七百八十七日目。



何か祝日の日に、同居人がタンスの角に足の指をぶつけたらしい。
で、その日一日ずーっと痛い痛いと言っていたわけですよ。
それで昨日だ。朝に病院行くとか言って、出勤を遅くしたらしいんだ。

最初はなァ。病院に行くと言うから、てっきり家主の付き添いか何かだと思ったんだ…。
つーか、タンスの角に足の指をぶつけるなんて小規模コントみたいなこと、まさか同居人がやるとか思ってなかった。
真面目に最初は『あぁ、家主、またやっちゃったんだ…骨折れてなきゃいいけど。』ぐらいにしか思ってなかった。

が。昨日の晩。帰宅して第一声。


「あ。足さ。」
「ん? 足? あぁ、タンスの角にぶつけた足。」
「そうそう。足がね?」
「うん?」
「中指骨折してた。」

…。

「え。タンスの角に指ぶつけて骨折?」
「そう。ほら。」
「テーピングじゃねーか。」
「先生が『テーピングで固定してくっつくまで放置してるしか方法がないよー。』って。」
「おうふ…。」
「薬もないしー。得何もしてない。」
「全治いくつ?」
「一ヵ月―。」
「…歩行はできてるな。車とか、」
「中指に力をかけなければ大丈夫みたい。」
「…さよけ…。」
「そーなんだー。ネタにしていいよ。」
「ネタって…、いやまぁネタにするけど…。なんかこう、微妙な…。」
「あー、ネタにしにくいかもねー。」
「…まぁ、笑い飛ばすような感じにはできんよなァ。コメントに困る怪我しやがってからに。」
「あはー。」


という。
…大丈夫かなぁ、あの人。つーか俺昨日あの人の足蹴っ飛ばしたんだが。
痛いとか言ってたし、いまさらスゲー罪悪感があふれてきて止まらん。一体俺はどうしたら。
それに来月初めは二人揃って一緒に奈良まで帰省のためのドライブする予定なんだが。大丈夫か。大半トクメーが運転すればいい話なのかどうなんだ。

 

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