話題:ひとりごと

今ほど、SNSが注目されていなかった5、6年前。あたしは、高校を卒業して、それまで高校に行くことでつながっていたひとたちと会わなくなり、連絡も月日を重ねるごとにすくなくなり、気づけば、疎遠。社会に出ると友達なんてつくれないんだなと思い、始めたのがSNS。当時は、今ほど、悪用されたり事件になることはすくなかったからか、いろんなひとと会っていた。今となれば、自分の危機管理力のなさに驚いてしまう。それでも、今もなお、つながっているひともいるし、すべてが意味なかったわけではないと思う。ただ、ほとんどのものは残っていないけど。
そんなことを思い出して、何度も待ち合わせた改札口、知らない街、知らないひと、なにもかもが新鮮で、季節ごとに変わる街並みがきれいで、キラキラとネオンライトはあやしく光って、安っぽいラブホテルのお決まりのタバコ臭さに包まれて、愛をさがしていた。なかでも、新宿はすきで。もう2年くらい足を踏み入れていないけれど、さむい冬空の下で見たCharaのCocconのプロモーションとか、大雨のなかびしょ濡れになりながらゴジラをみつけた時とか、東京にはたくさんの思い出が棲みついている。今はない、会えないひとたちと共有した時間が、時おり、フラッシュバックしては、もうあの頃には戻れないんだとかなしくなる。せつなくなる。なにかがなくなった、あたしのなかから。そんな気がする。





彼の職場のアットホーム感に嫉妬してしまう自分がいる。仕事ばかりと思いながらも、聞きたくもない女の先輩との話はつづいてく。あなたのそのくちを縫ってしまいたくなった。