この話をサイトで更新しようか、新しい話を書くか、何かの続編を書くか、絶賛思案中でございます。
それまで子豚で繋ぎます。

ところで都会では(?)胸空きタートルネックとやらが流行っているそうですね。
ツイッターでも言ったんですが、それなら男物は尻を開けてくれませんかね?
おっぱいは四六時中モロ出しですが、尻なら大丈夫。
こう。何気なく屈んだ時に、ぷりんって尻がこんにちはするのは、とても奥ゆかしくていいと思います。

お仕事が忙しくて、「あーこたつ背負いたい」ってときに考えてました。仕事しろ★


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プラムは援軍とともにティカルの父親のいる国へ出発していきました。
その前に、こっそりと、ティカルの使用人扱いを改めてやろうかと提案がありましたが、忙しく働いているほうが、心配に押しつぶされないからと、ティカルは辞退しました。

「王様は無敵なんだから負けるはずないって!」

それでもやはり心配なものは心配で、ツツムに何度も励まされながらティカルは庭木の剪定を手伝ったり、本棚の片づけをしたりします。


やがて戦いはプラムと父王側が圧勝したと、連絡が入ってきました。ツツムの言った通り、プラムは無敵っぷりを発揮してティカルの国を鼓舞し、そのプラムが言っていた通り、仕掛けてきた国は食糧も、戦力も限界だったようで、あっというまの終結だったようです。

ティカルはほっと胸を撫で下ろしたのですが、そのときはっと気がつきました。
これから、自分がどうなるかと思い至ったのです。そもそもティカルがこの国に居るのは、援軍のかわりだと聞いています。
それなら戦いが終わった今、ティカルは自分の国に戻るのが道理です。

王や妃に会いたい気持ちはありましたが、しかし、ティカルの心は揺れていました。
あんなことがあって逃げるように国を出てきたティカルです。帰っても、上手く人と関わっていけるか心配でした。
そして何より、ようやく少しだけ仲良くなったプラムともっとお話ししたいと思っていたのです。


しかしその悩みは、帰ってきたプラムによって、解消されました。

「おかえりなさいプラム」

「あぁ留守中は問題なかったか?」

「うん。あの、お父様と何か話した?」

困り顔のティカルに、滞在のことを聞きたいのだとプラムは察しました。
少しじらしながら、はらはらするティカルの様子を楽しみつつようやく口を開きます。

「ティカル王子には、まだこっちで社会見学させてほしいと父王は言っているが、どうする?」

「!…あ、あの、うん。僕まだここにいたい!」

ティカルはほっとしました。父王は、戦いが終わってもティカルがプラムの国にいられるように取り計らってくれていたのです。
にこにこと笑うティカルに、向こうの王様から「ティカルはそちらに残りたいと思っているはず」と言われていたものの、やはり故郷に帰りたいのではないかと少し思っていたので、どうしてかプラムもほっとするのでした。

それからプラムは、ティカルに使用人の仕事だけではなく、勉強もすればいいと提案しました。
ティカルも人間の姿になれて、ようやく始めた勉強が出来なくなるのは寂しく思っていたので、その提案には喜んで頷きました。
勉強は側近であるオクの部下が交代で教えてくれることになり、書庫の本も許可されたものなら読んでもいいとなって、ティカルの毎日はさらに充実しました。

「ティカル様は飲み込みも早く、はじめは渋々だった部下たちも今では講師を取り合いするほど人柄もいいようです」

しばらくして、そう報告してきたオクに、プラムは「そうか」と返事をしながら内心で二つの想いが顔を出していました。
ひとつは「ティカルなら部下たちの心を捕らえるのも、頷けるだろう」とティカルの人懐こさや純粋さを誇らしく思う気持ち。
そして一つは、ティカルが、多くの人に人気が出てしまうことへのちょっとした不満でした。

なにせ、プラムのほうは戦いの後処理に忙しく、なかなかティカルに会う機会がないのです。
どうしてティカルに会いたいのか、プラムはそれを、肩の凝る政務の合間の息抜きのために、ほんわりとした雰囲気のティカルに会いたいのだろうと考えることにしました。

「今晩から、ティカルに酒を持ってこさせるように伝えてくれ」

「かしこまりました」



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