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福島で生きるということ

今日は成人病検診がありました。
何が嫌いって私はこれが大嫌い。
別に検査とか駐車が嫌だと子供みたいなことを言うわけではなく、嫌いなのは胃の検査だけ。
バリウム飲むのが苦手なんです。
あのドロドロ重いのを一気に飲むことが出来ず、毎年吐きそうになりながらやっています。
後の人に遅くなると迷惑をかけるので、受け付け開始の30分以上前に並んで早い順番を取ったり。
とにもかくにも何とか終わったので、後何事も無ければ1年はバリウムを飲まなくていいかと思うと嬉しい気分になります。
胸のレントゲンと、胃の検査で放射能を〜というのは気にしません。とりあえず。
放射能を気にしすぎて、検査を嫌がって病気の発見が遅れた、なんてことになったら本末転倒ですしね。
むしろ福島県民は他所よりも真剣に健康診断を受けていると思います。

先週の土曜、新宿で見た人達に思う事を少し補足。
彼らは福島県民が不毛な除染を強いられて可哀想。
全員を避難させて新しい故郷を作れ、と訴えていました。
でも、福島県民がそれを望んでいるかというと答えは多分、否です。
一部、浜通りの警戒区域など高線量のところはともかく、会津や田村など低線量地区は勿論、高目と言える福島、郡山などでさえ普通に住んでいる人がいて、避難先から戻ってくる人がいます。
「全県避難してくればいい」
というのは簡単。でも福島県民の多くはそれを望んではいないんです。
「避難の現実」
を知っているから。
震災後、一度都市部に避難して、また福島に戻ってきた人を何人か知っています。
いじめられたり、辛い思いをしてきたという人は勿論、良くしてもらったという人でもやはり、生まれ育った土地。大切な人がたくさんいて、大事な思い出がいっぱいある故郷で暮らしたいと決めた人達です。
逆に、不安から避難を決めた方も大勢います。
特に子供のいる家庭では心配な方が多いでしょうし、避難を選んだことでそれが責められることがあってはならないと思います。
ただ、避難一つとっても色々な場所、いろいろな考えがあるんです。

でも、福島で生きると決めた人達は除染を不毛だなんて思わないし、自分達が福島を支えていくと決めています。
支援を訴えて下さるなら、そういう福島の現状をもっと理解して、困っている人達に寄り添った支援をして頂きたいと思います。
福島には支援を必要としている人はたくさんいます。
農業、漁業、生産業を行っている方々は皆さん、血のにじむ努力で安全なものを作る努力をしています。
そういう福島の今を受け入れてもらうことはできないのでしょうか?

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