今日は戦う夢を見ました。
あたしは守るんだって、大切な人を失いたくないから……。
その世界には色んな種族が暮らしていて、その中のある種族が使う力には世界を崩壊させる作用がありました。
けれど彼らは厭わずにその力を使い続けました。
そして、それは突然起こった――。
世界の一部が崩壊を始めた。
その爪痕はジリジリと広がり、やがて世界の欠落に人が巻き込まれ始めた。
そこで漸く事態を重く見た種族が動きだした。――けれど、崩壊を招く力はあまりにも多くに広がり過ぎていた。最早、栄華を極めた者達は決してその力を手放そうとはしなかった。
やがて世界の欠落に巻き込まれ家族を、恋人を、友人を失った者達が集い騎士団を作り上げた。
掲げた指標は世界の欠落を食い止める事。
あたしはその騎士団の一人で、多くの国の王や多くの種族の長に会い、力を行使しない約定を締結させた。そして時には戦った。
「あなたと一緒に海の王国へ行って海王にお目通りしたいんだ。無理だろうか?」
そう、あたしは海の国の使者に告げた。
あまりいい顔をしない使者に更に言い募った。あなたは、このままでいいのか! と。
「このままいけばあなたの大切な人が目の前で突然いなくなるかもしれないんだよ!? あたしはもう、そんなのはいや!! だからあたし達騎士団は戦うの。世界の崩壊を阻止する為に」
壮絶な夢でした。
まるでRPGの中に迷い込んだかと思った。