話題:ひとりごと

いろいろと思うことがある日々、身動きとれず生きている。いつからか閉じこめられている。出口を知りながら出られないと思っている。これは甘えで、打算。結婚するということはそのひとのマイナスな部分も含めて受けとめられることだと聞いたことがある。だめなところも含めて、あいしていると。あたしはまだまだ未熟ゆえ、そんなふうにおおらかに受け入れられる度量がない。すべてを信じ、託し、許し、世界をふたりで完結させることができたらいいのに。あたしにはどれも足りない。彼だからあたしは身動きとれなくなるのか、だれといてもあたしはひとりのままなのか、それはよくわからない。

転職をしたいと漠然と思っている。それよりも先に、この部屋を出たほうがいいのだろうかとも考える。あたしに必要なのは働きやすさなのか、安心して帰れる場所なのか。細かな計算をしては挫折する。純粋なきもちだけですきだと言えていた頃がなつかしい。傷つけあうためにことばがあるわけではないのに、あたしたちは傷つけあうためにそれをつかう。かなしいことだ、愛をささやきあうことを忘れたあたしたちにことばは情報で、連絡で、暴力でしかない。時たまに語る、すきなことのはなし。すきなものをたべて、眠る。あたしたちはそんな些細な日常に救われてつなわたりのように生活している、ふたりで、白昼夢のように。