先日、東京に行ってきたとき、六本木ヒルズのテレビ朝日祭りを覗いて来ました。
「たくさんのドラえもんがいるらしいですよ」
と同行の友人が教えてくれたので。
行って見ると確かにたくさんのドラえもん。
66体いたのだそうです。
ほんやくコンニャクとか、タケコプターとか、暗記パンとか懐かしいアイテムをそれぞれが一体ずつ、持っていて。
近くにはどこでもドアの模型があってたくさんの人が写真を撮ってました。
ドラえもんの中ではミニドラを連れているのが特に可愛かったですね。
あと猫の指人形というかパペットしているのも。
あれはなんていう道具なんでしょうかね?
ここ何年もドラえもんを個人的には見てないので解りませんが。
でも、皆童心にかえって喜んでいるのを見て、
「日本人にはドラえもんとアンパンマンが心に刻まれてるんだなあ」
なんて思ってしまいました。

私にとって忘れられないドラえもんは震災後1週間が過ぎた3月18日。
一週間ぶりにテレビがアンパンマンとドラえもんのテレビスペシャルを放映した時のことです。
膝に避難してきた子を乗せて、両脇の子と手をつないで行政局のテレビでドラえもんを見ました。確か名作「のび太の結婚前夜」だったような気がするんですよね。
旧ドラえもん時代は子猫を外国に行ってしまう飼い主に届ける為に頑張るのび太君の話でしたが、新ドラえもんで多分、初めて見た「結婚前夜」はしずかちゃんの無くした大事なイヤリングを一生懸命に探すのび太くんでした。
穏やかにしずかちゃんに思いを語るしずかちゃんパパが印象的でした。

震災直後は本当に特撮戦隊でもウルトラマンでも、アンパンマンでも、ドラえもんでも誰か助けて欲しいと思ったものですが、震災後このドラえもんを見た時、そしてそれを喜ぶ子供達を見た時、
「いつまでも金曜日の夜にドラえもんを見れる日々が続いて欲しい」
と思った事が今も記憶の片隅にあります。

だから、今、ドラえもんにお願いすることは一つ。
いつまでも子供達の、そして私達の側にいて下さい。
でしょうか?