ボーナスは今年も出ないらしい。




まぁ、飲食の取り扱いなんてそんなもんですよねー。それでも十一月終わりまで「ボーナス今年はあるよ!」って体だったから、周辺はスゲー切れっぷり。黒字の癖に出さねぇのかよ!だって。トクメー的には今の給料の支払いの滞りが無ければマァ別に。そもそもボーナス貰ってたのはずいぶん遠い記憶だし、一店舗だけだし、そこから出た後は一切ボーナスにかかわってない。ちなみに全部の店で「ボーナスあるよ!」って言われたけど。入る前に。入った後「ボーナス? え? そんなこと言ったっけ?」と言われたパターン。飲食王道のあるある詐欺っす。後輩には切々と、「飲食で業績によるボーナスってのは出す気がないって意味だから期待すんな! 平均給料いい方選べ!」って言ってある。というか、飲食限定でボーナスの存在は都市伝説だと若干思ってる。幹部クラスだけでやりくりされてるんだろうなぁどうせ…。まさか社長一人で総取りは、してないと、思いたい、ん、だが。なぜそこまで社長を疑うかって? そりゃぁ現場にロクに顔を出さないし、特段何かをしてもらったって感覚のない人間を信用するのは難しいかと思われる。トクメーは特に現場を重要視してますんで。現場にいなけりゃその時点で信用するに当たらないとゆー極論主義っす。



こんなのゴロゴロしてるこの世は地獄です。面白おかしくはあるけど。



そうそう、その話の流れで「お前その顔に堂々と不満ですってのっけんの止めない…?」とシェフから言われる。

「なんか言ったら五倍になって返ってくるって覚悟もなく発言を行ってるんですか?」
「怖い発想するよな…。」
「不利なことを強要したり、公平でないことをしでかしたら、十倍ぐらいのしっぺ返しと背後からの包丁を覚悟しないといけないですよね。ごく普通の対応かと思います。」
「怖いよ。」
「…みんなその覚悟無しに口だけなんですか? 殺される覚悟もなしに? 不思議ですねぇ。」
「お前の存在が不思議だよ…。」
「疑問に思うんですけど、社長もシェフも「何でも言えよ!」って言ってますよね? でも言ったら言ったで「上司の言うことに反論せずにハイって言ってりゃいいんだよ!!」って言いますよね? つまり、前記にある「何でも言えよ!」ってのは自分たちが人権的だということを表現したいがための口先アピールなんですか?」
「…。」
「ダメなことをだめだと言ってるだけなのに反論するということは言論の自由や行動の自由の観点からしてみると不可解なことですね。」
「…。」

そこが分からないのがお前なんだよなぁあああってデカいため息つかれました。解せぬ。いやでも、反論するんですけど、ダメなことはダメなことでしょう? え? ダメなこともオッケーになったら、最終的に上司がやれとさえいえば横領も法律違反も殺人も全部オッケーになるんですよね? 世の中それじゃァ怖いと思うんですけど。どこまでならオッケーとかの線引きをするとかもそれは要するに個人の解釈ですよね? じゃぁやっぱり上司が死ねと言えば死ななきゃいけないわけですよね? やっぱりそこを許すと世の中恐ろしくなりません? 違うの? えーーー? ごめん具体的に教えてくれる?? 理論的に。人間の中の良識ってあいまいなものは取っ払ってお願いします。



…ちょうどいいから、どっかでタイミング見計らって聞いてみようかなぁ。