森羅万象

バイトが朝から大忙し。



変わらずなんか妙に上のスタッフから絡まれるし挨拶は返ってこないけど話しかければ返事は来るのでまぁいい職場。
この日はずっと厨房で物を作ってたんですけど途中で来た補充スタッフが珍しいことに厨房スタッフ。
シフト見たけどやっぱり中なんだよね。自分。外に出ろとは言われてない。
これ絶対途中で忙しくなるだろうなァと思って、なるべく外を気にかけてたんですけれどこういう日に限ってとても忙しい。
中も外も関係なくワタワタしてました。やー。接客エリアの惨状ったらすごかった。全部すっからかんになってたもんねストックが。ドリンク系のストックは接客エリアにあるんですけどこれが空っぽで。倉庫と往復しちゃったよ。

…とはいえ、気にかかるのがこれ、実は当時在籍してた上のスタッフが、一切前を手伝わず後ろで暇そうにしてたのも忙しくなりすぎた一端だと思ってんだけど。どうなんだろう。

多分シフト上はあの上のスタッフ、人員に数えられてたから本来は前で接客しなきゃおかしいんだ。でもあのスタッフ極度の接客嫌いで誰か一人でも自分以外の人が居ると前に出ようとしないんだよなァ。なのに事実上、スタッフの中で一番上なんだめんどくさいことに。
社員だから普通のスタッフは何も言えないみたいだし。これが厨房で同じことやられたら自分だったらキレちらかしてるとおもうんだけど、これなぁ。怒る権利を持ってるのは当日一緒に前で接客作業してたスタッフただ一人だろ。
何ならあのスタッフからすると自分も加害者側だぞ。「忙しいのに中の人がちっとも手伝ってくれない！」って思ってるって。いやだってシフト…。最後まで厨房だったから着てきた制服は厨房用だったし。最後それでも出たけど。
一応途中から気遣ってギリギリのところまでちゃんと手伝いしてたんだ。

でもそんなの一人残された前のスタッフにしてみりゃ一切関係ないわけじゃん？　上の薄情者と一緒にされてるに決まってら。

そんな中で動いてない上スタッフに向けてブチ切れて万一上のスタッフがさらに引きこもって何もしなくなったらそれこそ自分の首が締まるし、恨みを抱える前の接客スタッフが余計に私を恨むだけ。
何もしない方がいいことって案外あるんだなぁと思って手伝ってました。手伝うたびに接客スタッフの機嫌が底辺を這っていく様子が手に取るようにわかるので時限爆弾扱ってる気になったよね。
我慢強い子だ。そう。相手は自分より割と年下の大学生だったもので。
いやー、同い年の自分だったら間違いなく上のスタッフに食って掛かって客席に響くぐらい怒鳴ってたと思う。名指しで。お客さんにその名前を響かせるように大声で。

最近の子はおとなしいなぁ。それとも自分が旧世代すぎるのか。うーん…初手の店が昔ながらの過酷でハイパーブラックな丁稚奉公なところあったからなァ。PTSDとか親の教育が遺伝するレベルで多分、人に対する態度も遺伝してるんだろうなと思う。怒鳴りあいがデフォルトの店だったし。



あの子は自分よりも先に退勤していったけど大丈夫だったんだろうか。心の安寧は保てたんだろうか。次回以降おもいっきり恨まれてるだろうなぁ。めんどくさいなー…。

友人が来てくれた。ちょいとほっこりした。


せっせと製造してたら友達が訪ねてきてくれました。まぁそれは追記に書くとして（長くなった）
この日は久しぶりに焼きメレンゲを作りました。メレンゲ。いろんなパターンがあるけどお菓子屋さんでは基本、あまりもの扱いの商品です。

生菓子作ってると必ず余るから。卵白。

カスタードは卵黄しかいらないし、スポンジケーキだって卵黄多めの配合にすることの方が多いし、クッキーだってほろほろの軽い触感が欲しいなら卵黄だけで作るものだし何ならバターたっぷりクッキーの代表格：ガレットも卵黄だけでつくるもの。卵白いっぱい使うのってシフォンケーキとフィナンシェぐらいじゃなかろうか。フィナンシェは基本卵白ベースに作るお菓子。シフォンケーキも一応ギリギリ卵白の方が多めのレシピだから。出もどっちもそこまで卵白の使用量は多くない。

卵活用問題はどこにでもくっついてくる。どうにもならないと最終捨てる。

それを嫌って大手になると全卵・卵黄・卵白、全部別個で発注するもんねキューピーあたりに。あ、キューピーさんは業者向けに卵の卸売販売もしてます。全卵はフレッシュ前提だから樽で届くんだぞ。たぷんたぷんしてる。
卵白と卵黄は冷凍がメインでいろんなメーカーが出してる。全卵にも冷凍ものはあるけど正直品質良くないから、できればフレッシュなものを使うか素直に卵買ってきてその日に使う分は割って作った方が状態が良い。

という訳でメレンゲを焼く。クリスマスを超えたので冷凍庫の中に余らせた卵白がたっぷりあるのだ。スポンジケーキを焼いたのでね！！

去年はこれをフィナンシェにしてたけど今年はメレンゲにするつもりです。最近作ってなかった。
じつは去年夏にメレンゲを湿気た状態で販売しちゃってクレーム付いたんですよね。常連の人だったからまだ対応が何とかできたけれど、もともとそんなに売れてる商品じゃなかったし、思い切ってそこから一切作るのをやめたんだ。
最近袋をもうちょっと性能が良いものに変化させたし、焼き方を初心に戻って忠実にしたら何とかならんかなと思って再チャレンジすることにしました。何せ手元に卵白が余ってる。

メレンゲの焼き方には大きく分けて２種類やり方があって、１個は色を保つために８０〜９０度前後の低温の窯で２ｈ〜３ｈぐらいしっかり焼いてそのうえで一晩、電源を切った窯の中に放置して窯がゆっくりと冷えるその時まで延々乾燥を続けるってタイプ。
もう一つが１５０度前後の温度でサッと焼いて、同じく電源を切った後の窯に入れて一晩放置するタイプ。前者と違って色がうっすら入ってキャラメル化するのが特徴です。コクのあるココナッツ系と合わせるならこっちの焼き方が主流ですね。あと中に小麦粉が入るレシピもこっち。
上手に乾燥できると叩いたとき高い音域で軽めのガラスが触れ合うようなカラカラって音がします。ここまできちんとできていればパッキングさえミスらなければ数か月持つ商品になります。
まー自分はそのパッキングでミスったクチですが。


今回はミントを入れたメレンゲにしてみました。いや自分ちのプランターで増殖してるし、実はこの間出店したときに隣り合わせになったお菓子の人がメレンゲのミント味をめっちゃ売ってて。それがおいしかったもんだからつい…。味見は明日！