話題:ひとりごと

冬至ですね。夜が、いちばん長い日。もう、そんな時期に突入で、今年も残すとこ10日ばかし。ありゃりゃ、やり残したことばかりで、来年に持ち越しそう、仕方ない。

よしもとばななのとかげを読み終えて、今は田辺聖子のジョゼと虎と魚たちを読んでいる。映画も観ている。半額のはがきが届いたので、借りている。すこし余裕を持てたようです、近ごろ。俯瞰して、自分の状況を把握できるようになり、進歩かなと。よしもとばななのとかげは、知り合いに勧められて読んだのだけど、よかった。短編集で、知り合いは、その中でタイトルにもなっている、とかげがお好きなようで、あたしは、大川端奇譚が好き。あとがきにも書いてあったが、時間、癒し、宿命と運命についての小説だと。全体的なテーマがあるんだろうなとどの作品もつながるものを感じた。生きていくことは地獄だ、というのは、生きていくことは天国だ、と全くおなじ意味の分量で置き換えられると、その通りだとおもう。生きること、よく考えた、考えさせられた。傷つきながらも、治癒されたり、してもらったり、必然のような偶然や運命に立ち向かい、息をしている。だれもが許されたくて、それでいいんだよ、と言ってもらいたくて、心細い隙間をそっと埋めてくれるような短編集。もしもし下北沢を読んだときもおもったが、よしもとばななの書く生命の話、とてもすきだ。


生きていていいんだよ。生まれてきて、ありがとう。出会えて、しあわせ。愛してしまったのだから、気が済むまで愛させてよ、ね。