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:†(*´ω`*)†:



はい。皆様こんにちは♪
ホワイトデーに、父上からチョコのお返しを貰いました燈乃さんですっ!!(^∇^)/

今日は休日の早朝出勤だったんですが、帰って来てからお昼寝し損ねたので、微妙な眠気に襲われています。うぁ〜眠い←

今回載せた写メ↑は、我が家の愛猫のバロンちゃんです♪(*´∇`*)O))

仕事の忙しさに翻弄され、ニャンコの可愛さに癒される日々です。いえあっ!!(爆)
(↑テンションが可笑しくなっている模様)


ではでは、今回はこの辺で☆



*

:†文スト夢小説後書き・壱†:




はい。皆様こんにちは♪
文ストにドップリとハマっています燈乃さんです。たぎる衝動を抑え切れずに書いてしまいましたよ…文スト夢小説っ!!

お酒がお題のバトンなんて転がってるのを見付けた日には、色んなものがパーンとなりましたとも。やるっきゃねぇなぁと←

前置きが長くなりましたが、久々に介錯的解釈文を綴ってみたいと思いますっ!!

バトンお題シリーズに於ける文スト夢主(文豪)は、『二葉亭四迷』になります。
ちなみに、『冷々亭杏雨』は別号です。
他にも冷々亭主人、四明等があります。
(※当人の本名は長谷川辰之助さんです)
でもでも、別号の方が見た目も響きも可愛いので、本名では無く『杏雨(キョウウ)』の方を引用させて頂いています(土下座)

さてさて。実は今回の文スト夢主ですが、キャラクターのイメージが先に着想が出来ていて、モデルになった文豪さんは後付けだったりします。しかも性別逆転!!(爆)

当初は当ブログの看板夢主をトリップさせて見ようと画策していましたが、何故か唐突に『心臓に爆弾を埋め込んでるブッ飛びキャラ…マフィア側に居たら楽しいよね』的な突貫構成が頭を過りまして(遠い目)

そこから『首領専属の情報屋(首領超大好きッ子)』と言う設定が当てはまり、話の構想が最後まで出来上がって来た辺りで、『このまま、文豪キャラじゃなくても良いかな』と思い始めた辺りで…見付けてしまいました。そう二葉亭四迷さんですっ!!

この方の逸話も何気に色々と有りまして。
自身の事を『くたばって仕舞(め)え!』と罵ったり(父親に罵られたと言うのは俗説で実質これが後のペンネームの由来)。

一番有名な逸話としては『I love you』を『死んでも良いわ』と訳したのが有りますが、実際は英訳の『Your(あなたのものよ)』の文脈を訳したものだったりとか。
(解釈としては『君の為なら死ねる』とか『死ぬほど好き』ではなく、『心中』の意味合いが意図されているのだとか)

個人的に、『予が半生の懺悔』の中で悶々と自問自答している真面目で『正直』を理想としていた四迷さんが、凄く人間的で好ましくて、読んでいて楽しくて(机の前で自問自答にジタバタ転げ回っている姿が浮かびましたスイマセン)、加えて上記の逸話も相俟った事により、文スト夢ではかなりブッ飛んだキャラにしてみました。

清々しい笑顔でキラキラしながら背景に花を咲かせて『首領の為なら死ねるっ!!』を力一杯叫ぶ杏雨とか…うわ。楽しそう←
(そして露学専攻なのか何気にルビを多用する方でした。コレは美味しい公式だ)

内閣官報局。英・露新聞の翻訳。海軍編修書記。外国語学校教授。京師警務学堂事務長。ロシアのペテルブルク派遣…等々。
二葉亭四迷さん自身は必ずしも文豪一徹ではなく、そんな様々な役職に就いた生涯を、『自己否定を繰り返した人生』と解釈する読者の方もいるそうで。そんな四迷さんの悶々な部分を、杏雨では『自滅願望者』として強く出してみました。情報屋としては主に北部と亜細亜圏内のパイプが多そうですね。異能特務課とか防衛省とかに多大な借りを作っていれば良いよ、うん(笑)

…はい。そんなこんなで。二葉亭四迷さんを雛形とした二次創作キャラの『杏雨』が誕生した訳ですが、夢小説の内容通り生存概念としてはかなり歪んでます。
掴みとしては、『私は首領が大好きだっ!!愛しているっ!!全力で(以下略)』な、杏雨の『真面目に正直に弩変態(主に首領限定で全力投球(ギリギリセーフ)』な部分が伝わって下されば幸いです(笑)

…あと。今回のお話での、太宰さんとの絡みは、取り敢えずこんな感じですね。
付かず離れずみたいな。お互いに限り無く近くて何処までも遠い存在です。お互いがお互いに対して『此の子生きるの不自由そうだなぁ』とか思ってます。でも、太宰さん辺りは(首領に対して)裏表の無い杏雨をちょっぴり羨ましがってれば良いなぁ。
悪友コンビ結成秘話。ある意味最凶組←

そして。そこに中也さんを投入すると、漏れ無く標的にされます。弄られまくると思います。と言うか中也さん弄りたい←

…と言うことで、次回のお相手は中也さんになります。前置きに性別逆転だとか散々言っておいてなんですが、スイマセン…杏雨の秘密が一つ明らかになります(ヲイ)

注意書が必要な内容になりそうだなぁ。
だってだって中也さんだもn(←以下略)



ではでは、今回はこの辺で☆



*

:†バトンで文スト夢小説・壱†:




*カクテルの酒言葉で10のお題に挑戦。
*登場する夢主(文豪)は性別逆転仕様←
*マフィア時代太宰さんと情報屋の譚。



【:†不自由と云う名の自由†:】
(題材:カンパリオレンジ/自由)



―…ある日のこと。酒場で太宰が酒を飲んでいると、随分と見知った顔が現れた。

長身だが小柄に見える細身の体躯に、モノクロを基調とした―襞(フリル)付きの、シックで豪奢過ぎ無い装いを纏う少女。
見る人が自然と『可憐』の二文字を浮かべるだろう人物は、太宰に向けて花の様な微笑を浮かべると、小首を傾げて見せる。

「今晩は、太宰君。隣良いかな?」

「今晩は、杏雨君。私の隣でよければ」

軽い挨拶の後に、太宰は席を勧める。
其れに軽く会釈をして、杏雨(キョウウ)と呼ばれた人物は、太宰の隣に座った。

杏雨は、太宰と同じ年頃の少女である。
そして―彼女も亦、太宰と同じ暗い世界を渡り歩く―特異的な人種であった。

杏雨は、『首領専属の情報屋』である。
ポートマフィアの裏方として末席に名を列ね身を置き乍も、首領の手足として様々な外部組織へと遣わされ、持ち帰った情報を、首領へと献上するのが杏雨の仕事だ。

ちなみに、太宰の『お目付け役』の一人でもある。太宰の相棒として中也が組んでいるが、油断すると任務中でも『自殺嗜好』に脱線して―最悪行方不明に為りかねない。そんな幹部らしからぬ太宰の素行をを見兼ねた杏雨が、如何したものかと何と無しに首領に進言して見た処、意外や意外にも白羽の矢が刺さり―今の今に至る。

幹部で有ろうと無かろうと、杏雨にとって太宰の意思は関係無い。杏雨を動かすのに必要なのは、首領―強いては、森鴎外個人から直々に与えられる鶴の一声だけだ。

その気に為れば―太宰が生きている限り、例え地球の裏側へ逃げられようとも、杏雨には捕まえられる自信が有るらしい。

何処に居ようとも、何処からともなく―太宰の前に難無く現れる神出鬼没な少女。

完璧主義者と名高く謎多い杏雨の存在は、『ポートマフィアの七不思議』とも『横浜の生ける都市伝説』とも称されている。
だが、そんな杏雨にも―否、そんな杏雨だからこそ、真しやかに囁かれている幾つもの『噂』が後を立たなかった。

そんな『噂』の中でも、特に突拍子な―或いは、眉唾物かと思われる内容が有る。

「ねぇ。君ってさ、胸に爆弾を埋め込んでいるって聴いたんだけど…本当かい?」

「うん。本当だよ♪」

太宰の問いに、杏雨は間髪入れずに答える。思わず耳を疑ってしまいそうな―物騒とも取れる真相に対して、杏雨は殊更隠そうともせず―寧ろ、嬉々と頷いて見せた。

其処に恐怖や動揺の色は無い。かと云って、虚偽や虚勢の類いの物云いでも無い。
自身の体躯に異物を―しかも、自身の命を脅かす危険物である爆弾を埋め込んでいるにも関わらず、だ。

常人ならば、恐れ戦き発狂するだろう。
取り外して呉れと。取り除いて呉れと。
泣き喚き無様にも命乞いをするだろう。

そう。明るい世界に生きる人間ならば。

否。闇の住人でさえ、其処まで頭の螺の飛んだ人間は少ない。自分の命を槍玉に上げる等、危険を通り越して自滅と同じだ。

何故と云う疑問と、如何して云う興味。
太宰も衝動の例に漏れず、杏雨に対して、其れ等について訊ねてみることにした。

すると。暫くして、杏雨は胸の上をなぞると―何処か遠くを見る様な面持ちで、ポツリポツリと、昔話を語り始めた…。



其の昔、杏雨は病床の住人だった。
当時では、完治の見込みの無い―不治の病と見なされていた病状を患っていた。

延命治療を施し続け無ければ、自力で半日だって生きては居られない。そんな脆弱で半端で、世界には不必要な命だった。

そんな杏雨の趣味は、父親によって病室に持ち込まれた―パソコンでの仮想漂流(ネットサーフィン)だった。パソコンが有れば、杏雨は何処にでも行けた。行った事の無い場所に行けたし、知りたい事も知る事が出来た。例え画面越しでも、無機質な白い病室からの現実逃避は、杏雨の目を自身の命から背けさせるには丁度良かった。

そして。杏雨が電網を通じて、自身の病状の事を知ったのは、丁度その頃だった。
杏雨の病状は―その実、不治の病では無かった。日本での実例は無かったが、海外では病気の完治の症例が有ったのである。

では、何故日本での実例が無いのか。
長く病床の住人だった杏雨には、手に取る様に―至極簡単に答えへと辿り着いた。
日本では流通されていない薬。所謂保険適用外の薬には、莫大な金が掛かるのだ。

杏雨の父親は、外資系企業に勤めていた。仕事で多忙でも、時間が出来れば杏雨の顔を見に来て、何かと気遣って呉れた。

しかし―そんな子煩悩な父親の仮面が、杏雨の中でボロボロと不吉に崩れ始める。

投薬には金が掛かる。逆に云えば、金さえ払えば、病気の完治は見込めた筈だ。
其れでは何故、父親は実子である杏雨を助けないのか。そんな事は―愚問だった。

父親にとって、杏雨は金の為る樹なのだ。杏雨の知らない処で、きっと莫大な保険金が掛けられている。自殺では保険金は降りない。殺人を犯せば社会的な汚点に為る。

故に、時間に杏雨を殺させる事にした。
病状が進行すれば―或いは急変すれば、まず助からない。閉鎖的な病院には、杏雨の逃げ場は無い。父親は―自身の私欲の為に、杏雨を飼い殺しにする事にしたのだ。
パソコンを与えたのは、閉塞的な空間に於いて杏雨を生きる事に絶望させない為の―細やかで小賢しい策だったのだろう。

死ね。死んで仕舞え。くたばって仕舞え。
お前に生きている価値等無いのだと。笑顔の裏。無言で向けられていた殺意に、杏雨は身近な恐怖と、其れ以上の湧き上がる様な怒りを覚えた。

其れからの杏雨の行動は単純だった。
父親への細やかな復讐を始めたのだ。

程無くして、父親の勤める外資系企業が情報漏洩のトラブルを起こした。其処から社会的信頼を失った企業の株価は一気に下落の一途を辿り、倒産を余儀無くされた。

ちなみに。保険金欲しさに杏雨に対して何かしらの行動を起こすと思われていた―企業の重役だった父親は、殺されていた。

父親の勤め先はポートマフィアのフロント企業だったらしく、父親の死は其の見せしめだと思われる。だとしたら、そう遠く無い内に、実質企業を潰した元凶である自分の元にも―『掃除屋』が寄越されるだろう。しかし、殊更驚く事では無かった。

死ぬ事に関して、杏雨に悲観は無かった。
どうせ、いずれは無意味に死ぬ命だったのだから。最期まで欺き続け様とした父親に、一矢報いられただけで充分だった。

そんな折り、杏雨はある人物に出会う。
白衣を身に纏った―妙齢の男性だった。
穏やかな雰囲気を纏った不吉な男性だ。

誰しもが医者だと見紛う姿だったが、杏雨には―医者の成りをした死神に見えた。
男性は、杏雨へと提案と選択を示した。


何も為さずに死ぬか(今此処で死ぬか)。
何かを為して死ぬか(共に来て死ぬか)。


男性の提案に、杏雨は一瞬の間を置いた後、臆する事無く迷わずに後者を選んだ。

そうして―病気を治す代償として、杏雨は宿している異能力と命を捧げた。
胸の爆弾は、其の時に杏雨自身が嘆願して、白衣の男性こと―今の首領への忠誠の証として埋め込んで貰った物だと云う。



話を聴いていた太宰からして見れば、一見釣り合っていないと思われる内容の条件だったが、杏雨は特に気にする事無く―寧ろ、一層誇らし気に語り続ける。

「死ぬだけだった筈の、世界に必要とされ無かった命。使い道の解らない命の意義を見出だして下さった首領になら、命を費やし、最悪捨て石に為っても構わない」

「…へぇ。其れはまあ随分と、不自由な生き方だね」

忠誠とも献身とも取れる杏雨の経緯。
恍惚と紡がれる語りに対して、疑問を解決した太宰は興味無さ気に相槌を打つ。

詰まらない。退屈に為ったと云う胸の感情が込められた―何処か嫌味めいた言葉。
杏雨は其れに怒るでも無く、殊更残念がるでも無く、何処と無く嬉しそうな声音で「うん、そうだね」と首肯した。

「そもそも。生きる事自体が不自由の体現だからね。私にして見れば、自分の命を自分で扱え無くなっただけで、病室にいた頃よりもずっと、今の方が気楽だよ」

一層清々しく微笑む杏雨の発言に、太宰は一瞬瞠目し―そして、同時に納得する。
要するに杏雨は、自分の隣にいる少女は、自分とは『反対の人間』なのだ。

自分の命を自由に出来る太宰。
自分の命を握られている杏雨。

自分から死を選べる『自殺嗜好者』。
自分で死を選べない『自滅願望者』。

死と云う鎖に繋がれ乍も、その矢印(ベクトル)は全く違う方向を指している。

片や、酸化する世界からの逃亡として。
片や、存在を確立させる為の証として。

常人からすれば、凡そ理解の範疇を逸脱し過ぎている認識だろうが―杏雨に対して、太宰は奇妙な親近感を覚えていた。

其れが、互いが抱える孤独に起因するものだったとしても。反対側に立つ杏雨に、心中の申し出をしてみようと思えるくらいには―自分にとって、気掛かりな存在に為りつつ有る様だなと。そんな自身の内心に対して、太宰は淡く苦笑する。

「ねぇ。胸に爆弾が入っているって、怖く無いのかい?」

「ううん。別に。命を預けているのが首領って云うのも有るけれどね。突発的な発作に比べたら、爆弾が管理出来る様に為っただけマシって感じかな」

「へぇ。…誤爆とか有ったら嫌だよね」

「まぁ、其の時は其の時かな。何度も捨てられて来た命だし。今更誤爆とかに為っても、首領に感謝はしても恨んだりしないよ。…って云うか、ちゃんと定期調整(メンテナンス)してるけどねッ!」

失礼しちゃうと、太宰に突っ込みを入れつつも、クスクスと笑う杏雨は実に楽しそうだ。否。実際に楽しいのだろう。内容が狂気染みた仄暗いものでも、殊更気丈に振る舞うでも無く、軽快に会話を弾ませる。

死に掛け、命を捨てられて来た経緯からか、杏雨は自身の命に対して、とても希薄な感性を持っている様だ。逸そ執着が無いと云っても可笑しく無いと思われるが―しかし、其処は決して投げ遣りでは無い。

首領に対する忠誠と献身と信頼。其れ等が一本の筋と為り、手綱と為り、鎖と為り、不自由で在り乍―何処か自由にも見える杏雨を作り上げている。

条件の無い自由など無い。其の点に於いて―人間は、絶対的に不自由な生き物だ。

しかし。其の枠の中で生きる想いの枷は、果たして何処まで際限が有る物なのか。
軽口を叩き合い乍も、太宰は思考する。

「…ねぇねぇ。太宰君て、何時も何処かしらか壊しているけれど…頭の包帯は何をやらかしたの?」

「ああ、此れかい?自殺しようとして豆腐の角に頭をぶつけたら、こうなったんだよ。結構痛かったンだけどねぇ」

「え?豆腐でグシャアッ!!じゃなくて?」

「いやいや、もっと硬かったよ。こう、ガツンッ!!みたいな感じで」

「へぇ〜。豆腐強いね」

「ちなみに自家製でね。薄く切って、醤油に付けて食べると…此れがまたさ、悔しい位に美味しいンだ」

「強くて美味しいンだ。何か壮大。あ。でも、凍ったバナナで釘が打てるンだから、豆腐も強ち間違いじゃ無いのかもね」

「え?何、凍ったバナナだって?何其の耳寄り情報。一体如何やって作るンだい?」

「え?太宰君知らないの?一寸意外かも。えっと、確かね…―」

其の後も、太宰と杏雨による二人の自殺講談の応酬は、酒場に乱入して来た中也が止めに入る迄、延々と続けられたと云う。

其の日から、太宰と杏雨のお互いの中で、『悪友』と云う奇妙な分類(カテゴリー)が密かに確立されたのは、云う迄も無い。

ポートマフィアの裏方。末席に名を列ねる完璧主義者の『首領専属の情報屋』。

彼女の名は、杏雨。『冷々亭杏雨』。
亦の名を、『二葉亭四迷』と云った。


(その日の二人のカウンター席に置かれた酒は―奇しくも、『自由』の意味を持った『カンパリオレンジ』だったと云う)







続き>>>>介錯的解釈文後書き(反省文)



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