解放されたので今日は依頼品を製造。


1週間前に普段作ってない商品をネット経由で注文されたんですよね。
いつもならストックの一つや二つ持ってるんですけど、ちょうどそれを常設やめて『ネットで注文するか事前に直接DMしてもらう』って対応に切り替えた商品だったんです。
んで実は特殊依頼も2週間前に入ってて。これは特定1名のお客さんだけが頼んでくるんですけど「なんでもいいから新作頂戴。お金は出す。」って依頼。前はお客さんが持ち込んだ食材で作ってたんですけど今回はテーマナシだったんでちょうどいいやって興味本位で買った青マンゴーパウダーを使ってみることに。

…知らない食材だったんですよ…。聞いたらインドとかではベーシックな材料らしくって…。チャツネみたいにカレーに入れるもんだって聞いたから、お菓子にできるなァって…。

主な用途は酸味材らしいです。入れる量によりますけど甘酸っぱい感じになるんだそうで。風味はバターの方が強いのでマンゴー感はあんまりない。補助でほかの素材と組み合わせつつ1品目新作を作りました。ぶっつけ本番でござる。
このお客さんの対応はいつもこんな感じ。だからいっつも商品渡すときにハラハラするんだけどこうやって定期的に来るんだから気に入ってもらってんのかなーと思う次第。
味見はしてる。ちゃんとおいしい。

そんなことするから無限に新作だけが出てくるんですよ。ロットと味見があるからどうしてもある程度の数が不用品で出てくるんですよねー…。余り5個とかだけだともう扱いづらいから10個ぐらいは出てくるように調節してます。これなら売りに出せる。
今日一つ食べてー。明日もう一つ食べようかな。焼き菓子は翌日以降の味のチェックも欠かせない。

途中。うっかり生地を窯に入れすぎて悲鳴を上げたけど久しぶりに。タイマーがね…。たまにやる。

しかしあわてるなかれ。こういう時に菓子屋的裏技はちゃんとある。クッキーとかなら致命傷だけどマドレーヌ系だったまだ手がある。要は水分がなくなったんだから足せばいい!!
これ、ちゃんとドイツを中心とする地域でやる技法なんですよ。水分足りなかったら「あとから足す。」って。
シロップやブランデーを打つのが定石ですね。今回はブランデーを使用したと書けないし下手なアルコールはバレるので素直にシロップを打ち込む。あとは窯から引き揚げたらさっさと型から外してラップで包んで水分の蒸発を防いでやると勝手に自分の中で水分を回してくれるのでいい感じになる。
ドイツ菓子。本当に自分の履歴にドイツ菓子系列の店での勤務歴があってよかった…。あの店のリカバリー技術が割と今の製造を支えてる。


どっと気疲れした。片付けしたら一服してまたパソコンに向き合って仕事しなきゃいけなかったんですけどやる気がどっかに旅立った。なんかもういいやってしばらくボケってしてましたすまん。