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そんちょ〜さん2

続きました。
ちょっとグロいかもですよ!ご注意!!

*****

「ひ、ヒィッ!助けて!!
誰かぁー!」

登っても登っても、家なんてものは見えてこず。
流石に日が暮れると思って、足を止めた竜英が振り返り見たものは、儚げな女ではなく世にも恐ろしい木で出来た能面のような化け物の顔だった。
慌てて背中から振り落とし、這いつくばって逃げようとするが既に時は遅い。

木の顔はニヤニヤ笑いながら、地面に潜っていく。その体は絡み合った根のようだった。
ほんの少しの間、森が静かになり、竜英の荒い息だけになる。
もしかして今のは幻だったのではと、竜英が思った瞬間、体が浮いて、子供が用を足すような格好で吊るされた。
足をバタバタさせても絡みついた蔓はびくともしない。
恐ろしさに竜英がべそを掻いていると、それらはやってきた。
そして先の悲鳴となったのである。

大きな異形に、牛や狼のような顔をした化け物、小さな子供がたくさん。
「やぁだアァー!!やぁアー!!」
「チッうるせぇな。なんとかならねぇのか。おい円蛞」
竜英のまんまえに陣取った大きな異形が、悲鳴に顔をしかめ、何かを掴んだ。
その手の中のものを見て、一瞬喉が詰まる。
痛んだ大根のようにも見えたそれは、よく見ると大きなナメクジだったのだ。
「いやッイ…!んごッ」
顔を振って嫌がるが、後ろに回った他の異形にぐいと口を開けられ、ずるりとそれをつっこまれる。
反射的におえっと吐き出そうとしたが、また誰かが器用に竜英の口に縄を噛ませた。
「おぅっ、えっ、んぐ…!」
「はは、やぁっと静かになったぜ。
ほらほらお役目さまが鼻水垂らしてんじゃねぇよ」
横から現れた狼のような頭の化け物が涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を舐める。ちらりと鋭い牙が見えて、竜英は生きた心地がしなかった。

いやもう、死んだ方がマシだったかもしれない。
ガクガク震える竜英を待っていたのは、地獄のような折檻だったのだ。

「ウーッ!あっあぅっ、おぐゥウ…!」
「あー…お役目さまの中はあったかいな。孕ませるのが惜しいぜ」
「そんなこと言ってんなよ円逞!あとがつかえてんだからな」
上下に揺らされながら、どうしてこんなことになったんだろうと竜英は思う。
女を送っていっただけなのに。
それに妖怪たちが時折口にする「お役目さま」だの「孕ませる」だの。まさかとは思うがもしかして。
「おい、落ちてんじゃねぇ…っよ!」
「うぐゥウー!!!!」
ぼんやりしていたのを咎められ、背骨を掴んで突き上げられているような、自分の内側がごっそりめくれてしまうような恐怖を味わう。
「お…お…、そろそろ出すぞ…!
しっかり孕めよ!」
「うぅんッふぁ!ふぁアー!」
嫌だと叫んでも、口の中でヌルヌル動くそれがすべて吸収してしまった。
ドンと打ちこまれ、円逞と呼ばれた大男が動きを止める。ヒタ、と内側に広がる感触に竜英はゾっと血の気が引くのを感じた。

大男のものが出て行き、圧迫感がなくなった安堵にほんの少し体の力を抜く。
心のどこかでなんとなく、この妖怪たちの子供を産まなければならないのだろうと理解し始めていた。
男の身でそんなことができるのだろうか、今から腹が膨れるのだろうか。

しかし竜英を次に待っていたのは妊娠でも出産でもなかった。

「さぁて次は俺だ」
そう言って、さっき口を開けさせた妖怪が、ただでさえ大きく開かれている竜英の足を抱え広げる。
ヌル、と尻に触れる感触でぼんやりしていた竜英は我に返った。
牛顔のバケモノがべろりと竜英の首を舐める。
「俺のはデカイが、気張ってくれよ?」
そう言いながら、竜英が気張る暇もなく、落とされる。
「…!…!」
「あはは、もう声も出ないね」
「でも円牡が先だと、ゆるゆるになっちゃうよー」
「じゃあ僕らは、あの実を使おうよ!」
「そうだね!たっくさん集めてこよう!」
「待っててねお役目さま!」

視界の端で子供がわらわらと散っていくが、竜英はそちらを見る余裕も、会話の内容を考えることもできなかった。


*****

お休みするっす


書けませんでした!すみませんがお休みします。
そのかわりにそんちょーさんに頑張ってもらうね!
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