですか。

私の身体半分以上出ていたので、相合い傘っていうより奥方様と傘持ちの侍女みたいなことになってました。


因みに歩いてる最中は「雨は雨雲から地上に到達するまで10分かかる」とか「雷で大気中の酸素が化学反応おこしてオゾンが作られる」とかめっちゃ地学的な会話をしてました私が。

あの年代の奥様方は雑学的な内容に興味津々なお年頃な訳です。

博識ではなく学生時代に教わったのを未だに覚えてるだけです。

そして雨が上がり…右手側には大きな虹が掛かっておった…。


まぁ、正直『なんだこの状況』だったわけだが。



しかしながら……慈悲深い優しい方であり、人懐っこいというか社交的で和やかな方だった。

仕事中は自己中な連中を相手にせざるを得ない状況なので、真逆の人種と接触すると心が洗われまするな…。
 
私もああいう歳の取り方をしたいものだのぅ…。