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雪と戯れる

明日から三月だというのにまた大雪が降りました。
半日降り積もって止んで。
降っている間はあっという間に真っ白でしたが止んでしまえば溶けるのも結構速かったみたいです。
でも、道路はツルツル。アイスバーン。
明日の朝、犬の散歩が怖いです。

さて、外の雪には空気中の放射性物質が付着しているかもしれないから、外での雪遊びは今年は避けた方がいいだろうというのは、割と統一した見解です。
しかしそう言って果たして子供達が聞くかどうかというのはまったく別問題。
なるべく雪遊びをしない様に、と言ったって子供達は学校帰り、雪合戦をして、雪だるまを作って、遊ぶものなのです。
じんわりと湿った雪。
固まりやすくて雪遊びには最適!
かまくらだって作れそうな大雪は、でも遊んでは貰えず溶けていきます。
朝の散歩で、雪に顔をなすりつけて雪の長靴を履いてそれは嬉しそうに遊んでいる犬を見るにつけ、子供達にも思いっきり雪遊びさせてあげたいなあ、と思うのですが…。

それでも、子供達は外で遊べなければ遊べないなりに遊びを見つけて遊びます。
最近はちょっとした宝探しごっこブーム。
理由はコードF−2のようです。
なんでもコードF−2のチラシは学校で配られたのだとか。
暗号解読にチャレンジしたり、地図を見て宝探しの真似をしたりして楽しんでいます。
実際のコードF−2は子供だけでは多分できませんけど、福島の子供達を楽しい気分にしてくれればいいと思います。


さてコードF−2の問題の一つ。

【書の中で挟まれしもの読める時
有る場所を指す手がかりを知る】


こつらかたか
しけしるみつ
へいきひきて
くはさはもの
そゆそんどろ
ずりてちめち
よむえじえす

お分かりになりますか?

コードF−2 開幕

私が昨年、ハマったものの一つにコードFがあります。
タカラッシュという宝探しのイベント会社が地方の町おこしとして体験型の宝探しをやるというもの。
昨年、福島で行われたこのイベントにはのべ2万人が参加したと言われています。
二本松、喜多方、いわき、白河、会津若松を会場にして暗号を解きながら、他からの場所を探し出し、宝にたどり着くとカードがもらえるというもの。
二本松の菊人形を見に行って偶然知ったこのイベント、結局私は5か所すべて回って完全制覇してしまいました。
今まで行ったことのなかった町を巡り、宝を探すイベントは本当に面白かったです。
ただ、残念であったのはクリアしたのが本当に最終日ギリギリで会った為、最後の2か所のカードが品切れて同じものになってしまったこと。
本来であるなら5種すべて違うカードがもらえた筈なので、すごく悔しかったです。
でも、貰ったカードは大事な記念となりました。

で、今日、施設にやってきた子供が持ってきたチラシを見て…
「ちょっとそれ見せて!」
でもそれは宝探しイベントコードFの第二弾開催のお知らせだったのです。
それによると、好評の為、第二弾を開催する。
今度は福島の温泉郷7か所を巡るイベントで、福島のイベント限定のオリジナルカードが貰える、とのこと。

…ダメです。
こういうのに私弱いんです。オタクだから。
限定とか、オリジナルとかにくすぐられるし、何よりコンプリートしたい気持ちがうずうずと…。
「先生行くの?」
「行く!」
3月3日から5月末までやっているそうなので、本気でまた完全クリアを目指そうと思います。
まだ高速道路も福島県内は無料だし。
ついでにまた各地の桜や花も写真にとって。
今年は早めに行ってお宝カードコンプリートだ!!
「うわ! 先生目がマジ!」
「…ごめんなさい」

でも、一つ疑問。
何で学校でこれを貰ってきたんでしょうね?
学校で配ってるのかな?
謎です。

普段は絶対買わない本

私は自他ともに認めるオタクなので、正直リアルの芸能人にはあんまり興味がありません。
なので写真週刊誌なんてと言ったら失礼ですけど、興味を持って手に取ったことなど、殆どありませんでした。
ただ、今日は一冊の本を手に取ってしまいました。
週刊ポスト。
…あんまりにも青空がキレイだったから。

それは震災1年に向けた、どこの雑誌もやる特集であったのかもしれません。
ですが、85ページ近く。震災を取り上げた記事には、涙が止まりませんでした。
震災の中、苦労していた本屋さんの話。
原発のその後の話。
そして被災地の今。
震災直後はどの週刊誌も、震災の特集を大々的に組み、落ち着いた頃には放射能問題で「この食べ物は危険!」などの特集をしていました。
放射能の危険性や、恐怖をあおるそれらの記事は、例え真実かも知れなくても、なんとか前を向いて頑張ろうとしている人達には救いにはならなかったのです。
加えて、6月、7月頃からはそんな記事も見られなくなり、もう地震の事なんてなんにもないかのように芸能人のゴシップなどが埋められるようになりました。
そんな本を見るたび、もう、殆どの人は震災の事なんか忘れているんじゃないかと、感じてしまっていました。

だから、3月11日を狙ったものであったとしても、こうして震災の後も生きる人達を取り上げてくれたことを心から嬉しく思ったのです。
復興の書店と題された被災地の本屋さんの話や、私達を苦しめる「放射能デマ」の話。
私達の心に灯りを灯してくれるような特集でした。
だから私はこの本を買いました。
そして、何度も何度も読み返しました。

これから3月11日に向けて、こんな記事が増えてくれることを、そしてそれによってたくさんの人が、あの日を忘れないでくれることを心から願います。

中身に思うことも多かったのですが、それはおいおい。
でも、写真週刊誌も読んでみると結構面白いですね。
読まず嫌いは反省しないと。

震災被害と原発災害

以前、書いたことがありますが私達福島の、特に津波の被害などを受けていない地域は、震災の被災者ではないと思います。
最近、福島県の広報などでもはっきりと、震災被害と原発災害を分けるようになりました。
そう。原発災害。
私達は東日本大震災の被災者ではなく、福島原発事故の被災者なのだと思います。


だんだん近づいてくる3月11日。
あちらこちらで式典やイベントが多く予定されています。
その中には反原発のデモもあるみたいです。

私個人としてはデモはあまり好きではないのですが、それも一つの意見の表し方だと思うのでそういう3月11日の過ごし方が合ってもいいと思います。
私は、郡山での元気を出すイベントか、いわきでの慰霊祭に出ようかと思っていますが。

ただ、気になるのはちらしのすみっこに書かれたこんな文字。
「会場のグラウンドは線量が高いので、子供や妊婦の方は参加をご遠慮ください」
今、福島のイベントでこういう事を書いているのはとても少ないです。
皆、あえて気にしないように、見ないようにしている感じですから。
流石反原発デモといい意味で感心しました。


でも、やりたいと思うことをしようとした時、こんなことまで気にしなければならない。

こういう時やっぱりここは被災地なのだと思うのでした。

重たい雪と放射能

今朝、扉を開けたら外は真っ白でした。
昨日の夜から朝にかけて雪が降ったようです。
しかも水分の多い、重たい雪。
昼過ぎまでかなりのペースで降っていたその雪は、やっと見えかけていた地表をまた覆い隠してしまいました。

雪かきしながら見たリアルタイム線量計の数値は、雪が降る前は0.207。
雪が降っている間は0.195〜0.182。
帰るころには0.150になっていました。
雪が地表の放射性物質を遮断する、ということは前々から解っている事ですけれど、地表を何かで覆えば、放射性物質の影響は確実に減る。
これをちゃんとした人が研究すれば、福島をより過ごしやすくする希望になるんじゃないか、と思いつつ具体的なことは思いつけない私にできることは、放射線数値が多少上がったとしても、雪が溶けて歩きやすくなるように雪かきをすることくらいでした。

朝、昼、夜と三回の雪かきの結果、職場の雪は帰りにはほぼ消えました。
家の雪かきはまた明日。
今年は土曜日に雪が降って、日曜日に雪かきという事が多いです。

雪があれば放射線数値は減るよと言われても、雪をずっと残しておきたいと思う人はいないわけで、結局私達は雪と付き合うのと同じように、放射能とも付き合っていくしかないのだな、と改めて思いました。

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