相談…




誰にも相談できない事がある。



できない事と言うか



相談できる人が居ない…



昨夜も問われた。



『スマホの電源、切ってあるんだろ?』



って。



私は



「切ってたけど…時々は確認するよ。

子供からメール届くときもあるし。」



彼はちょっと不機嫌になった。



『もうケン子はわしの嫁だ。

そんなの二重生活みたいだ。』



子供と連絡を交わすのやめろ



と、言うことなのだろうか?



もうすぐちゅう太の誕生日が来るのに



私は「おめでとう」すら言ってはいけないの?



彼に



「もうすぐちゅう太の誕生日なんだ。

おめでとうくらい言ってあげたいな。」



そう言うと



彼は言った。



『わしも子供が小さい頃

離れて暮らしてた時があったが

誕生日の度に電話して

おめでとうなんて

言ったもんじゃない。』



と。。。



それを私にも求めるって事?



そう問いかけたかったけど…



不機嫌っぽい彼に…



聞くことはできなかった。



父親と母親では



子供に対する思いが違うと思うし…



女性が
自分のお腹を痛めて産んだ子への思いと



痛みもない男性とは



愛情の価値観が違うと思うけどな…



もう…



三ヶ月も会ってない子供たちに



会いたいと思ったり



声を聞きたいと思ったり…



それはいけない事?



「ねぇ、何とか言ってよ。」



そう呟いてみたけど…



誰も居ない。














毎日…




うん。



そう…



毎日、精神的に混乱してて…



何かで気をそらす様に



近くの図書で本を借りて



ここ最近で何冊も借りた。



今、『がばいばぁちゃん』読んでて



面白いな…とは思うけど



これも習慣になるのかな…



空は時々見上げて…



「今日の空模様はいかがですか?」って



空に問いかけるけど…



秋の空はいつも泣き出しそうな寂しい空で



私ももらい泣きしちゃったりね。






今は…
優しい状態の彼と話してる時は



幸せ感じたりもするんだけど



そうでない時



時々訪れる『彼の自暴自棄期』



この時は



現実を後悔したり



子供達への罪悪感に襲われる。



彼の『自暴自棄期』は…



ひと月に何度か訪れて



私には無関係な事で悩んでても



私を寄せ付けないオーラを感じる。



近寄れない…
話しかけれない…



そんな雰囲気を感じた時



悲しみが溢れだして



彼への思いがハテナになって



「私は愛を愛してたのかな…」って



自分の思いさえあやふやになる。



そんな時…



彼とメール交換し始めた頃に



彼へ送った自分のメールを読み返して



前の想いと今の自分を確認すると



本当に好きだったあの頃の想いを



甦らせる事ができるんだけど



「こんなんで…

いつまで持つかな…」って



自分の精神力が不安になったり…



する。



どうしたら



いいのかな…





















久々のon




ここのところ



元夫からのメールが半端無い。



彼にメールの事を話すと



暫く電源offにする様に言われる。



外部からの余分なメールで



私の心が少しでも揺らぐのが



怖いとか…。



私は彼の言うとおり



電源をoffにした。



が…



私の携帯にメールするのは



元夫ばかりではない。



だい太もしてくる。



それに



もうすぐ



ちゅう太の誕生日も来る。



元夫と交信しなければ



ちゅう太の声を聞くことも



できない。



昨日は…一日中



携帯の電源をoffにしていたけど



今日は電源を入れてみた。



元夫からLINEが届いている…



複数件届いているが



見ると既読になるし



どうしようか思案していると



着信がある。



元夫からだったが



でなかった。



また逃げ惑う生活が



始まるのかな…



不安は



膨らんで行く。






頬をつたう涙




食卓のテーブルで



遠くを見つめる彼の頬に



一筋の涙がつたった。



私が『どうした?』



顔を覗き込むと



サッと手のひらで涙を拭った彼が



ポツリと言う。



『ケン子…お前ひとり

充分に守ってやれない自分が

悲しくなってな。』



と。



彼の守るって事は



私の不安や悲しみを



全て取り除くこと。



確かに



今は



不安と



悲しみがいっぱい。



特に彼の言動に



不安を感じる事が多い。



きっと



そんな事は



わかってないんだろうな。






心の切り替え




心の切り替え…



難しい。



落ち込むと



引きずるタイプの私は



前から『切り替え』が苦手で



いつもいつも引きずっている。



最近も…



彼の行動を見てて



『前はこんなことしたら喜んでくれたのに』



と思うことが多くなった。



例えば



私が灰皿の灰を捨てて
灰皿を洗って置いておくと



『ケン子…煙草キライなのに
ありがとうな。』



そう言ってくれた事も



今は当たり前の様になったし



彼の作業服のズボンにベルトを通して置いたら



『おーーっ!ベルト通してくれたんだぁ!』



そう言ってくれた事も



今は普通の事になったし



彼が仕事に行く為の



作業服のポッケにボールペン刺したり
靴下、タオル



そんなの準備しておいても



感動してくれなくなったり。



トイレ掃除を初めてした時は



泣きそうなほど喜んでくれたのに…



窓ふきをしてピカピカにしたり



彼の服を

洗濯して、干して、たたんで、しまって…



お家の中の色んな所をピカピカにして。



でも、もう、喜んでくれなくなった。







私は次から次へと



彼が感動してくれる何かを探して



彼が喜ぶ反応を常に模索してるけど…



そろそろ尽くす事柄も



無くなってきた。



それを
細かく悩んだり
何でかなぁ…って思ったり



でもそんな今こそ



切り替えの試練なのかな…



それに慣れる自分を育てなきゃ。



人の感情は日々慣れて行く。



辛いことにも慣れて行ける様に



嬉しい事にも慣れてしまう。



そんなもんなんだよね。






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