HERE TODAY DIARY Season2

　毎日、マスメディアで著名人が街頭に立ち、東北のために義援金の呼び掛けをしているのを観ます。昨日、買い物してるときも募金箱を見かけました。
　私は東北に住んでいる一人としては有りがたく思っているし、いちばん困っている方々に渡ることを切に願っています。

　しかし、この温かい善意はどんな風に被災地に届くかご存じでしょうか。
　集められた義援金は一旦プールされ、一定の募集期間を終えたのち、行政機関関係者が組織する義援金の分配委員会で討議され公平公正に、公共事業を中心に使われるのだそうです。早くて数ヵ月後ですから、とてつもなく先のこと。
　あれっ、困っている人に公平に配ってくれるんじゃないの？とガッカリしますよね。おかしな話はまだあります。支援物資は避難所にたくさん集められて届きますが、すぐにそこで暮らす人たちに配られるかといったら、そうでもないようです。行政の主導で分配するので、そこにいる全員に配れる数が揃うまでは目の前で指をくわえて眺めるだけ。今すぐ使ってほしい、飲んでほしいと送られた善意が、そんなルールでなかなか渡らない状況が危惧されています。

　だからといって義援金の支援はやめずに、良かったらこの仕組みをあらゆる場所で議論し、改善されるよう動いていただきたいです。一人でも多くの人がこの理不尽さを叫べば、もしかしたら行政も変わっていくかもしれません。

　私は温かい善意を無駄にしたくありません。今とても不便な生活を強いられている方々に、一刻も早くこの先の見えないストレスから解放されてほしい。タブーなのかもしれないけど、許せないのであえて書きました。

　とはいえ、この甚大な被害は広範囲ですから義援金はとっても必要です。改めて言います。どうか被災地の支援はやめずに、あなたの身近な方々と話し合ってみてください。その先の変化を期待しています。

　買い出しから帰ってぐったり。何なんだ、この疲れは！足のむくみは運動不足からきていたみたい。もう少し動かないとダメだな。風邪がいっこうに治る気配がなく、時々頭が痛くなるものだから動きが鈍いったらない。

　麿さまのニュースを留守録してたらすべて途中で切れてた(苦笑)。保安院さんの会見が長引いたためだった。麿さまのニュースが観れるのもそろそろ終わりなのかも。新年度だし、そろそろ北海道に戻らないとね。毎日怖いニュースを麿さまの美声で聴くことで冷静に受け止められてきただけに、麿不足が心配だ(笑)。麿さま同様、NHKの顔ともいうべき野村正育アナも来月から福岡に転勤だそうだ。淋しいな。彼も麿さまもさすがにお疲れの様子。各局のアナウンサーはみんなゲッソリしてきましたな。お気に入りの千田アナもかなり痩せてしまった

　買い物中にベンチで休んでいたら、ご夫婦から話しかけられた。お二人は浜通りから避難してきているとのこと。「こっちは物が何でもあっていいないっ！天国みたいだわぃ」と仰っていた。いや、これでも不便なものは不便ですよと返したら、「ウチ、流されちゃった。あっちは店もなくなっちゃったし、もう住めないかもしれねえな。帰る場所がないんだよ。こっちに住んでみっかな！」という。そうだったんですか、お辛いですね、こっちは関東に近いし生活には不自由しないから歓迎しますよと返事したら、お二人は笑顔になった。あの日の壮絶な様子もお聞きした。津波が去ったあと、海岸には無数の遺体が浮いていたこと、その遺体を成す術もなく見ていたこと、そして原発の事故が起き、何もかもそのままにして逃げたこと。本当に恐ろしい体験をなさってこられたのだ。
　浜通りに比べたら大した被害じゃないのに、私やここに住んでいる人たちは精神的に疲れてるってどういうこと？(苦笑)。姉たちはみんな撃沈してるし、お隣のご主人は会社が再開されず悶々としながら気がついたら立派な塀を自分で作っちゃったし(笑)。弱っている場合じゃないね。もう前を向いて頑張らねばならない。少なくとも今やれることは手を抜かずにやろう。





今日も拍手どうもありがとうございました
私の拙い文章で、いろいろ感じていただけているみたいで心から感謝しています。チャンのこともお気遣いいただき、ありがとうございます彼が知ったら絶対感激するはずです。
どうか世間に惑わされず、福島のものを見かけたらすすんで買ってみてください。それだけで私たち福島県民の生きる力になるはずです。

　今、買い物から帰宅した。買いたいものがありすぎて、あちこち行ったけれど、探してるものがあったりなかったりして疲れた。家のなかでずっと過ごしていたから、余計足に疲れがきた。

　今日は車が多く走っていた。ガソリンスタンドも開いてるところも増えてきたし、やっと街が動き出した感じ。良かった！安心した。

　チャンのお店にも寄ったけれど、先日とあまり変わらない品揃え。レジで店員のオジサンが「今日は外国の煙草が一部だけ入りましたよ！」と嬉しそうに私に言う。ジュースはいつ入荷しますかと尋ねたら「店長に聞いてみます。あっ、眠ってるみたいちょっと待ってください」と言うので、起こさないでください、お願いしますとオジサンを止めた。疲れてて眠っちゃったのに、起こすなっちゅーの。
　一目でいいから会いたいと思って来たけど、疲れてる彼をそっとしてあげるのも思いやりだよね。震災前でも忙しく動いてた彼なのに、今はもっと忙しくなってしまったので体が心配。早くこの状況が落ち着いてくれたらいいのに…。彼に会いたいな。会いたいけど我慢しなくちゃ

　少し暗くなった帰り道、地元をちょっとだけ走ってみたけど、やっぱり場所によっては酷い被害だ。手付かずなところが目立つ。そのなかで地元で有名なラブホテルがペシャンコにつぶれてて、ベッドとかを外に出しているのを見かけた。チャンとドライブしたとき、ふざけて「今度寄ってみる？」と言っていたのを思い出して笑った(笑)。お前さんと私がそこに入ったら、地元の人たちが一斉に私たちを噂にすることだろう。なんという恐ろしい冗談を(笑)。

　いやはや、ガソリンが入れられて少しだけほっとした！やっと出掛けられるようになったけれど、問題はお店に買いたいものが売られてるか、だ。明日から壊れたものを少しずつ買うつもりでいる。お金もそんなにないから、本当に必要なものだけだな(苦笑)。

　最近、県内のあちらこちらでこの状況に不安になって元気だった人が病気になったり、自殺する人が増え続けているようだ。農家の皆さんは先の見えない原発の風評被害に苦しんでおられる。本当に胸が痛くなる。私も何か出来ることはないかと模索しているけど、やれることといったら、こうして福島の今を書くことだけ。情けない。

　今かつてない状況の福島を見ていると、つい最近まで平和だった時のことがあれこれ思い出され、やるせなくなる。
　私は子どもの頃から家族に県内の津々浦々を連れていってもらっていた。“障害者は閉じ籠るべきではない！外へ出て普通の人とたくさんふれあうべきだ”という、家族の思いからだった。春には中通りのお花が咲き乱れる場所にドライブに出掛け、夏には“潮風にあたると丈夫になる”からと浜通りへ海水浴に、秋は情緒ある会津へ…と、本当に隅から隅まで連れていってもらっていた。
　大人になって全国を旅したとき、福島にはない各地の良さに触れて感激したものだが、同時に福島に対しての良さにもたくさん気づかされた。四季折々に違う美しい自然や習慣は、他の場所にも負けないものがあるし、私は何よりも福島に住む人の独特の優しい気質が好きである。

　楽しい思い出がつまった浜通りがまさかこんなことになるとは、誰もが想像もつかなかったことだろう。亡き父が大好きだった港のお気に入りの魚屋さんも、すべて津波によって流されてしまったことは父との思い出を消されたようで切なくなるし、亡き母が海を見ながら「飲み込まれそうで怖い！」と目を背けたとき、車のなかでみんなで笑った思い出とか…とにかく楽しかった出来事が、あの地震と津波によって失われてしまったのである。この姿を両親が生きていたら相当のショックを受けていたはずだ。見なくて良かったとも思う。

　もうもとには戻らないだろうけれど、思い出は心の中にある。それを糧にしてこれから生きていかねばね。福島が好きだし、いろんな人たちにその良さを伝えたいけれど、そんなことも言えなくなってしまったのは残念なかぎり。きっとまた美しくて元気な福島が戻ってくると信じたい。

　あの泉谷しげる氏がこんなことを仰っていた。「実は老朽化してる全国の原発！地震なくとも事故る可能性高いのだ！節電苦行中に“原発もういらない！”と思ったヒト多いﾊｽﾞ！今の便利社会は失うが生きる知恵は育つかも！東京の電力世話になってる福島に向けヤレるだけのコトはするぞ！」と。頼もしいお言葉。今、彼は福島のためにいろいろ動いてくださっているみたいだ。有りがたいね。嬉しいね。感謝しよう。





今日も拍手ありがとうございます
何もお役に立てない私ですが、暇潰しに、これからもお付き合いくださいませ。
コメントの書き込みも元気が出るのでお願いします

　ガソリンがやっと、やぁーっと入れられた！チャンから「○○で○時から売るらしいからいっといで〜！」と教えてもらい、長い長い行列に並んだ。もうエンプティ・ランプが点くくらいだったから、藁にもすがるようだった。
　ガソリンは一律三千円で20リットル。セルフのスタンドだったのだが、お店の人が入れてくれた。半分しか入れられなかったけれど、しばらくは安心ありがとう、チャン！大好きだよ、チャン(笑)

　チャンにあなたも一緒に並びましょうよと誘ったら、忙しいから行けないとのこと。彼は今朝三時から並んで10リットル入れたらしい。お店の仕事を終えてから、ずっと並んでいたそうな。電話の彼は徹夜だったから眠そうな声だった。

　早く満タンに入れられたらいいのに！ガソリンがなきゃ何もできないし、チャンとお出掛けできないよ逢いたいなあ…逢いたくて…(以下自粛)。