空腹…




ぐーぅキュルル



今頃になって



お腹が空いてきた。



今日の夕食の時は



ショックな出来事が起きた後で



食欲がなくなって



何も喉を通らなかったのに



少しずつ傷が癒えて来ると



お腹が空いてくる。



人生に疲れてても



おなかって



空くんだよね。。。



あーおなか空いて死にそう…



でも、死なないけど。



年下からの告白




9月の終わりに



初診で来た20代の男性が



ここ何回か診療に来た。



いつも私の事をじーっと見る眼差しに



ちょっと戸惑っていたが



先日、薬を渡しに行った時



告られてしまった。



私より



18歳も年下の



妻子ある男性は



私が40としたら22の若僧。



私が30としたら12歳の中学生



私が20としたら2歳の赤ちゃん



全てあり得ない。









最近…色んなお宅から栗を頂き



母はそのたびに



父に栗の皮剥きを頼んでいた。



父はブツブツ言いながらも



母に逆らえず



せっせと皮剥きをする。



そして



栗の渋皮煮を作った母だが…



一向に食卓に栗の渋皮煮は並ばず



鍋の蓋を開けてチラ見すると



栗は黒っぽい汁の中につかっている。



『これは…食べても良いのだろうか?』



そう思いながら数日が過ぎた今朝のこと



たまたまキッチンに来た母に聞いた。



『この栗、もう出来上がってる?』



すると母は言う。



『着々と友達に配ってるよ。

うちにあっても誰も食べないから

どんどん配ってるよ。』



ちょっと意地悪気に言う。






誰も食べない?

食卓に並ばなければ

誰も食べれないし。

食べたくても

鍋の中なら

食べようがないと思うけど…



そう思ったから



『あー、食べても良かったんだ』と言った。



すると母は無言で



その栗をお皿に盛り付けようとする。



しかし



既に栗は腐っていた。



結局、家族は誰一人



栗の渋皮煮を口にすることはなく



栗はゴミ箱行きとなった。



皮剥きを一生懸命していた父には



内緒にしておくように



母に頼まれた。



『最低』。











気が狂いそうになるとき




気が狂いそうになるとき…



母が愚痴を



呟きの様に言うとき…



私はその場から



逃げ出したくなる。



私には



私を地獄へ追い詰める



呪文にしか



聞こえない。



葬式みたいな夕食




仕事から帰宅して



キッチンへ行くと



食卓に母と父が座っている。



夕食を食べ始めている様子。



しょう太は柔道の稽古に行っていておらず



私は何となく嫌な空気を読んだ。



少しすると



ちゅう太が食卓に来て…



夫も椅子に座る。



だまーーーーって食べる食卓。



夫は機嫌が悪い顔をして



一言も喋らず



口をモグモグさせる。



私は家族全員の顔を



チラチラっと見回して



様子を伺う。



父はため息をつきながら食べ



母はなかなか食べないちゅう太を叱る。



チーン。



葬式みたいな夕食だ。



息が詰まりそう…



こんな家



苦痛過ぎる。



だい太としょう太が居ないだけで



こんな食卓…



食べた心地もしない。



一刻も早く



この家から



消えてしまいたい。



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