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祈るしかできないけれど…

けっして短くない時を生きてきていると、どうしたって訃報を耳にすることはあります。
幸いと言っていいのか家族との死別は大往生に近かった祖母以外は無いのですが、同輩の病死だったり、先輩の事故死だったり、同級生の自殺だったり。悲しくて涙が止まらない事は何度もありました。
でも、そんな中で子供の死というのは、際立って切ないです。

今朝
「親戚の子が亡くなったので」
と言う話を知人から聞きました。
「子?」
と聞いて確認すると、交通事故で9歳の男の子が亡くなった事故が昨日あったのだそうです。
首都高速道路で埼玉に一家でお葬式に行っていたその家族のワゴン車に後ろからトラックが追突。
一家7人のうち、後部座席に座っていた男の子が亡くなり、近くに座っていた5歳の妹が重体。
弟や家族も大怪我をおったとのことでした。
田村市は幸いにものどかな田舎町。
子供の死亡事例などは滅多にあることではなく、周りもいろいろざわめいています。
夏休み、旅行も兼ねた家族での遠出外出。
戻ってきたらきっと本格的な夏休みをいろいろ楽しもうと計画を立てていたと思います。
学校のホームページに残されている写真には、その子の笑顔が今も残っているようです。
学校側も今はきっと驚いて対応に追われている事でしょう。
幼稚園併設の学校で、そこの先生は私の知人です。
年齢的にその兄弟を卒園させて、妹ちゃんを見ている筈ですから、きっと今は落ち込んでいるかも。
心配です。
そうでなくても、同じ田村市の同年齢の子供の死はやはり耳にした子供達にもショックであったようでした。

高速道路は一歩間違えば大惨事になりないところであり、首都高はさらにその中でも危険なところです。
とはいえ後ろからの激突。よそ見したトラック運転手のミスで子供にはまったく罪はありません。
罪のない子が命を落とさなくてはならないという理不尽さに時折切なくなります。
震災時、津波から必死に子供を守った先生の体験談では、保護者が来て返した子供の中に死者が出たと聞いた時、何とも言えないやりきれなさを感じた。と伺いました。

世の中には人の手や努力では本当にどうしようもないことは、確かにあるのですが、結局私達にできることは子供達の安全の為に全力で努力することと同じようなことが起きた時に子供達を守ること。
そしてそんなことにならないように祈ることしかないのかもしれません。

心から亡くなった子のご冥福をお祈りしたいです。

世界へ愛をこめて

話題に乗り遅れていますが、ロンドンオリンピックが開幕しました。
開催が昨年でなくてよかったと思うのは不謹慎ですが、きっと去年だったら今年ほどは心安らかに見れなかったでしょうからその点ではよかったのかもしれません。
スポーツは人並みくらいの知識しかありませんが、日本人が活躍するのはやっぱり嬉しいものです。
福島県から代表になった選手も何人かいらっしゃいます。
一番は自転車競技の渡辺一成選手でしょうか。
双葉郡出身で、ご実家は警戒区域。震災後家に帰れず家族はばらばらに暮らしていると聞きます。
同じ自転車の新田選手は白河出身。
他にも競泳の加藤選手は福島市、ボクシングの須佐選手は会津から。
皆、それぞれがそれぞれの思いを持っていると思います。
心から応援したいと思います。

ロンドンでは日本人によるARIGATO IN LONDON というイベントが行われています。
震災への復興支援に日本から感謝の気持ちを伝えるものだそうです。
震災の時に寄せられた支援に感謝していない被災者はいないでしょう。

そんな気持ちが少しでも多くの人に伝わるといいのですが…。

福島のもも、できました。

昨日は東京に行ってきました。
高速バス日帰りだったので殆ど用事以外の事はできなかったのですが、帰り道の山手線でなんどか
TOKIOの皆さんのCMを見る機会がありました。
「福島のもも、できました」
以前もちょこっと書いた福島の食べて応援キャンペーンのCMですね。
最近、地元のスーパーにも今までメインであった山梨県産の桃に並んで福島県産の桃が並び始めています。
相変わらず、綺麗で美味しそうな福島自慢の桃。
『私は』買って帰ります。
でも、友人に贈るか、他人に進めるか、というと悩むところです。
桃の売り場に貼ってある福島県知事の「お墨付き」は検出されていない、ではなく「基準値以下ですから」大丈夫。
基準値以下と言われて果たしてどれくらいか、解らないところが伸びた手を躊躇わせる理由です。
実際に計測してみると(福島県HPより)9割が検出値限界以下1割が10ベクレル以下であるのですが。
これを食べてガンになったり身体に異常をきたす可能性は殆どないと言えるのですが。

昨年夏にインターネットの調査で、
「福島県の桃が送られて来たらどうしますか?」
というアンケートをとったところ。食べずに破棄するが約40パーセント。
自分は食べないと合わせると実に50%以上になります。
躊躇なく食べる、考えるけど食べるの約20%の倍以上になります。
安くて美味しそうな桃が売っていたら買いますか?という質問にも60%以上の人が買わないと言っています。
それを批難するつもりはありません。
でも30ベクレルが確定な福島の桃があるとすれば、検出されないであろう他県のの桃に手が伸びるのは当然ですし、子供にはできるだけセシウムの検出が明らかなものは食べさせたくないというのは当然です。
でも、福島の桃を食べて欲しい生産者の気持ちもよく解るし、実際食べて美味しいし、この辺は本当に堂々巡りになります。

大阪の子供達がピーチプロジェクトというので伊達市に桃を食べに来るという企画があるそうです。
ネットで半炎上で反対の方が騒いでいます。
子供をわざわざ被ばくさせるのかと。
本当に切なくなります。その場所に住んでいる子供もたくさんいるんですけれどね。

私個人の意見で言うならまだ若く、自分の意志で決断する権利を持たない子供には、無理に食べさせなくていいと思います。
そして安心だ、安全だとばかり言わず、できる限り正確にこまめに数値を計測し、発表し誰にも解るようにしててその上で選んでもらう。それが長期的に福島を守ることになるのではないかと思うのです。

とりあえず私は待ちに待った桃なので食べます。
冷蔵庫で冷やして明日の朝が楽しみです。

文句を言われない為に

ネットでいろいろ調べているうちにいくつか身近な食品についてセシウム検査をやってブログに上げていらっしゃる方のサイトを見つけました。
そのうちのお一つで、福島物産展で買った食品の検査を行って公表していました。
それによると桃ジュースが33ベクレル。
ブルーベリーが18ベクレル。
プラムが5ベクレル以下。
シイタケ、つるむらさき、会津さんの米は不検出であった、ということです。
私は凄くありがたいことであと思います。
福島のものでも十分安心なものはあると、公表してくれたのですから。

そのサイト様でも書かれ、私も何度も思っている事ですが、こういう検査を産地が開き直ってやって、全部公表した方がいいと思うのです。
「風評被害」というのは本来はそんなことはないのにデマを流されて被害を受けているという事。
しかし、実際福島は、本当に悔しい話ですが放射能の影響を少なからず受けています。
出荷しているもの中には多分桃ジュースレベルでのセシウムが検出されるものは多分、あるのではないでしょうか?

でも、福島の農林水産業に関わる人達はみんな必死です。
例えば桃の栽培農家の方達は、土を入れ替えたり、木を細かく調べて表皮をはいだり本当に涙ぐましい努力をしています。
桃は、残念ながらセシウムの移行係数が高いらしく、それだけの努力をしても一桁、二桁レベルの数値が出てしまうことは少なくありません。
(だから桃ジュースの33ベクレルは想定の範囲内)
でも昨年に比べて不検出、もしくは検出限界以下のものが今年は多いようです。
ハウス栽培野菜、菌生しいたけなどはなお数値が下がっています。
一時期豚から高セシウムが検出されたことがありましたが、それは厳密な調査の結果寝床に敷いていた稲わらが原因と解り、その点が改善されてからは不検出となっています。
国と東電は全てのJAにセシウム検査の機械を導入し、出荷の時に検出検査を添付して出荷する。
基準以上のモノを出荷するはずはないし、基準以上のモノができてしまったら、それは東電と国が買い取って賠償すればいい。
微量のセシウムが出たものも勇気をもってそれを告知し、その上で買う、買わないかを消費者に判断して貰うべきです。
武田氏のサイトですら食品は40ベクレル以下であるならある程度安心と言われています。
0でないと心配で買えないという人もいるでしょうけれど、問題ないと買って応援してくれる人もいるかもしれません。
そして0であるのに福島産だから買わないと言うのであれば、それこそが風評被害です。
堂々と文句を言えます。
でも、このままでは福島の農家は怪しいものを売っている。福島の物はみんな危険だと言われるばかりではないでしょうか?
現に不検出と出たしいたけでさえ
「福島産のものは信用できない」「逆産地偽装では?」
という人もいらっしゃいます。

ちゃんと検査しているから、むしろ他県産より安心と思って貰えるくらいでないと福島の被害は収まらないでしょう。
それに万が一にも福島を応援してくれる方達に危害が及ばないようにいろいろ事情はあるのでしょうが福島はちゃんと放射能とはっきりと向かい合うべきだと思います。

その為には東電と国がもっとちゃんと賠償に対する姿勢を明らかにして援助してくれる事が必要なのですけれどね。


明日は東京に行くので多分、ブログはお休みします。



ホールボディーカウンターの意味

仕事に向かう道路に「田村市放射線健康管理センター」という立て看板が立てられたのに気付いたのは多分6月くらいだったような気がします。
忙しくてずっと放置でしたが最近の広報で常葉町の保健センターにホールボディーカウンターが導入されてそこで検査が受けられるようになった、というのを耳にしました。
子供、妊産婦から検査を始めて、26年までには全市民が検査できるようにするということ。
気の長い話だな〜とか、ホールボディカウンターはあんまり信用できないってネットでてんこ盛り聞いてるんだけどなあ〜とは思いますが、私は意味がないことだとは思っていません。
勿論、検査結果が良かったからと言って手放しに喜べませんが、少しは安心して生活することができます。

例えば、震災直後。
我が町にはホンットウ!に後の方になるまでスクリーニング検査がやってきませんでした。
原発から35km地点。
見捨てられたと思って苦しくて、苦しくて、やっとやってきたスクリーニング検査の方に異常なし、と言って貰えてどれほど嬉しかったか…。
だから「大丈夫」と言って貰えることから生まれる安心が心に与える作用を考えるなら、検査は行ってもいいと思います。
まあ、この検査で大丈夫だったから、後から癌になっても原発のせいじゃないとか言い逃れられるのは嫌ですけど、正直癌になって、原発由来の癌か、それ以外の理由か見分けがつかないというのは事実でしょうし。
ストレスが癌の発生の大きな原因になりうるというのは有名な話です。
福島には震災後の偏見とか、放射能とか原発とか、ストレスになりうるものが余所より多いのですから、これ以上ストレスを貯めたくないですし、その為にホールボディーカウンターが力を発揮してくれるならいいなあと思います。


ちなみにこの健康管理センターは新しく建てられた訳ではなく、保健センターの中にできたようです。
保健センターは一時、私が勤めた避難所の一つです。
いろいろ思い出がありすぎます。
私にホールボディカウンターの検査順番が来るのはまだ当分先の話でしょうけれど。
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