元夫




元夫から



時々メールが来る。



彼はそんな事は知らず



一切連絡を取ってないと思っている。



元夫と離婚した経緯は



色々あったけど…



今は子供達が人質だから



元夫を無視することもできず



時々返事をする。



そのなかで…



たまに私のエロ写メを要求してくる。



何度かは断るが



しつこく要求されると



私は何年か前に写した画像を



いかにも最近の画像の様に送る。



それって撮影年月日が
わかるものなんだろうか?



まぁ、彼と出逢う前の画像なら



って思うと…



彼に対する罪の意識が



少し和らぐ。



今の私は



生まれ変わった改造版。



元夫には送れない。



身も心も生まれ変わった私は



もう…彼としか



生きられない。



彼の妻として…



一生を



終える。













ハピバ




今日は…



彼の誕生日。



てことは…



お義母さんも



誕生日。



そう。
なんと…



お義母さんは



自分の誕生日に彼を産んだ



なんとも
ハッピーな人。



なのに…



彼とは仲が悪く



衝突しかしない。



お義母さんは隣の県に在住してて



別々に暮らしてるから



なんとか平和なんだけど…



一緒に過ごす時間は



彼とお義母さんの関係に



私もオロオロしてしまう。






昨日は…仕事が終わってから



デパートに行って



セール品だったけど



毛皮のマフラーを買い



デパート近くの郵便局から



お義母さんにゆうパックで送った。



今日中に着くはずだけど



気に入ってくれるかな。



彼に…



お義母さんにプレゼントを送った事は話したけれど…



『お前は優しいな。』と



何を送ったのかさえ



聞いてくれなかった。






今日は…



二人でいちごショートでお祝いする。



愛してくれるかなぁ。











ケチ?




職員全員から常々聞いていた。



『ドクターってめちゃめちゃケチだよ。

奥さんは割りと良心的だけど…

本当にケチ!』



毎日、休憩には必ず果物とスイーツを出される奥さんは



職員から良く評価されている。



しかし



冬のボーナス。。。



やっと丸々貰えるはずのボーナスで



たったあれだけの賞与を決めたのは奥さん。



そう。うちの職場でボーナスの額を決めるのは
奥さんらしい。



と言うか…



そもそも、現場での働きを知らない奥さんが



職員をどう評価するんだろう?



私の冬までの評価はあれだけだったと思うと



バカにされてる気にしかならない。



はてさて



ドクターと奥さん



どっちがケチだろう?



ドクターから秘密の賞与?




封筒の中身は



お金だった。



私はすぐドクターにメールをした。



以前、業務連絡を理由に



ドクターからLINE聞かれ



教えた事があった。



私はそのLINEから



メールを送った。



ドクターは私のメールに対して



『あれは僕からではなく

神様から貰ったと思って下さい。 』



そう返ってきた。



しかし、お金を貰う理由もない。



今後の弱味につけこまれでもしたら…



そんな思いから



やはり次の往診当番の日



返すことにした。



気になるその金額は…



片手ほどだった。

















封筒の中身




封筒を手渡したドクターは



『後でゆっくり見てください』



『これは、何の意味もありません。』



そう言われた。



職場に帰ると



たちまち忙しくなり



ポケットに入れた封筒の事は



すっかり忘れていた。










家に帰って服を着替える。



ポケットに手を入れた時



封筒の事を思い出した。



電灯のあかりに封筒をかざしてみたが



ガッシリとした封筒で



まるで中は透けて見えず



仕方なく開くことにした。



『ラブレターだったら…どうしよう。

はっきり断るしかない。』



そう思いながら



思いきって封筒を開けた。



すると



封筒の中には



お金が入っていた。








前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年01月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31