愛おしい右手…




春休みになって…



『子供たちに会いたい。』



そう思っていると



意外にも簡単に



会える予定が立った。



下二人の子供たちと



突然のサプライズの様に



急に今日、会えることが決まった。



それに母が付属してるのは



邪魔な様だけど



色々な事情からして



致し方無い。



いつも長期の休みに映画をせがむ



子供たち二人と母を連れて



シアターのあるAEONへ向かった。




母は自分の買い物をすると言う。



私は子供たちの要望を聞いて



子供たちと一緒に映画を観ることにした。



最初は『お母さん何が見たい?』



しきりに聞いてくる子供たちは



私に合わせようとしている。



「成長したなぁ。。。」



ちっちゃなことだけど



凄く思った。



結局、子供たちが以前から見たいと言っていた



『ボスベイビー』を観た。



子供の観る内容かな…



と、内心鷹をくくっていたが



凄く面白かった。



そして



私の左側の席で



私の左手をつなぐしょう太の右手が



愛おしくてならなかった。

















Hレス1ヶ月




彼との時を重ねると共に



彼と愛し合う事も少なくなった。



カレンダーを見て



前回のHから…



経つ時を指折り数えると



何となく…寂しくなる。



最近、年齢のせいにする彼は



元気の良い日が少なくなった。



性欲減退もあるのかな…



私を女として見てくれてるのかな?



そんな気持ちが右往左往する。



終いには



『彼に愛されてないんじゃないか?』

『私は彼を愛してるんだろうか?』



間が開くに連れて



そんなことまで



わからなった先日…



ひと月半ぶりに



彼が思い付いた様子…






お風呂から上がると



彼の唇が…私の唇に絡みつく。



そして…彼の吐息が



私の耳に当たる。



『ケン子…あいしてる。』



私の耳を



湿らせる。













微々たる貯蓄も無い夫




夕方…



彼から電話がかかってきた。



『もうすぐ帰る。』



「うん、気を付けてね。」



すると彼が…



『あ、せっぱ詰まってるから言うけど

キャッシュ切れるか?

もう、どうにも金が回らなくて…

お前に伝えないと…と思ってな。』



支払いが滞ってる彼が…



私に助け船を求めてきた。



夫婦なんだから
どうにかしてあげないと…



って気持ちがある反面



前の夫がフラッシュバックした。



前の夫が自営に行き詰まると



私に言っていた言葉と同じだった。



元はと言えば…



前の夫とはコレが駄目になった原点であることを



彼は知ってるはずなんだけど…






何故みんな



金回りが悪いんだろう…



そして、何故



私に助けをもとめるんだろう。



私は色々考えたが



隣の県に住む義母に電話をした。



彼と仲の悪いお義母さんは



すぐ私の味方になってくれて



内緒でお金を送金してくれる事になった。



お義母さんに借りたことがわかると



甘えて返金しない事になるといけないから



私がカードローンを使ったことにして



ちゃんと返金してもらい



お金がまとまったら



お義母さんに私から返す事になった。



たかが…135000円。



私の貯蓄に無いわけでは無いが…



もう、前の夫の時を繰り返したくない。



そう思った。



明くる日の午後…



郵貯の通帳を記入すると



お義母さんから



お金が振り込まれていた。



今のお義母さんとは仲が良くて良かった。



と言うか…



私って



男運、悪いんだろうか…























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