もうすぐ4年。

今日で2月も終わり。
明日から3月です。
震災で年を数えるような事はあまり好きではないのですが、やはり3月になると震災を思い出さないわけにはいかなくなります。
不思議なもので昨日の夕食は忘れてもあの日の事は忘れられないですから。

今年も3月11日には特別式典があるようです。
今日、近くのコンビニにチラシが貼ってあるのを見ました。
平日で仕事の身では参加はできないですが、前日のキャンドルナイトは行けるかなとも。

間もなく4年。
福島は特に震災から良くも悪くも変わっていないように思います。

少しでも先に進んでいる姿が実感として見えるとやる気も出るんですけどね。

それでも当たり前の日々を当たり前に過ごせるだけでも恵まれているという事は確か。

後は、毎日を大切に生きていきたいと思います。

ちょっと節目の日を前にセンチメンタルになってるかも。

最近のお気に入り 福島のあまえんぼう

昨日はちょっとお堅い話になってしまったので、今日は少し楽しい話を。
私は果物が大好きです。
ほぼ嫌いな果物はないですが、特にベリー系が好き。
ブルーベリー農園に毎年ブルーベリー狩りをしに行くのが初夏の楽しみなくらいです。
いちご狩りも年に1回くらいは行きます。
でも高いのでなかなか買っては食べないのですが、最近、そんな主義を曲げても買って食べたいいちごに会いました。
須賀川、横田農園さんのオリジナルいちご「甘園房」です。
元は安売り半額になっていた時に思わず買ってしまったのが、これがめちゃ甘。
糖度15.2だそうです。
それでいて、さっぱりとした酸味もあって後を引かない美味しさ。
気が付いたらうっかり1パックくらい食べてしまいそうになります。
なので半額の時は倍買い。
そうでない時もちょこちょこ買ってます。
生で食べるのが一番おいしいと思いますが、個人的にはいちごミルクにしたりヨーグルトに入れたりもおすすめ。
ジャムもきっと美味しそうですが、ちょっともったいない。
前は直売所とJA直売所、ネットショップなど中心だったそうですが、最近はリオンドールなどにも出ているようです。

福島のいちごは4月いっぱいまでが旬。
色々と美味しいところは他にもあると思いますのでとりあえず色々食べてみようと思います。
美味しいフルーツを格安で食べられるのは果物王国福島に住んでいる特権、かな?
まあ、いちごは正確には果物じゃないですけど。

福島からの言葉の欠片

すみません。
2日続けて更新をお休みしてしまいました。
今まで1日抜けくらいはたまにあったのですが2日抜けはそんなに無かった筈。
寝落ちの後、パソコンの調子が悪くて、書き上げたものが送信前に消えてしまったことでがっくりきてしまって。
今後はなるべく休まないように続けていきたいと思います。

さて、昨日、書きたかった記事なのですが読む気もなくて、脳内消去してしまった「美味しんぼ」「福島の真実?」問題です。
2日分、長めなのでご容赦。

なんでもこの2月に原作者雁屋氏の言い訳本が出版されていたのだそうです。
福島の本屋では私の目に留まらなかったのですが、たまたま立ち寄った東京で見かけました。
買う気もなく立ち読みしたのですが(本屋さん、すみません)ぱらぱらとめくるだけでも買う価値も読む価値も無いと思いました。
いろいろ書いてありますが、結局のところこの人の言いたい結論は第7章の「福島の人たちよ、逃げる勇気を」につきるのでしょう。
「福島は人が住めないところだから避難しろ」と。

本の内容には「福島を歩く」などもありますが、正直どこの福島? どこの人のことを書いてるの?
と言いたくなります。
福島の農業、漁業が厳しいのは事実ですがなんか、偏った見方をしてますし
「どうしてそれでも福島で皆が生活しているのか」
「農業、漁業に向き合って頑張っているのか」
その点が解ってない。
しかも、データとして出しているものも、正直、信じる根拠が足りないと私は感じました。
そもそも、鼻血なんてのはどこにいたって出る時はあります。
ちょっと頭をぶつけたり、豆やチョコレート食べ過ぎたり、興奮したりした時とか。
私は少なくとも仕事上で、鼻血が出やすくなったという人を見たことはないし、聞いたこともありません。
子供相手の職場ですから月に1〜2回くらい
「ぶつけた」「のぼせた」
で鼻血を出す子が誰かしらはいますが、そんなのは震災前からの話です。
それを放射能と無理やり絡めて鼻血の根拠にしているのは怒り通り越して笑える感じです。

そんな中、信夫山ネコさんのHPで紹介されていた本があり、読んでみました。
「放射線被曝の理科・社会」
かもがわ出版
という本です。
その中に 
『低線量被曝に関する問題に対処するには、基本的に「それぞれの見方と行動を認め合う」しかない』
とういう言葉があって、それに私はすごく納得しました。
 中身はけっこう専門的で、片手間に読める様なものではありませんが、それだけに勉強になって、私としてはとても納得できました。すくなくとも言い訳本の100倍は。
この本に書かれてあった事のいくつかは、私も書いてきて同意と思ったことなので後でブログにも書いていきますが、特に
「福島県民は福島県外の人よりも放射線について学習し、科学的な判断に基づいて福島に住み続けるという選択をしている人が多い」
と言って下さってることに感謝しました。


 あたかも福島県の人間の全てが放射能汚染を気にしない愚か者か、放射能被害をまき散らす確信犯加害者か、あるいは国や自治体に騙されて危険であることに気付かず暮らしている愚か者ように思う人がいるのは心外な事です。
 だから「放射能に汚染されている筈の福島のものはどんなものでも嫌」という方がいるならどうぞご自由に、と思います。
 私達は冷静に判断して、福島と故郷で生きることを選択したのですから。
 医療による被曝とは比較にならないほど少ない、日常の環境放射能からの被曝やほとんどが基準値以下の食べ物からの被曝リスクは
「住み慣れた故郷で、家族や友人と、安定した生活環境下で生きる」
為のものと納得できます。
 本来、東日本大震災と原発事故が無ければそんなリスクなど考えずに済んだのですが、過去は何が起ころうと巻き戻せません。取り消せません。
 でも、不幸な過去がたとえあったとしても、そこから生まれた未来が将来に意味あるものになれば、不幸はただの不幸ではなく未来への道筋になる筈です。
 私は、少なくともそう信じています。

 私の言葉よりこの本は説得力のある言葉で、福島の思いを伝えてくれているので、今後時々引用させていただくこともあるかもしれません。
 少なくとも「美味しんぼ 福島の真実」に言い訳本も含めて福島の真実はないこと。
 そして福島の人間はそんなものに「負けない」ということだけは言っておきたいと思います。
 福島県民200万人のうちのほんの一欠片の思いですが。

 改めて本屋さんにはごめんなさいですが、言い訳本は買いません。買ったら負け。
 買うと雁屋氏の自主出版社(遊幻舎ってそうなんですよ〜)を潤わせてしまいますからね。
 そういう意味でも私は「負けない」のですよ。

県民健康調査

福島に住んでいると年に何回か「放射線医学県民健康管理センター」からアンケート調査が届きます。
放射線の影響だけではなく、心と体の健康、震災後の精神的ケアなどを目的に全体的な調査と個別ケアの為に行われているものです。
最近もまた来ていたのですが、その中に今回は調査結果の報告パンフレットが入っていました。
23年度から25年度にかけてのアンケート結果だそうです。
アンケートの回答者は約11万人。アンケートを送った人の半数前後から回答があったとのことでした。
私の回答もその一つかなあ〜と思いつつ中を見てみました。

16歳以上の調査結果
それによると体重が3kg以上増減した人は全体の4割。
喫煙率は全体の18%前後で全国平均よりも下になってきている。
震災直後は常に心がけて運動しているという人は50%以下、でも今は55%以上。
震災後の睡眠の質も一時期に比べて徐々に上昇してきているそうです。
他にもいろいろ調査結果が載っていて、自分自身はどうなのかな、と生活を見直すきっかけを貰えたような気がします。

福島ではこういう健康調査とかも手厚いし、いろいろなケアもあります。
私的には福島に住んでいるとむしろ健康でいられそうな気もするんですけどね。
同封されていた調査は忘れないうちに書いて、早めに出そうと思います。

今日は猫の日

昨日は夜遅くに戻ってきました。
いろいろやって寝たのは遅かったので、起きたのが11時過ぎ。
「やばい! 仕事に遅刻だ!!」
と一瞬焦りました。うっかり職場に電話かけたほど。
後で日曜日だと気が付きましたが…あ〜、驚いた。

今日は2月22日で猫の日なのだそうです。
私は猫毛アレルギーなので猫は飼えないのですが猫は大好き。
ミュージカルの「CATS」とかも見てましたし、アレルギーが出るまで猫を拾って飼ったりもしてました。
(今は実家にいます。猫3匹)

大震災の後、福島には特にたくさん震災被災のペットが保護されました。
今も三春町には保護団体「にゃんだーガード」の本部がありますし、震災直後からいくつものボランティア団体が入って救出、保護なさって下さっています。犬も、猫も。
飼い主の所に戻った子や、里親が見つかった子もいますけど、今なお寂しい思いをしている子も人もたくさんいるんだろうな、と思います。
田舎だから外猫にしていたうちも結構あるんですよね。

普段はあまり考えませんが、こういう時は改めて、震災のことを考えます。
震災が無ければというのは考えても仕方ないと思うし、今は無駄な過去なんかないとも思えますが動物たちもまた震災の被災者ですからね。
猫の日に少しでもたくさんの猫が幸せになるといいなあ、と思いました。
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