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鬼と私の、エロ道中12

*****


宿屋で寝ていた鬼、煉鬼は緩慢な動作で、立てた肘に頭を乗せる。

「都ぉ?どうしてだ」

散歩から帰ってくるなり、臣は「都に行きたい」と言いだした。
どうしてと言われて、臣は一瞬躊躇しながら、口を開く・

「と、遠い親戚がいるんです…」

嘘だ。煉鬼はすぐに見抜いた。
また、その様子で何のために都に行くのか、理解する。

おそらく自分のことを陰陽師に相談したいのだろう。
やれやれと、心中で煉鬼は溜息をついた。


臣は、鬼と契るということをまだわかっていないのだ。

「だ、だめ…?」

しおらしく尋ねる青年に、煉鬼は「うーん」とやる気のない声を上げる。

彼の血、肉、骨、そして爪に至るまで、「嫁になる」と誓った瞬間から、もう臣は煉鬼のものなのだ。
そしてそれは、逆もしかり。

「…まぁ、いいだろ」

ほっと胸をなでおろしている臣の横には、まだまだ幼い少女がちょこんと座っている。
約束だ。この子供が年頃になり、無事に嫁入りするまでは、煉鬼は臣を連れて行かない。

そうなれば、いつまでもこんな小さな村にいるより、にぎわいのある都に行った方が、煉鬼としても面白そうだと思った。




夜、

「臣、ちょっと来い」

さっそく都へは明後日出発することにした。
都への道のりは長い。明日はその支度をする予定だった。

寝ているタミの布団をかけなおしている臣に、煉鬼が顎をしゃくって外を示す。

「え?どこへ」

「ヤるんだよ。そいつの横じゃ、嫌なんだろ?」

暗い室内でもわかるほど、臣の顔に朱が走った。
昨日の、そして今朝のあれこれが思い出されて、無意識にもじもじと腿に手を挟む。

「でも、タミを一人にするわけには…」

ふ、と鬼が鼻から息を吐く。
呆れられたのだろうかと、臣が彼を見ると、鬼はおもむろに自分の左目に手を当てた。

指にぐっと力が入る。

「…ッ」

「れ、煉鬼さま!?」

ぐちゅ、という生々しい音を立てて、何のためらいもなく鬼は自分の左目をむしり取った。
慌てる臣に、「静かに」と言って、無造作に目玉を畳に置く。

「これで、何かあったらすぐにわかる

大丈夫だ。また戻せば問題ねぇ」

開いた口がふさがらない臣に、煉鬼はおかしそうに笑ってくぼんだ眼球に、どこからとりだしたのか、代わりになる玉をいれた。


「おら行くぞ」

「えッ、ちょっと!」

痺れを切らしたのか、煉鬼は掬うように臣を抱き上げて、カラリと障子をあけた。

ちなみに、ここは二階だ。

「わ、ッわ…!」

ひゅうと頬を撫でる風に、思わず臣は煉鬼に抱きつく。
それをちらりと見下ろして、鬼はまた笑った。

「落っこちるんじゃねぇぞ」


*****

咎とか狗とか

なんやかんやしていたらうっかり11月になっていてびっくりしました。
のっけから言い訳しつつ、こんばんわ!

グルとチュヤ、更新しました★



なんやかんや、何していたのかと申しますと、もう今日のタイトルで察した方も多いかと。
ええ。
咎・狗・の・血(PC版)をはぁはぁしながらプレイしてました。

(以下、もしかしますとネタバレになるかもしれません。
お気を付け下さい)

いつものパターンですが、なめてました。
きっとちょっとグロい表現があるから、成人指定されてるんだろうね、と思っていましたが、

とってもエロゲーでした。ごちそうさまでした。

個人的にはオイチャンが好物です。いいですよね!包容力のある無精髭!ね!

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