百六十四日目ぇー。


昨日は売れるかと思ったら意外と寒く。お客さんの入りもイマイチ。
上司が張り切って朝からケーキ出してたのに、ホント全然でショボーン状態だったのが印象的。
妙に外は静かだし。微妙に曇ってるせいで薄暗い感じだし。
ラジオから流れてくる曲もしっとり目の寂しい感じだったからさー。



「寂しいねぇ…。」
「バックミュージックもそんな感じですからねぇ…。」
「明日、別に早く来なくてもよくない?」
「あー…むしろ、休みますか?」
「ええ?」
「だってこの間の土曜日。あんまり忙しいもんだから休み返上して出勤してもらったじゃないですか。
 この調子だし、明日雨の予報でしょう? だったら多分、休まれても私と後輩で何とかなりますよ。」
「おー…じゃぁお願いしちゃおうかなぁ。」

ってことに。

や。ホントこの上司。前回の休みは返上で、その前と前も理由をつけては店に来てるから。
心配性だし面倒見はいいんだよね。大丈夫なんで今回こそ家でゆっくりしてください。マジで。


素直に頷いてくれたので一息つきつつ。仕事をさらに進めて、夜。
掃除ぐらいしかやることねーわ。ってなった時。どうせなので上司に先に帰ってもらおうかと思い立つ。
やー。”休みの日の前日は早上がり”っていうルールがありまして。それ使おうと思ったんですけど。



「ってことで、いかがっすか。」
「そんなこと言わずに、先帰ってくださいよー。」
「いつも残ってもらってますし。」
「いつも早く来てもらってますし。」
「休みの日の前日ですから。」
「今日ぐらいいいじゃない。明日お休みだしぃ。」
「あっ! じゃぁアタシ残ります!」

後輩乱入。

「いやいや。大丈夫ですから。残ります。二人は帰ってください。」
「いつも残ってもらってますし! 今日ぐらいアタシが!」
「いやーー、お二人とも帰ってくださいよー、オンナノコなんだしー。」


…多分無意識だろうから確認をとる。


「えっと。これドリフのオチに持っていけばいいんですかね?」
「え? 今そういう感じだっけ?」
「すみませんドリフってなんですか。」


「…。」
「…。」
「え。何で黙るんですか?!」


「だって…。」
「知らないんだなーって、世代が違うんだもんなぁ…当たり前だけど。」
「そんなに有名なんですか?」
「…まぁそうだね。うん、ゆーめー。」





嗚呼でもこのネタ確か、現役古株三人組、ダチョウ倶楽部のだっけ。ドリフじゃなくて。
何にしろ。この三人。約二十三歳差。…うんまぁ、良くある話だよね。


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