スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

:†怪談的創作文的作詩・漆†:



*匣(密室・空間)にまつわる怪奇譚。
*とある廃墟のエレベーターの怪談。
*制限時間までに見付けられるのか。
*蜘蛛の絲に吊るされた個室の儀式。
*時として願望とは危険を伴うもの。



【:†四角い匣の怪奇・漆†:】



(とある廃墟にまつわる不思議な噂譚)
(その昇降機は異次元に通じるらしい)


夕焼けに揺れる陽炎の傍らで
その廃墟に逢魔ヶ刻が訪れる

訪れる人は皆紅い蝋燭を片手に
錆びたその場所を目指して歩く

物言わぬエレベーターの手前で
佇む人影はボタンに手を伸ばす

配列盤を決められた順番で押して
召喚の儀式をその術を違えぬ様に

時間が無いと焦りは禁物だ さぁ
存在しない筈の階のランプが灯る



薄暗い個室に揺らめいた灯火
その下には名が刻まれている

赴いたなら腹を決めるしかない
自身の名が刻まれた蝋燭を探せ

個室に入って始まる秒針の鼓動
紅い蝋燭に火を灯すまでの制限

無数に聳える蝋燭から一を探して
延命の儀式をその術を遂げる為に

早くしないと次は我が身だ さぁ
最終局面対価はその恐怖こそ勝る



長くて短い様々な天命の蝋燭
きっと此処は蜘蛛の絲の途中

極楽と地獄の狭間が現世ならば
こんな怪奇は日常茶飯事だろう

垣間見るのは希望か絶望か
閉じられた扉には口は無し

其処に在るのは善行か悪行か
その術を選び取れる儀式の業

夢か現か見えざる境界線の上で
吊るされる天命がまた一つ灯る


(とある廃墟にまつわる不思議な噂譚)
(その昇降機は蜘蛛の絲に吊るされて)



堕ちて来る魂を待ってイるノだソウナ…


*



続き>>>介錯的解釈文+あとがき。



*
続きを読む

:†怪談的創作文的作詩・陸†:



*匣(密室・空間)にまつわる怪奇譚。
*それは一つの違和感から派生する。
*日常と部屋の隙間からコンニチハ。
*時に知らないことは極上の幸福だ。
*どこかしらから刺さる異様な視線。



【:†四角い匣の怪奇・陸†:】



(背筋を走る冷たい感覚だけが)
(この光景を現実だと提示する)


いつからだったか感じ取った
僕以外の誰かの視線と気配を

念願の独り暮らし初めて迎える夜
何かが視界の隅で過った気がして

振り向いて見たけど何もいない
気の所為だったとやり過ごして

次第に浮き彫りになって行く違和感
拭い去れない根元に蓋をして数日後

ほんの僅かな境界線(隙間)から
否応なく躱せず視線が交わった

不意に唐突に押し付けられた現実は
きっとそのツケが回って来たんだと

恐怖と焦燥に歪んでいく視界に
大層愉快に嘲笑う異形が映った

(白い手 爪痕 高笑い ひしゃげた)
(頭痛 ひしゃげた体躯 心音 不通)



いつの日だったか感じ取った
私以外の誰かの存在と意識を

泊まりに来た友人を招き入れた夜
何かが背後で蠢いた様な気がして

友人に訊いて見ても誰もいない
気の所為だったと苦笑し合って

次第に深いものとなって行く睡眠欲
記憶の奥の方へと追いやった嫌悪感

そんな些細な綻び(寝台下)から
不可解な雑音を耳元が拾い取る

不意に突然に友人に掴まれた感覚に
最期のフラグ回避なのだと叫ばれた

疾走と困惑に揺れ動いた視界で
血の気の失せた友人が震えてた

(白い刃 切傷 含み笑い 狙われた)
(悪寒 無作為 狙われた二人 逃走)



それはいつの時代からだったか
部屋に居憑くと言う怪奇の存在

人と理を違えた其れ等は
いつの世にも傍らに在る

それが何を宿し纏っているかは
誰にも知る由も無いところの譚


(視界を埋める異様な光景だけが)
(この現状に警鐘を掻き鳴らした)


*



続き>>>介錯的解釈文+あとがき。



*
続きを読む

:†怪談的創作文的作詩・伍†:



*匣(密室・空間)にまつわる怪奇譚。
*都市伝説の中で囁かれている現象。
*カラーバーと砂嵐の向こう側の闇。
*深夜に告げられる誰かの訃報の譚。
*明日の犠牲者は○○の皆さんです。



【:†四角い匣の怪奇・伍†:】



(どうか誰かそうだと言ってくれ)
(これがただの『悪夢』であると)


丑三つ時に生まれ来る怪電波は
此処とは違う場所を映す産声で

好奇心で渦巻くなら尚更のこと
己の中に奇怪なモノが蔓延ると

その脳に刻み込まれるだろう
誰かの弔いを告げる声が響く

積み重ねられた現実の残骸の
その上に浮かぶ見知らぬ名前

閉ざされたのは現への帰り道で
足掻けど藻掻けども生き止まり

開演のベルは心停止の音に似て
凍った背筋から絶望が這い寄る

思考乖離の迷宮で手招きする
赤黒い異形の虚空が開かれた



四角く区切られた液晶の羅列は
此処とは違う場所を結ぶ装置で

高画質で多機能なら尚更のこと
現実ほど非なるモノが棲まうと

その目に焼き付けるのだろう
誰かの訃報を告げる幕が開く

垂れ下がった極色カーテンの
その向こうに見知らぬ廃棄場

開かれたのは夢現の最果てで
捨てられて棄てられた玩具箱

画面は一寸先の闇を引き寄せる
不吉は此処に手繰り寄せられた

砂嵐の隙間から浮かび上がる
無数の残像から喝采が上がる



無作為に射止められた運命は
臨時の終身宣告に挙げられて

流れて行く名前無機質な数字
生きて来た軌跡は手折られる

訃報を告げる死刑宣告を
誰も知るよしすらもない

白塗りの奇人はケラケラ笑う
滑稽で残酷な原稿引き裂いて


『次はそうだな画面の向こうの君だ』
指差し耳元で最終警告画面が歪んだら


白の字で埋め尽くされた名前が
砂嵐に呑まれて絶ち消えて逝く


(御愁傷様でしたここで臨時放送です)
(明日の犠牲者は…オヤスミナサイ…)


*


続き>>>介錯的解釈文+あとがき。


*
続きを読む

:†感傷的な曲芸団♪†:



はい。皆様こんにちは♪
3週間に渡るメアプロの『真夏のナイトメア2013』が終わってしまい、ちょっぴり名残惜しい気持ちで一杯な燈乃さんです。
(※正確には明日の午前10時にイベントは終了致します。くじ引きでポケットティッシュが半端に余ってしまってorz状態←)

お祭りアイテムはフルコンプしたので、一応オリジナルグッズの応募メールを送ってみましたが…抽選日まで未々日にちがあるので、色々とドキドキだったり。

ミニゲームの射的で2万点超えが出来なかったのが少々心残りな気もしますが、今年の夏も楽しく過ごせたと思います。

…で。メアプロと言ったら『優しい悪夢=ホラーゲーム』アプリな訳ですが、今年はメアプロの他に、動画で幾つかのホラーゲームの実況を見て楽しんでました。

中でも『哥欲祟』シリーズは怖かったですね。ホラーゲーム特有の脅かし・グロ・謎解き要素に加え、どう頑張っても絶望の文字しかないEDに冷や汗が出ました(爆)

あそこまでやるせなくてエグいEDは、『魔女の家』とか『マッド・ファーザー』とか『赤ずきんダークサイド』辺りを彷彿とさせます。確か↑のやつは、どの結末も仄暗いものだったかなと記憶しています。

ゲームでも、分岐ありはトゥルーEDで主人公たちが問題回避や解決で終わるのが大半ですが、結末すべてがバッドEDなホラーゲームも珍しいですよね。『人魚沼』の様に、最低でも1本は正解ルート(全員生還等の正解分岐)が入ってる場合が多いので。
敢えて謎を残す意味合いの色も強いので、これからの続編があれば楽しみです。

…あ。長くなりましたが、↑の写メは今朝方母上から貰った『センチメンタル・サーカス』のクリアファイルとペンです♪

母上の「ステーショナリーグッズをあげよう♪」と言うニヤリな台詞を聞いた時は一瞬何事かと地味に焦りましたが、私の好みのドストライクを覚えていてくれたことが嬉しかったので、これから大事に使わせて頂こうと思います(*´∇`*)O))

『センチメンタル〜』の中ではシャッポが好きなので、いつかシャッポの擬人化を描きたいですね♪


ではでは、今回はこの辺で☆


*

:†怪談的創作文的作詩・肆†:



*匣(密室・空間)にまつわる怪奇譚。
*とある雪の山小屋で起こった怪談。
*極限状態の中で垣間見た不可思議。
*あなたの肩を叩いたのは誰ですか?
*銀世界から這い摺り出で来た異形。



【:†四角い匣の怪奇・肆†:】



(絶対にここで眠ってはいけない)
(絶対にここは眠ってはいけない)

そこは雪に閉ざされた真冬の山奥
遭難した五人の登山家達が彷徨う

(五人の登山家が雪山に登った時の災難)
(天候が急変し登山家は遭難してしまう)

雪華の舞う中で帰らない命背負う四人
悲しみと冷めた鼓動を置き去りに歩く

(途中で一人は落石により頭が割れ)
(遺体は仲間の登山家に背負われて)

音が無くなって行く視界
幅が狭くなって行く足跡

(残った四人は山小屋を見付け)
(その中に避難することにした)

銀世界の端から次第に迫る暗闇
軋む扉を開いた先の空間が歪む

(山小屋に辿り着いた四人の登山家)
(遭遇したのは一生に九死の怪奇譚)



暖は焚けない火もくべない暗い夜
それでも生きたいと足掻く生存者

(四人の登山家は山小屋で雪夜を迎えた)
(そこは暖も無く火も無い暗い極寒世界)

星すら降らぬ雪夜の下にて集いしは
一縷の希望を求めて縋り付き合う個

(それでも朝が来れば下山出来ると)
(僅かな希望の光を絶やしはしない)

窓を叩く窓を叩く雪と風
肩を叩く肩を叩く手の音

(起こす番を決めて瞼を閉じる)
(叩かれる手だけが唯一の合図)

意識の片隅に横たわった境界線
次は誰の番かと触れる手の逡巡

(夜中繰り返される手の合図の中に)
(見え隠れする何者かの気配が蠢く)



四方の四隅は結界を為す場
一つズレ二つズレ手が叩く

生まれてしまった違和感を拭い
死と隣合わせの暗い夜を抜けて

いる筈の無いもう一人の手は
朝日と共に影の中に融けた…


*


続き>>>介錯的解釈文+あとがき。


*
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ