今年初めての雨かもしれない。“南風は雨の前触れ”と両親に教わったとおり、昨日の強風は南からの風だった。おかげであの大雪が一気に溶けてしまった。
今まさに寒い日が三日続くと四日暖かい日が続く、三寒四温の時期。その一進一退を繰り返しながら、着実に春へと向かおうとしている。
久しぶりに健康サロンへ行ってみた。顔馴染みが増えてきて、いろんな人と会話するのが楽しい。寄り道してお茶したり、買い物したりと、今までの私では考えられないことが平気でできている(笑)。どうやら私は人間嫌いじゃなかったようだ。
最近…というか、ずっと向田邦子の本を読み直しているのだが、またもや初版本を手に入れた。とはいっても、本人ではなく妹の和子さんが書かれた本。彼女は随分とお姉さんのエピソードが豊富で、邦子没後からたくさんの本を出されておられる。中には秘められた恋のラブレターを公開(『向田邦子の恋文』)したりして、ファンとしてはそこまで公開しなくても…とハラハラさせた(笑)。
そのハラハラさせた中でも、本当に本当に公開しちゃっていいの?と思わせた一冊がある。それが『向田邦子の遺言』である。手に入ったばかりだからまだ冒頭の数ページしか読んでいないが、原稿用紙に殴り書きした形で家族に宛てた遺言書が二通あるという。確かにあのせっかちな性格の向田邦子の字で書かれてある。マンションをこうしてほしい、猫は死ぬまで誰々が世話してほしい、預金は誰々に幾ら等々、本当に生々しいのである(笑)。それはまるで自分が事故で亡くなることを予知していたように、事故からほんの数か月前に書かれているからすごい。
何だか次第に向田邦子の実像がわかってきて、とても身近に感じている。もし生きていたら、橋田寿賀子先生とライバル対決していて、誰もが認める大御所で近寄りがたい存在だったかもしれないが、私は何とかして会いに行ってたと思う(笑)。それくらい憧れの人なのだ。今、中川一政の書を密かに探している(もちろん複製
)。この表紙みたいに黒い服を着て、らいちを抱いて写真を撮りたい!(笑)
枝野さんがテレビに出てるとつい口をよく観てしまう(笑)。
彼は舌が長いのだろうか。
私も独特なしゃべり方をするが、彼のしゃべり方も変わっている。失礼な話だ(笑)。
立松和平さんが亡くなられた。一度だけ仕事でお世話になった。優しくて思いやりがあって、知的で照れ屋で、器が大きい人だった。彼に何のお礼もできないまま、12年が過ぎた。
素敵な素敵な、思い出をありがとう。
いつか空の向こうでお会いしましょう。
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