結ばれたbirthday




木曜日の午後は…



唯一、彼とゆっくり過ごせる時間。



私は午前中の仕事を終えると



彼の待つ家へ急ぐ。



そんな今日は



木曜日でありながら



彼のbirthdayでもある。



私は職場から出ると



真っ先にケーキ屋へ向かった。



早く彼の元へ行きたい気持ちと



素敵なケーキを選ぶのに



心が騒ぐ。



彼が喜んでくれそうなケーキを選ぶのに



一生懸命になった。



そしてケーキを選び



彼の元へ車を走らせた。







ケーキを見た彼は



凄く喜んでくれて



私も凄く嬉しかった。



軽く昼食を済ませると



二人でケーキを切って食べた。



彼と初めてのケーキ…



嬉しくて
嬉しくて
たまらなかった。



ケーキを食べ終えると



どことなく寄り添い



長い長い口づけを交わす。



そして…



私たちは初めて



結ばれてしまった。



もう…



彼と離れることは



ない。



これから…



彼と結ばれる度に



私の愛は深まって行くに違いない。



愛してる。



愛してる。


愛してる。




彼との初詣




彼の家を知るために



彼の住む町をウロウロした。



彼の身に何か起きたとき



迷わず彼の元へ駆け付けられる様に



彼の住む家を確認したかった。



すぐ彼が導いてくれて



家を知ることができて



ちょっと安心した。



彼はバイクの改造をしていたが



その手を休めて



自分の部屋を見せてくれた。



真っ赤な壁のお部屋…



壁には巨大な鏡がある。



そして鏡の下にあるモニターには



彼の住む家の周辺を



ぐるりっと、取り囲む様に



取り付けられたカメラのモニターが



4分割で映っていた。



何だか改めて



彼の身の危険を感じた。



彼の部屋はとてもキレイで



男性の1人住まいとは思えないほどだった。





家をちょこっと出てきた私は



早く戻らなきゃいけなかったが



彼の家のすぐそこにある神社が気になり



お参りする事にした。



彼も行くと言い



彼の腕に初めてしがみついて



一緒に初詣に行った。



彼との初詣で



私達の新しい一年が始まった。



どうか…



長く続きます様に…



と願いながらも



彼の誕生日である



1月28日が



私の目標である。











新年のメール




大晦日から



ずっとメールを交わし



一緒に元旦を迎えた。



1月の後半は



彼の誕生日がくる。



でも何故だろう…



未だに彼との今を



現実として捉えられず



夢を見ている様でならない。



やっぱり



何かと住む世界が違うからかな…



彼の誕生日まで…



一緒に居られるかすら



自信がない。



だから…



彼との関係は



誰にも内緒。





彼と言えば…



仲の良いだちに



『惚れた女ができた』と打ち明けたとか。



何だか…



嬉しかった。











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