目に見えない放射線

この間、学校や児童施設を対象に東電の放射能調査がありました。
ガンマカメラという放射線量の高いところを目で見える機会があるのだそうです。
そのカメラで撮影した結果が出て来てました。
高いところは色がついて見えます。
とりあえず側溝脇や花壇などは高め。
何か所か除染対象になる0.23を超える場所があったものの、全体の色合いは本当にうっすらでした。
でも、ここでさえこれくらいになるということは、もっと高いところはもっと怖いことになるのかなあと。
ちょっと怖くなったりも。
とりあえず、除染は行うことに決まったようですが、この間の手抜き除染の話もありますしちゃんと効果があるものなのかと思うと不安。

でも、目に見えない放射線や放射能が目に見えるようになるというのは良いように見えて怖いことかもしれません。
目に見えないから私達は普通のふりをして生活できているわけですから。
でも目に見えれば的確に見えて避けられる。

う〜ん、難しいところですね。

気が付けば…

現在、田村市の児童施設の放射線測定は週に一回火曜日。
震災から一年が過ぎたことを機に一年前の3月からそう決まって、一年分の火曜日を入力したエクセルの表が作られました。
こんなに長く記録するのかと思ったその表も気が付けば、もう終わり。
明後日からは3月です。
新しい表も作られて、またこれから記録がされていくのかもしれません。
この一年間、大きな数値の変動は無し。
外の平均値0.15〜0.18
中の平均値0.1
常葉町内も田村市内もだいたい0.2〜0.5くらいが平均値。
本当に良くも悪くも変わりません。

とはいえまだ郡山や福島では0.5とかが比較的コンスタントに記録されます。
あと半年たてばセシウムの第一半減期も来ますからそうしたらもう少しは低くなるのでしょうか?
震災から2年と年を数えるのもいやですが、来年は少しはいい年になるのでしょうか?

2>(8+4)

昨日も更新をサボってしまいました。
ちょっと仕事が忙しかったんです。

さて、今日郵便局に行って来たら、二度目の「トウデンジュンビシツ」からの入金が入っていました。
4万円。
これで先の賠償金とくわえて12万円貰ったことになります。
東日本大震災に関して言えば出費は12万以上ですので赤字ではありますが、直接の被害が少なく普通の生活が出来てる田村市在住の大人とすればこれくらいで十分かなとは思います。
ただ、子供のいる家庭とかは今後の貯金とかもいるでしょうからまだまだこれからでしょうけれど。

でも、私個人で言うなら私にとって東電から貰った12万円はあぶく銭扱いです。
貰って嬉しいお金ではあまりないということ。
勿論ありがたくはありますが、本来貰うべきお金ではありませんから。
前回の分は犬の為の貯金と、ガイガーFUKUSIMAの購入と、仙台の友人との旅行に使いました。
今回の分は犬の為の貯金とあとは募金に回そうと思っています。
無くてもいいお金には頼らない。それが私のポリシーです。


私にとって賠償金よりもっと価値があるのは震災間もなく配られた2万円の義援金の方です。
今もそのうちの一万円はラミネート加工してお守りに持っています。
福島を支えてくれる人の心の結晶。
生涯大事にしていきたいと思っています。

東京から帰ってみると

今日は東京に日帰りしてきました。
本当は昨日の夜から行くつもりだったのですが、仕事の都合がつかなくて。
朝、少し雪が降っていたなと思ったのですが戻ってきたら大雪で山形新幹線は運転取りやめ。
磐越西線不通のえらいことになってたみたいです。
幸い磐越東線側は問題なし。
ちょっと雪が積もってたくらいでした。

福島は広いので中通り、浜通り、会津は本当に気候が全く違います。
でも、心は同じ福島県民ですから。

帰ってきたら駅で八重さんがお出迎え。
いつの間に貼ってあったのか。
多分、ずっと前からですね。
気が付きませんでした。

故郷を取り戻す

大熊町では現在、先行除染の作業が進められています。
除染が終った施設にを仮設の役場にして職員も現在交代で配置されているのだそうです。
それを大熊町の議員たちが視察に行ったとニュースでやっていました。
除染作業を行うのは多くが地元の人達。
議員の親戚、知人なども多く、町長は
「故郷を自分達の手で取り戻すという意気込みを感じた」
と述べていました。
農地は10cmの表土を除去すると1.2μシーベルト/hあった線量は0.2くらいまで下がるとか。
一方山林は同じくらいの表土除去をしても一割くらいしか下がらないんだそうです。
そして落とし穴。
表土を除去しても周囲の空気の線量が高ければ直ぐに同じくらいには戻ってしまうということ。
除染して出た土の処理の問題もありますし、除染と言っても簡単ではありません。
そして営利やビジネスで除染をするとどうなるかは、恥ずかしながら田村市の現場が証明しています。

除染というのは頭で考え口で言うほど簡単な作業ではなく、実際は身体への影響以上に人の心と思いの為の作業です。
だからこそ、ボランティアで無く、ビジネスでもなく地元の人がやるというのはある意味正解。
故郷を取り戻す為に一番必要な事が何か解っているのは、地元の人だと思うからです。
全面的にバックアップし、もちろん正当な報酬を用意したうえでの話になりますけど。

故郷を捨てて新しい生活を。
それも一つの選択ではあるでしょうけれど、故郷を取り戻す。
という思いも間違いではないと私は思います。

震災からもうすぐ2年。
被災者もそれを支える人達も、今新たに自分達が何をすべきか、何ができるかを考えるときなのかもしれません。
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