「今日、勤務終わりに奈良で不動産業者と面会してくるんですよね。」
「えっ。何時。」
「今日は半休予定なので、余裕をもって現地17:00ですね。」
「よしお前先帰れよ!」
「いや普通に仕事して帰りますからね?! 押しそうな時間も含めて予定立ててますよ?!」


で。ちゃんと半休で帰りましたとも。延長してたらヤバかったけど。いやー、前日の仕事は冷蔵庫騒ぎがあったから延長戦してたけど、昨日はマァ大丈夫だと踏んでやってみてたんですよねぇ。何とかなってよかった。


相手は約束破りを三回もやらかしてる不動産だったんですが。


うーん。一発目に謝罪から来るかと思ったらそんなことは一切なかった風で始まったからやっぱりこの人信用ならねぇな、とか思ってます。出向かない限り話聞かない風なのか。メールのやりとりは別にどうでもいい感じの社風なのか。わからん。分からんけどその前所法が無ければ普通の不動産業者。この人たちは一皮むいたら内装工事もするし店舗デザインもするしその後の販促までセットで面倒見てる系なので、不動産とはいいがたい。本業は何ですか?

で。今見積もりを出してる、予算大幅オーバーの物件の資料も見てもらったんですけど「これだけ見てもわからないなー。実際の物件見に行ってもいい?」って。いやそういうわけじゃないんだ貴方を頼ったのは。そこはいいから、これ見てどこを見なきゃいけないのか、設計上どこら辺を削れそうなのかの意見が欲しかったんだよ。もしくはこの物件が問題を抱えててきな臭いとか。そこよ。
でもやはり、不動産も内装工事系も、「現物見ない限りは絶対に発言しない」がスタンスなんだなぁとしみじみした。次からは頼るときちょっと考えますね。物件の内覧とセットじゃないと工務店は機能しないとか、今回の一件で勉強させてもらったんで。

えーっと、今見てる物件はダクト工事がネックだったみたいです。

廃棄を逃がすためのダクトの設営なんですが、当然、ダクトの入り口から出口までが近い方が工賃が安くなりますし、換気扇の能力もさして高くなくていいんですよ。これが伸びるほどに金額が上がる。具体的に言うと、左右に他の店舗が入っている場合、正面か後ろからしかダクトを抜けないので、たとえば一番奥に置いたコンロからダクトを伸ばして正面に抜こうとすると配管+ワンランク上の換気扇によって値段が上がります。

で、今の物件は、なんと左右と後方が塞がれてる物件なのに正面からは大家さんの都合でダクトを抜けないので、後方にある大家さんの事務所を貫通してダクトを通さないといけない。
結果値段が倍プッシュ。換気扇なんかツーランク上ぐらいの能力が無いと正直不安だし、ケチると他の人の頭の上を排気が抜けるんで、例えばそこから発熱して部屋の気温が上がるとか匂いが漏れるとか、最悪劣化して排気が漏れ出すとうっかり火災の原因になりかねない。責任問題の所在で揉めそう。
というのでダクトの外側にもそこら辺の丁寧な加工が欠かせない。まぁ値上がりするよね。工事業者もミスった時には責任問題で訴訟されかねないから高めに吹っ掛けて『弊社無関係ですから。』って一筆書いてもらうような工事なんだって。そこらへんは教えてもらいました。

怖ぇー工事じゃねーか知らんかった。

やめた方がいいんじゃない? めげずにもうちょっと探したら? って言われました。やっぱり安い物件には安いなりに理由がある。はあああ…。うまく話が進まないもんなのな…。これならまだ前の物件の方が迷惑の具合が低いからその分楽だわ。あっちは畳みかけるのはあくまでもこちら側の懐。そんでもってちょっと遠い。

一応来週頭と月末に同じ物件で二社ほど内覧が入ってるから、それを見て最終的に判断するけど。これたぶんどの会社で見てもらっても肝心の部分の費用は変わらないだろうなぁそういう理由じゃ…。無駄足になりそうだけど頼んじゃったし、これもまた経験…。




諦めて物件探すか…。振り出し二回目だよぉ…。いや、まだ少ない方か…?