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映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)

 体調が最悪で長い眠りになり、昨夜は変な時間に起きてしまった。涼しいけど蒸し暑いという訳がわからない気候も悪さをしてる気がするわ。


 さて、フレディ・マーキュリーの誕生日に満を持して書くよ。遂に観たぞ!『ボヘミアン・ラプソディ』。私は子どもの頃からQUEENをよく聴いていたから、冒頭から大興奮。映画は伝説のアフリカ難民救済チャリティーイベント『Live Aid』でボーカルのフレディ・マーキュリーがまさにステージへ上がるところから始まる。Live Aidの生中継はリアルタイムで夜更かしして観たからうっすらと記憶しているし、QUEENとしてもあまりにも有名なライブシーンでもある。

 タンザニアから移住したファーラク・バサラは後のフレディ・マーキュリーの出生名。ロンドン空港で荷物係をしていたファーラク(ラミ・マレック)がブライアン・メイ(クヴィリム・リー)らと出会う場面が何とも運命的。インド系でエキゾチックな顔立ちで「パキ(スタン)野郎」と差別され、社会にとけ込めない彼が当時『SMILE』というバンドで演奏していたブライアン・メイやロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)の前で歌いだしてから、この物語は大きく動き出す。以後、フレディ・マーキュリーと改名したファーラク。SMILEのボーカルがやめてフレディがボーカルになり『QUEEN』が誕生する。有名な多重録音のシーンもあり、ファンとしては一緒に「ガリレオ!!ガリレオ!!」と歌いたくなる。全米ツアー、ワールドツアーへとビッグになっていくQUEEN。しかし、恋人メアリー・オースティン(ルーシー・ボーイントン)の心配をよそに男性にも惹かれていくフレディ。「自分はバイ・セクシャルだ」と告白するがメアリーはフレディの元を去っていってしまう。
 ロックスターの栄光と孤独が見事に描かれているが、事実とは違うことが幾つかある。例えば、フレディがLive Aid前にメンバーと不仲な中、エイズだとメンバーに告白する場面。実際はエイズだとわかるのはそのライブの後で、不仲になるのも後になる。不仲を解消したのはフレディがエイズだと噂されマスコミから逃れるためにスイスのスタジオでメンバーと最後のレコーディングをした時だ。それから恋人メアリーの後に女優と付き合っていたのが描かれていない。このメアリーは後にエイズがいよいよ重篤となった時、亡くなるまでメアリーの恋人とともに看病していたらしい。

 ブライアン・メイらメンバーは事実がどうとかよりもまずフレディ・マーキュリーという人が生きていたということをもっと世界に知ってほしいと映画の総指揮ともいえるほど、細部まで協力して自分たちの姿を再現させている。特にフレディに関しては主演のラミ・マレックにたくさんアドバイスしたそうな。本当に観てるうちにフレディが憑依したかのような演技ぶりで懐かしさが込み上げてきた。終盤のLive Aidのライブシーンではフレディから見たオーディエンスの姿やバックステージも描かれており、もう大興奮しない人はいないだろってくらい素晴らしかった(笑)。

 とにかく、書きたいことが次から次へと溢れ出すがこまけぇことはいいんだよ!!(笑)ロックムービーの新たな金字塔が現れた。なるほど、これは全世界でロングラン上映になるわけだ。俳優たちも、みんな素晴らしい。ヒット曲ばかりだし、全くQUEENを知らなくても楽しめそうだね。これなら天国のフレディも許しただろう。さて、二回目の再生といこう。フレディと一緒に歌いながら、エーーオ!

 フレディもあと少し長生きしてたらエイズが治ったのに…と悔やまれてならない。こんな人はもう出てこないだろう。今、急に涙が込み上げてきた。
 フレディがエイズにかかってると発表があった翌日、フレディは他界した。45歳だった。彼の死は私の人生でも衝撃的な出来事だった。十代の多感な時期だったから余計ね。当時は雑誌『MUSIC LIFE』にフレディの自宅の和室の写真が掲載されたのが印象に残っている。彼は親日家で日本にはよく来ていたらしい。今、大人になって改めてQUEENを聴くと、本当に偉大なバンドであり、フレディ・マーキュリーの魂の歌声は胸に響く。ブライアン・メイの願い通り、この映画は今日もたくさんの人の心を掴んでいることだろう。

フレディ・マーキュリーよ、安らかに。Rest in peace.








たくさんの拍手ありがとうございました!!

『鬼龍院花子の生涯』(1980年)

 期日前投票に行ってこようかなと思ったが、頭が痛く気が乗らないから行かなかった。先週から福島は低温で肌寒い。この寒さは当分続き、梅雨明けの兆しはないとのこと。この寒さが続いたら今年の桃はどうなっちゃうんだろうか?風邪ひきそう。

 さて、久しぶりに映画レビュー書いてみようかな。大好きな五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』。友近とならこの映画の話を一晩中できそうだといつも思う(笑)。もう数え切れないほど観たから熱くなりそうだけど、まあ気にしないで!!(笑)

 明治の終わりの高知・土佐。幼い松恵(仙道敦子)が、鬼龍院一家として興行界を握っている林田恒吉(鬼龍院政五郎。通称・鬼政 仲代達矢)の養女として幼い弟とともに半ば強引に連れてこられた。鬼龍院家はたくさんの子分と使用人で切り盛りされていた。弟は怖くなり脱走。松恵は一人残り、鬼龍院の娘として育っていく。鬼政の子分や妾たちに可愛がられていたが、妾のつる(佳那晃子)との間に待望の実子の花子を得たあたりから鬼龍院一家の陽が傾いていく。成長した松恵(夏目雅子)は小学校の教員になったが、鬼政から度々呼び出され雑務をこなしていく。時代の波が押し寄せ、鬼龍院一家の勢いは失われていく。

 さて、この『鬼龍院花子の生涯』は原作者宮尾登美子の父親が土佐の花街で置屋の紹介人をしていて、日記により書かれてあったお金を借りに来る親分をモデルにした実話だそうだ。登場人物に直接取材し、事実をそのままにこと細かく描いたのだとか。五社英雄監督は原作をリアルに再現することに成功。

 監督自身は短銃法違反で逮捕されフジテレビを退社したばかり。当時は妻がホスト通いで二億円もの借金を作ったり、愛娘が交通事故で生死をさまようなど人生が破滅寸前であったと、のちの愛娘五社巴さんによる手記『さよならだけが人生さ』で明かされている。すってんてんの絶望のなか制作されたこの『鬼龍院花子の生涯』。夏目雅子さんは鬼龍院花子だとよく間違われるが、鬼政の実の娘が花子。演じていたのは新人の高杉かおりさんという方。この方は調べてもこの作品以外に出演作品はない。劇中、目立ったセリフもなくただいるだけの役だった。
 それから、鬼政の正妻・うたとして出てくる岩下志麻姐さんも気高く睨みを伐らせつつフェロモンたっぷり。敵対する末永組の組長の妻役に夏木マリさんが出てきて、これまた格好いいし見事な脱ぎっぷりを見せている。いい女がたくさん出てくるのも五社英雄作品ならでは。

 ちなみに『鬼龍院花子の生涯』は海外でもヒットして『ONIMASA』というタイトルで公開。数年前、ニューヨークで伊丹十三監督作品がリバイバル公開された頃、五社英雄監督作品もリバイバル上映されたようだ。
 私が五社英雄監督の作品が好きなのは、男の人は男らしく、女の人は女らしく描かれているからである。綺麗事でまとめず、人間の業を時に荒々しく描き、時代の荒波に翻弄されず力強く生きる姿を描かれている。欲望や哀しみをむき出しにして激しく生きる姿は今の邦画にはないから引きつける。
 あっ、出演者の中に「役所広司」と「梅宮辰夫」の名前がクレジットされているが、最近ようやく役所広司さんを見つけた。土佐電鉄労働組合の組合員役でストライキを止めに来た鬼政にボコボコにされる役だった(笑)。わずか数秒。チョイ役。無名塾の仲代達矢御大のお弟子さんだった役所さんの若き日の姿だった。一方、梅宮辰夫さんは何十回見ても見つからない。組長役らしいが(笑)。







拍手ありがとうございました!

『万引き家族』(2018年)

 今日も暖かった。ヤシオツツジの木がつぼみが少し膨らんできた感じがする。いつもは早くて四月に咲くが今年は早まるかも!

 さて、久々に映画レビュー書こうかな。今回は是枝裕和監督の話題作『万引き家族』をDVD・Blu-ray発売日が迫っているけど、元同僚の魔法でちょっと早めに鑑賞。

 物語は親子の万引きする場面から始まる。父親の治(リリー・フランキー)が人柱になり、店員が見えない間に小学生ぐらいの息子の祥太(城桧吏)がリュックにお菓子を入れる。
 家に帰ると初枝おばあちゃん(樹木希林)、母親信代(安藤サクラ)、母親の妹亜紀(松岡美優)が夕食の準備をしている。貧しくとも和やかな家族の食事の風景に癒されるが、実は全員血が繋がらぬ他人。本当の名前も、どこから来たのか知らない。そこへ近所のベランダで寒空の下、締め出された幼い女の子ゆり(佐々木みゆ)を治と祥太が連れて帰ると体には傷だらけ。おばあちゃんは薬を塗ってやったり世話する。そうして家族がまた一人増えた。治は日雇労働者だが建設現場で怪我をして働けなくなり、信代もクリーニング工場のパートの仕事を失う。頼りはおばあちゃんの年金だけになった。そんな時、おばあちゃんが亡くなっているのに気づくのだが…。

 おばあちゃんの死により、この擬似家族は崩壊していくんだけど、前半の一家団欒の生活が何だか温かく見ていてほっとしていた。しかし、あることがきっかけでバラバラになってゆくのだが、彼らの淋しさみたいなのが伝わってきて切なくなるのである。現実は偽物の家族であり、訳ありであろう孤独の人たちが求めていた温かい家庭を演じていたに過ぎないし、ましてや犯罪者なのだが、観ているこっちはあとで再び再会して幸せになってほしいと思えてくるから不思議である。
 どうしておばあちゃんの家にみんなが住むことになったのかは描かれない。最近の映画やドラマみたいに、わかりやすく説明するようなことをしないのが是枝裕和監督。「行間を読む」という日本らしい想像力で考えさせる狙いが感じられる。そこには現代には忘れかけている「人情」や一つの集合体の精一杯生きる力みたいなのがあったりして、早く捕まってしまえなんて思えなくなるような気持ちにさせる。描かれていることは人間なら誰にでもある闇であったり、家族の業なんだと後半に入って気付かされる。
 リリー・フランキーさんが明るい父親で一生懸命家族を思いやったり、安藤サクラさんも朝ドラ『まんぷく』とは違ったキャラクターで真骨頂。そしてそして眼福とも言うべき樹木希林さんの入れ歯を外し演じた貧しそうな未亡人もリアリティーがあり圧巻!国内外で高い評価を集めただけある。
 ちなみにあのおばあちゃんの古い民家は実在する廃屋を利用しているそうだ。
 観てから余韻がいつまでも続き、この映画のことが頭から離れなくて堪らない。Blu-rayが出たら買ってまた観たいと思っている。私のオススメの作品。ぜひたくさんの方に観てもらいたいし、この家族のことを頭を働かせていろいろ想像を巡らせてほしい。でも中には理解できなくてつまらないと思う方もいて、賛否両論でしょう。それでも一度は観てほしい!










たくさんの拍手ありがとうございました!
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ベルナルド・ベルトルッチ監督

 昨日、チイ姉に掛け布団カバーを冬用のモフモフ掛け布団カバーに替えてもらったおかげで暖かく、よく眠れた。手足や腰の痛みがなかったので、なんか久しぶりの熟睡で気持ちよかったな。


 イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が亡くなられたようだ。私は満月になると映画『シェリタリング・スカイ』のこの台詞を思い出す。
「人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。 だが、物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。 自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、 あと何回心に思い浮かべるか?せいぜい4、5回思い出すくらいだ。 あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。だが人は無限の機会があると思い込んでいる」
 結婚十年目の夫婦が倦怠期を迎え、北アフリカへ旅行に来たものの、気持ちがすれ違ったままの二人。灼け付く太陽と砂漠の景色に比例して刹那的で退廃した物哀しい空気が二人を漂う。夫は現地の女と、妻は同行者と関係を持ち、二人の距離は離れるばかり。いかにもベルトルッチ的なストーリーで哲学的な作品である。ジョン・マルコヴィッチ演じる知的な夫の愛のない素振りのバックに流れる坂本龍一さんの曲が妙にマッチしていた。

 この間『ラストタンゴ・イン・パリ』を数年ぶりに観たばかりだった。『ラストエンペラー』にせよ『リトルブッダ』にせよ『1900年』にせよ、どの作品も観るものに多くの刺激を与えた。
 ベルトルッチ監督はジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』に影響され、映画製作の道を選んだことから、初期はゴダール的と言われていたが、社会的な題材を持ってきたりしてどんどん評価が上がった。私は彼の作品が好きで何度も何度も各作品を繰り返し観てきた。観るたびに新たな発見や感じ方が変わり、多くのことを学ぶことが出来たと思う。兎に角、偉大な方だった。
ベルナルド・ベルトルッチ監督、安らかに。心からご冥福をお祈りします







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『ボヘミアン・ラプソディ』

 今日は体調絶不調って感じであるが、空腹に我慢できず三時間前に起きた。NHKBSプレミアムの『遥かなる山の呼び声』のリメイクドラマも観たかったからね。ドラマ版もよくできてたけど、やっぱり映画版には適わないと思った。こういう風に比べちゃいけないのかもしれないが、高倉健さんと倍賞千恵子さんって名優なんだと改めて感じた。

 映画といえば、Queenの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしていて観た人はみんな最高だったと言っていて、Queenが嫌いじゃない私はソワソワ(笑)。Queenを演じた俳優たちの演技がめちゃくちゃいいらしいね。だいたいこの手の映画はガッカリすることが多いが大絶賛されるなんて滅多にないことだろう。私はQueenが流れると体が勝手に動いちゃうから映画館に行ったら隣の席の人に迷惑をかけるはずだから我慢する(笑)。映画館が近くにないから我慢する。
 映画館によっては歌ったり騒いでもいい上映もあるらしいから『アナと雪の女王』みたいな感じで全国でもやりそうですな。楽しそう。第三次Queenブームが到来したようで何だか嬉しい!!
 今日はQueenのボーカル、フレディ・マーキュリーのご命日。今から27年前、45歳の若さで旅立った。彼はAIDSを患っていることを亡くなる直前まで隠し、前日にCNNでフレディ・マーキュリーがAIDSによる肺炎で危篤であることが全世界に伝えられ衝撃が走った。
 私は当時十代でQueenを聴き始めた頃で、既にAIDSなんじゃないかと噂され激ヤセして車椅子姿の彼の写真を雑誌で見た記憶がある。当時はAIDSやゲイに対して今よりも差別意識が強かったからフレディも相当辛かっただろうと思う。生前は大の日本好きでプライベートで何回も来日した。自宅に和室を作り、床の間には掛け軸も飾ってある写真もとても有名。今だったらAIDSは不治の病じゃなかったのにね。
フレディ・マーキュリーの魂よ、安らかに。








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プロフィール
メアリさんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 11月8日
地 域 福島県
職 業 マスコミ・芸能
血液型 A型
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