話題:もやもや

熱中症なのか風邪なのかわからない微熱に悩まされている彼は、汗だくで洗濯やら夕飯の支度をするあたしをあついキッチンに置いて、ごはんできるまで寝てくるとクーラーの効いた部屋に引きこもった。体調がわるいから仕方ないとはわかっていても、一言なにか言えないものかと思いながら、そういう性格なんだもんねと割りきるように堪えて、夕飯を作り終え、洗い物をすると約束したわりに一緒に住んでから1度も果たされていないことにため息をこぼしながら、なにしてるんだろう、あたしと嫌気が差した。
同棲している友人たちが、こぞって言っていた家事をしない問題は深刻だ。専業主婦なら喜んでやるものの、このご時世、そんなことはなかなか許されない。そんななかで、おなじだけ働いているのになんであたしばかりと不満を抱くのも当たり前。彼女なのか、母親なのか、家政婦なのか、よくわからない。友人たちは、お金を多く出してもらったり、愛情をたくさん表現してくれるからと妥協しているみたいなので、あたしもお金を多く出してもらいながらも、出させたことで自分が養ってる気分になって、上から目線になりやすい彼を子どもだなと思いながら生活しているとなにがたのしいのかよくわからなくなる。

99個きらいなところがあっても、ひとつすきなところがあれば帳消しになるのは恋ゆえなのか。