後輩との会話は昨日で終了ゥ―。


「あーー、もう会わないねー。」」
「確かに先輩とは会いませんけど! 先輩休みですし! でもほら! 九月いっぱいなんで! まだ勤務日二日のこってるから!!」
「でも引っ越しちゃうんだろ? 会わないなぁ。」
「引っ越した先は先輩もたまに行く京都ですよ? 会うかもしれないじゃないですか!」
「あの人ごみの中で会ったらそれ相当だと思う。」
「そうかもしれませんけど! アッ、ほら! 先輩が開業したら売り子するから! 会いますって!!」
「既読無視はせんといてな…。」
「どんだけ性悪だと思われてんですか私!!」
「ちゃんと連絡入れるからな…。」
「日給五万で雇ってくださいね。」
「くそ高ぇなお前。」


五万は無理だけど、一回お手伝いにつき、交通費と昼ごはん代、それに厨房の一回利用権を与えてやるということで手を打ってもらいました。日給? 三千円以下にはしないつもりだけど絶対に万は超えない。せいぜい出したとしても五千。無理無理。でも、小規模にしちゃ出してる方だと思うんだけどなぁ。
まぁさておき。実はこの後輩、トクメー自身も結構気に入ってるので、売り子には真面目にお誘いしました。それに将来店を開けたいという前向きな欲求も好ポイント。今どきいないもんな。…ぶっちゃけ、手頭から指導したトクメーの後輩よりもあっちの後輩の方がかわいいかもしれない。両方可愛いけど。可愛いの種類が違う。この後輩、いじりがいがある。




次雇い入れるのはどうせ料理人だろうし、多分、トクメー在籍中は新しく雇い入れはないだろうし、トクメーが移動するのもマァないだろう。こうやって身近でせっつくのはあの子で最後かもなぁ。元気でやれよー。